
私のオートバイ『ホンダ FTR/HE゙AT HOPPER』の“ブレーキローター”を変えたことを先日にお伝えしていましたが、効きはほとんど変わりません(実際には微妙に変わっているのでしょうが気になるレベルではないという意味)で今まで通りの好ましいフィーリングになっています。
ベータルタイプではなく純正形状のブレーキローターなので華やかさには欠けますが、私はこれはこれでノーマルっぽくて気に入っています。
今まで取り付けてきた社外品のΦ320mmおよびΦ310mmのブレーキローターでは、車体に取り付けるベース部分(アルミ材のパーツ部分)の厚みが5mmあったのですが、この製品では純正同様?!の4mmとなっています。

またフローティングピンの数も9点支持から6点支持になっていますから、こうした部分でも少し貧弱になったように感じてしまうのですが、裏を返していうならば無駄を省いたスタンダードな仕様というところでしょうか。苦笑
ベースとなっているのは『スズキ DR-Z400SM』の純正タイプのブレーキローターですが、現在は欠品しているようなので製品版としてはラインナップしていません。
ご要望があれば製作することも承りますので、その際にはお手数ですが声をかけていただきたいと思います。
さて『HE゙AT HOPPER』ではオフロードバイクのようにアップタイプのマフラーにしているわけですが、そのためにエキゾーストパイプがエンジンのシリンダの横を通って、いったんフレームの内側に入ってから後方のマフラー本体=サイレンサーに繋がっています。
ここで気になるのが排気熱による影響で、高温になるエキゾーストパイプが空冷式エンジンのシリンダの直近を通ってしまうだけでなく、それはキャブレターにも影響を与えそうに思えますし、何よりも乗り手の右脚がとても熱くなるので困っています、
冬場は特に気にならなかったのですが、ここ最近は“エキゾーストパイプが熱すぎる!!”と感じていました。
冬場にはとても便利な熱源だと感じていたのに、気温が高くなってしまった今となっては“熱害”を考えるようになっていて、脚だけでなくキャブレターやオイルクーラーなどへの影響も考えてしまいます。
厄介なのはやはり脚への熱害で、走っているときはあまり気にならなりませんが信号などで停車してしまうと脚の内側がとても熱く感じられるほどで、ステップに足を置いておくことができないくらいに熱くなっていました。
私のライディングは基本的にオフロードスタイルっぽい乗り方なので、リーンアウトでカーブを曲がっています。
そのうえ思い切り車体を倒し込むような走り方が好きなので“リーンアウトでフルバンク”させることもしばしばあるわけですが、そうすると左カーブでは右脚にかなりの熱さを感じていました。

そこでエキゾーストパイプに遮熱カバーを自作して取り付けていたのですが、残念ながら熱害対策としては十分に機能はしていませんで、なんとかしたいと思っていました。
ここ最近では気温が上がってエキゾーストパイプの熱さが問題になり、いろいろと悩んだ結果、より効果的かつリーズナブルな熱害対策の方法として“遮熱バンテージを巻き付ける”ことにしました。
錆びにくく熱に強いと言われているステンレスですが、さすがに常時高温にさらされていれば耐久性が落ちてしまうことや、場合によっては振動等も合わさり破損してしまうことも考えられますから、私は遮熱バンテージを巻き付けることを好ましく思っていません。
また排気ガスを高温のまま排出することもエンジンの出力特性に必ずしもプラスになることばかりではありませんで、街中メインのストリート仕様であれば“低中速域でのトルクアップを狙うならば排気ガスを冷やしたい”と思うところです。
しかしながら、とにかく脚の熱さを何とかしなければなりませんので、仕方なく“エキゾーストパイプに遮熱バンテージを巻き付ける”という方法で対策しようという気になったわけですが、その効果はやってみないとわからないものです。
それなりの効果は期待できるかと思いますが、相手は高温のエキゾーストパイプなので手強そうです。

使用する遮熱バンテージは、見栄えを考慮して“黒色の製品”を選んでいますが、出来上がりは思っていたほど黒くないので当初に抱いていたイメージと異なっています。
遮熱バンテージは水に濡らして巻き付けるのが一般的なんですが、この黒色の遮熱バンテージは濡らして巻き付けていると黒い水が滴り落ちてきますし、巻き付けた後では黒色が少し薄くなっているようにも見えますから、この黒色は期待できないかも知れませんね。
この「遮熱バンテージ/黒色」は、エキゾーストパイプに巻き付けるのにも適した“巾25mmタイプ”の製品ですが、探してみると意外にも少ないことに気付きました。
またレビューを見ると好ましくない意見が書かれていたりする製品もありましたので、できれば“ちゃんとしたメーカー”が販売している製品を選ぶべきだと考えて【ライズコーポレーション】の「遮熱バンテージ/黒色25mmタイプ」を選んでいます。

『HE゙AT HOPPER』のエキゾーストパイプはたかが1M程度ですが、きっちり巻き付けると思っていたよりも長さが必要になりますから、今回は長さ10Mの製品を用意しました。
実際に巻いてみると、バンテージを湿らせてから強く引っ張りながら巻いていくために、巾25mmあるはずが妙に狭くなってしまうように感じられることや、きっちりと重ねながら巻かなければ遮熱対策になりませんから、10Mの長さであってもギリギリで巻き終えることができた程度で、あと10~20cm長ければ嬉しかったところです。
話しは変わって、ちょっと前のことになりますが「チェンジペダル」と「ブレーキペダル」のペダルの位置を少しずらしました。
これは乗っていて感じたことですが、微妙にペダルの位置が合っていなくて“ステップに足を乗せているのにズレていく感じ”がしたからで、それを是正しようと考えました。
「チェンジペダル」では“ボルトで固定できるペダルの先端部分”を購入して、それを取り付けました。
この部品を取り付けるために、いったんノーマルのペダル部分を切り落として、そのすぐ手前の位置に穴を開けて新しいペダルを取り付けています。おおむね15mmほど手前にずらしています。

「ブレーキペダル」では溶接してあったペダル部分を切り落として、それを整形し直してから、別の位置に溶接し直しました。
こちらもペダル1個分くらい手前に移動していて、おおむね25mmほど手前にずらしています。

私のオートバイに取り付けているバックステップセットは自分専用の特注品になり、ステップの位置は製品版よりも上側に10mm×後側に10mmくらいズレていたんですが、今回のペダル位置の変更により製品版の仕様に近づいたと思います。
さてエキゾーストパイプに巻いた遮熱バンテージの効果はというと・・・
誰かのレビューにも書いてありましたが、なんとなく遮熱効果を感じられるかな?!と思うレベルで、対費用効果を考えても不満が多く残ります。
少しでも熱害を抑えて欲しいと思っていたわけですから、残念ながら期待を裏切られた気がします。
エンジンのエキゾーストパイプから発せられる熱量はとても大きいので、もしかしたら“安物の遮熱バンテージ”では効果が期待できないのかも知れません。
遮熱性能を期待するのであれば、やはり最も信頼できるメーカーである【ビリオン】の「スーパーサーモバンテージ100」を選ぶべきだったのでしょう。
もう一度やり直すべき・・・?!、ちょっと考えてしまいます♪