
クルマでもオートバイでもカスタマイズすることを前提として購入するならば、新車を買うよりも中古車の方が安く済むことが大きなメリットになることと思います。
新車では手に入らない車種であれば必然的に中古車になってしまいますが、その後のチューニング&カスタマイズがメンテナンスやリフレッシュを兼ねることにもなるので悪くないと思いますし、考え方によっては“より楽しさが増す”ことでしょう。
そうすることによって経年変化によるトラブルも予防できるのですから、私は“一石二鳥”だと考えています。
チューニング&カスタマイズの面白さはさておき、やはり好ましいスタイリングや雰囲気を持っているクルマやオートバイに出会えるというのは嬉しいことなので、新車だけでなく中古車も含めて“出会い”を求めていただきたいと思っています。
私の乗る『ホンダ ビート』も『ホンダ FTR』も“縁”によって出会ったものであり、そこからチューニング&カスタマイズを施すことによって、さらに大好きなスポーツカーおよびスポーツバイクに仕上がっています。
普通に考えるとクルマやオートバイはオリジナルのまま乗ることが望ましいとわかっているのですが、残念ながらそういうわけにはいかなくなってしまうことが私の場合は多いんです。
私の場合はオリジナルに対して強い思い入れがありませんから、スタイル等が変わることにも抵抗がありません。
市販されているクルマやオートバイでは“この部分はこうした方がいい!!”なんて、自分なりの勝手な意見を持っている方なので、ついつい改善するつもりで手を入れてしまうわけですが、まったくに自己満足の楽しさの世界です。汗
残念ながら現代の新しいクルマやオートバイに魅力を感じていませんから、結果的に言えば“クラシカルなスタイル”が好きであり、それはオールドルックなスタイルが好きなことになるのですが・・・
正しく言えば“その方が当たり前のデザイン”だと思えるからで、そういう時代を生きてきた私や同年代の方には自然なことだと思っています。
巷では【ネオクラシック】なんていうジャンルのクルマやオートバイがあり、“オールドルックなスタイルを取り入れていながら、最新の技術で作られているモデル”を表しています。
そういうモデルには少し惹かれることもありますが、かといって好ましいわけでもありません。

2008年に登場した『ダッジ チャレンジャー』はクラシカルなスタイルながら、現代のレベルのパフォーマンスを持っているクルマの1台であり、2024年には消えてしまうと言われていますが私の好きなスタイルのクルマです。
フェンダーが大きく張り出した高出力仕様ではなく、上の画像のようなオールドルックなアメ車らしいスタイルのモデルが好きで、ボディは私には大きすぎますが、すべてが現代のレベルで仕上げられていますから乗用車としては好ましいですね。
こちらは1970年に登場した初代『ダッジ チャレンジャー』で、よく見ると似ているのがわかります。

スタイルとしてはどちらも好ましく思えますが、雰囲気としては初代モデルの方が私が思い浮かべるアメ車らしく感じられて、ボディカラーが同じ色だったならば間違いなく初代モデルの方が好きです。
ちなみに現代の『ダッジ チャレンジャー』の高性能版であるスーパーチャージャー仕様では、約60リットルのガソリンを15分足らずで消費することも可能らしいですから考えられない燃費です。笑
オートバイでも【ネオクラシック】なスタイルは流行っていて、『ホンダ GB350』は最新の技術を取り入れて作られた普通自動2輪免許(かつての中型二輪免許)で乗れる“人気のあるリーズナブルな350ccオートバイ”です。
販売価格を抑えながらチューブレスタイヤを履いているためにキャストホイールなのが惜しい点ですが、雰囲気はクラシカルながら一般ユーザーが気を遣うことなく乗れることが最大のセールスポイントになっています。

オートバイでは“最新の技術でオールドルックなスタイルを取り入れている新型モデル”も多く登場していて、それはそれで悪くないとは思いながらも、私としては“走行性能も快適性能も期待できないような旧型モデル”の方が好ましく思えます。
とはいえ走りを楽しもうと思うと物足りなさを感じてしまいますから、メンテナンスやリフレッシュを兼ねてチューニング&カスタマイズを施すことにより、自分好みの仕様に仕上げるのがベターだと考えています。
高い性能を追えば最新技術に勝るものはありませんが、私が欲しいのは高性能ではなく“そこそこの性能”なので、普通のチューニング&カスタマイズで対応できてしまいます。
例えていうならば“1980年代くらいのモデルをベースにして、2000年代くらいのモデルの仕様に近づける”あたりが無難じゃないかなと思っていて、剛性の足りなさや出来の悪さを補いながら、大きくスタイルを変え過ぎないのが良いのではないかと思います。
最近では魅力的なコンプリートモデルや外装キットなどもSHOPから販売されていますが、そんな中でも人気のあるモデルが『ホンダ CB400SF TYPE-X』と名付けられたこのモデルです。
1992年に初代モデルが登場し昨年まで販売されていた『ホンダ CB400SF』をベースとして、外観を1981年に登場して人気を博した『ホンダ CBX400F』とそっくりに仕上げられています。

パッと見には見間違えそうな仕上がりですが、当時のモデルよりも間違いなく乗りやすいですし、パワーも性能も向上していますから走りも満足できることと思います。
しかしながら乗り味については比べるまでもなく、全く違ったものなので魅力としては人それぞれでしょうね。
こんな風に、“ちょっと前の新しめのモデルをベースにして、1980~1990年のスタイルに仕上げる”のが私としては面白いと思っているのですが、どうでしょうか。
私と同年代の方であれば“あの頃”のオートバイに乗ってみたいと思う方は少なくないと思いますが、手に入れようとすればかなり高額になることでしょうし、いざそれを手に入れたとしてもトラブルなく乗ることは容易ではないでしょうから、こうしたカスタマイズはありがたいと思います。
インターネットの情報では、アメリカで“最新型のクルマをベースにして旧型のクルマのボディを乗せてしまう”なんていうカスタマイズが行われているニュースを目にしたことがあります。
その価格はかなり高額になるようでしたが、ボディサイズや端々の形状や仕上げ方が異なりますから大変な作業になるのは想像できますが、旧車のルックスながら中身は最新のクルマになりますから、気を遣うことなく快適に乗れるのが良いのでしょうね。
そうはいっても“気を遣う”ことも旧車と付き合うことの面白さであると思いますから、気を遣わなくていいのは嬉しい半面で物足りなさを感じてしまうことがあるかも知れません。
そこに何を感じるか?!、何を求めるか?!・・・によって捉え方が変わるわけですが、自分が優先したいものは何かをよく考えて楽しみたいものです。
オールドルックなクルマやオートバイには魅力がたくさんあると思っていますが、どんなスタイルや方法で楽しむかは別として、それを楽しむためには“前向きさ”が大切なんじゃないかと思っています♪
