
クルマでもオートバイでも、その外見的な特徴や走行等に関する方向性および仕様などからジャンル分けすることができます。
それはあくまでも系列的な分け方だと考えていますが、振り分けることによってメリットやデメリットなどをわかりやすくすることもできますから、何かと重宝する情報だと考えています。
クルマの世界では「セダン」「クーペ」「ハードトップ」「リフトバック」「スペシャリティ」「スポーツ」「GT」「ワゴン」「ワンボックス」「ピックアップ」「オープン」「SUV」「トラック」などのジャンルに分けることができますが、とても多様化しています。
オートバイの世界ではさらに細かく分類されていて、「スーパースポーツ」「ネイキッド」「ストリートファイター」「モタード」「マルチパーパス」「フルカウルスポーツ」「メガスポーツ」「ツアラー」「ストリート」「ネオレトロ(ヘリテージ)」「アメリカン」「オフロード」「スクーター」「クラシック」などに分けることができますが、クルマよりも趣味的指向が強いのでこんなにも細かく分けられています。
オートバイの世界の話になりますが、昔と今では分けられているジャンルの内容にかなり大きな違いがあります。
「スーパースポーツ」というのジャンルにおいては、40年前にはカウリング(風防)が認可されていませんでしたので今で言う「ネイキッド」のオートバイの高性能版=スポーツ性能を重視したモデルのことを“スーパースポーツ”と呼んでいたと思います。
現代の「スーパースポーツ」ではフルカウリングのスタイルが当たり前であり、“レーサーの側面を持っている超スポーツモデル”のことを表していて、一般の方がレースやサーキット走行を思い切り楽しめるように最新技術で高出力&高性能に仕上げられたスポーツモデルになるんだと思います。
その「スーパースポーツ」のモデルの高性能さは驚くほどで、電子制御によってコントロールされているとはいうものの、たった200kgほどの車体に200馬力もの高出力を発揮する超スポーツモデルもあり、これはもうクルマの最高峰レーサーである『フォーミュラ1』に匹敵します。
当然のことながら排気量が小さくなればパワーも下がってそれなりに乗りやすくなりますが、それでもリッターあたり150馬力以上は出ていますから侮れませんし、容易く乗れるものでもないと思います。
※この画像はホンダ/オートバイのスーパースポーツ最上位「ホンダ CBR1000RR-R FIREBLADE SP」です。
その車重はたったの201kgながら、最大出力はなんと218PSを発揮します!!。
私が目指している【スーパースポーツ】は現代的な解釈ではなく、あくまでも“スポーツ性能を重視したモデル”を意味していて、市販車をベースとしたオリジナル仕様のスポーツモデルを指しています。
特に高出力を狙っているわけではなく必要なだけのパワーやトルク(目標はリッターあたり100馬力くらい)は欲しいものの、扱いきれないようなものは必要ありません。
また運動性能にはこだわりたいですが、決して速さを求めるのではなくコントロール性を重視したいと考えています。
なので意のままに操れるようなパワー&トルクに、ハンドリングやコーナーリング性能そして必要なだけのブレーキ性能といったところが欲しい要素で、峠でもサーキットでも十分に楽しめるのですが決して速いというわけではなく、ステージを選べは驚くほどの性能を発揮する・・・なんていう憧れ的な仕様です。
そのスタイルもレーサーチックではなく、ストリートらしいシンプルなものが好ましいですね。
私が【スーパースポーツ】のお手本の1つにしているオートバイが、1976年に販売されていた「ホンダ ドリームCB400Four」で、それほどパワーがあるわけでもなく、ずば抜けてスポーツ性能が高いわけでもないのですが、スポーティかつシンプルなデザインと十分に走りを楽しめる性能(あくまでも当時のレベル)に惹かれます。
特にこのオートバイに乗りたいというわけではありませんが、この独特な雰囲気にはとても魅力を感じています。
ちなみに「ストリートファイター」というオートバイは、「スーパースポーツ」のカウリングを剥いでストリート最速志向に仕立て直したモデルといえますが、こちらの方が私の【スーパースポーツ】に近いと感じています。
とはいうもののベースが「スーパースポーツ」ですから高性能すぎるのが私には必要のないところで、魅力的な部分はたくさん持っているのですが、なんとも縁遠さを感じてしまいます。
余談ですが、「スーパースポーツ」のオートバイは排気量が大きくなるほどストリートでは乗りにくくなる傾向が強いと思いますが、それでも多くのファン=乗り手がいて人気が高いのです。
どうして乗りにくくて使い勝手も悪い「スーパースポーツ」のオートバイに乗るのかといえば、それは“それを補う以上の魅力があるから”と考えられていて、最新技術で作られた最高・最速のマシンに乗っているという事実に酔いしれるのも大きな魅力なんだそうです。
扱いきれないマシンに乗るなんて・・・ちょっと考えられない気もしますが、それもまた速さや勝ち負けを競い合うわけではないストリートだからこその楽しみ方なのかも知れません。
クルマやオートバイを操ることを楽しみとしている者からすれば、自分に扱いきれないマシンに乗ることは理解はしかねますが、それでも楽しみ方の1つとしては理解できますから、そういう世界もあるのだなぁ?!という認識ですね。
操れそうな感じを抱かせてくれる軽自動車&軽二輪だからこそ、楽しみが大きくて濃いんだということを知っている私とすれば、背伸びをすれば届く(と思える)スポーツモデルの方が楽しいと思うのですが・・・。
だからこそ私の【スーパースポーツ】は“レーサーの側面を持っている超スポーツモデル”ではなく、“スポーツ性能を重視して乗り手の好みや乗り方・走り方に合ったチューニング&カスタマイズを施したオリジナルのスポーツモデル”であり、それは身の丈にあったクルマやオートバイであって欲しいと思っています♪