備忘録的要素が強いので、
あまり気にならない方は読み飛ばしてください。
さて、色々波紋を呼んだクラッチ調整ですが、
結論から言うと、
J55のクラッチはコイル式スプリングのクラッチカバーであり、
ダイヤフラム式スプリングのように
自動調整機能は無い。と言えます。
これについては、最終記念誌、整備解説書にもダイヤフラム式と掲載されているので
勘違いしやすいのかも知れないが、イラストカタログをDラーのメカニック含めみて頂くと、確かにコイル式の図になっている。しかも、55のクラッチ交換を紹介したHPには、明らかにコイル式の画像が掲載されている。
参考として、関連情報URLにリンクを張っておく。
そうすると、ペダル~レリーズフォークまで連結されているイメージなので、
ペダルの高さを変えると必然的にクラッチミート位置が変わってしまいます。
なので、レリーズの所で、調整しなければなりません。
それと少し厄介なのが、レリーズスプリング。
どの位置にあってもクラッチを繋ぐ方向に働いています。
もしかしたら、この力でクラッチカバーのコイルスプリングを少し縮めているのかも
知れません。ガタを取るためのスプリングだと思いますが、
クラッチペダルを持ち上げる(レリーズスプリングを助ける)と、クラッチミート位置は
当然下がります。が、
一回助けると、数回ミート下がりの余韻を残して、元の位置にミートタイミングが戻るような気がします。(たぶんクラッチ操作の仕方にも大きく影響すると思われる)
それを理解した上で、クラッチ再調整です。
まずは、クラッチペダルの高さを合わせます。

角度が悪いのでハッキリと数値は読み取れませんが、フロアから302mmです。
そしてペダルの遊び量をレリーズシリンダの所で調整します。

踏んで無い時は、大体こんな高さ。

遊びを踏んだ状態がこんな位置。
規定では、40~45mmだが、チョッと深めが好みなので、約50~60mmくらいに
セッティングしました。
この状態で、レリーズのネジはこんな感じです。

12mm~13mmくらいのネジを残しています。
深めで繋がるようにしてあるので、標準より少し短めなのでしょう。
新車があれば数値を比較して、クラッチ磨耗量を図り知れるかも知れません。
今後、クラッチの遊びに変化が出た場合は、
1、レリーズスプリングを疑い。
2、ペダルの高さ、踏みしろを調整します。
3、その時、レリーズロッドのネジ残量を見て、数値を控えておきましょう。
以上。
Posted at 2015/03/01 14:38:20 | |
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