車が燃える．．その一

VITZ君が火を噴いたということで話題になっていますね．．
ずいぶん前になりますが、当職場でＮ○Ｋから検証依頼を受けて実験・収録をしたことがあります。

1.難燃性のワイヤー類は燃えるか？
2.未燃焼ガスが増加した場合、触媒の温度上昇はどの程度になるか？
3.規定電流ぎりぎりで、過電流防止装置が働かない場合ワイヤーハーネスはどうなるか？
4.現在の車両に使われている電気装置は、従来とどう変化してきているか？
5.燃料噴射はどういう仕組みか？
などなど．．

手持ちの（新車）Ｓ３２、Ｃ３４を実験に使いましたが、なかなかよい勉強になりました。

この番組が放送されてから、警察署からも検証依頼が舞い込んできましたが、内容は「冷却水は燃えるか？」でした。現場検証上はそのようにしか判断できなかったそうです。心筋梗塞により路肩に車両を停止させた直後、体が硬直しアクセルが全開になりターボ車の水冷式インタークーラーの配管が高熱により溶け、タービンハウジングにかかったようです。
検証した結果、通常濃度のＬＬＣは高熱に熱された鉄部に噴きかかると、奪われる気化熱よりタービン付近の熱量が多い場合は、ＬＬＣの水分が一気に飛んでエチレングリーコールが燃焼しちゃいました。ちょっとした驚きでした．．