
10月下旬のことになりますが、動物病院で『ぽんで』の避妊手術をしていただきました。
そのときに『ぽんで』はエリザベスカラーを付けて家に戻ってきたのですが、その姿を見てから『ぷらむ』の様子が変わってしまい、『ぷらむ』は『ぽんで』に対して強い拒否反応を示して近寄ると威嚇するようになってしまったんです。
その日から2匹を隔離して生活させなければならなくなってまい、とりあえず『ぷらむ』は1階の店舗+事務所で、まだ通院中だった『ぽんで』は2階の住まいで生活させることにしました。
『ぷらむ』は何かあると1階の事務所の机の下に逃げ込むことがあったのですが、そういったことからも1階の方が安心できるみたいなので、こちらを生活場所にすることにしました。
実は以前にも同じようなことがあって、『ぽんで』が家の来たばかりの頃には『ぷらむ』が強い拒否反応を示したことがありましたし、『ぽんで』がワクチンの予防接種で動物病院から帰ってきたときにも『ぷらむ』が少し拒否反応を示したことがありました。
結構デリケートな『ぷらむ』なんですが、それらのときと少し違うと思えるのが今回は『ぷらむ』が『ぽんで』を怖がっているように見えたことで、以前のときよりも深刻な状態になっていると感じました。
その後はできる限り2匹を会わせないようにして、それぞれに別々の生活をさせるようにしていたのですが、どうやら『ぷらむ』はエリザベスカラーを付けている『ぽんで』の姿が怖く感じていたように思えます。
まだまだ小さかった『ぽんで』ですが、もしかしたら『ぷらむ』にはライオンのような姿に見えていたのかも知れません。
1週間ほどで『ぽんで』のエリザベスカラーは取れて通院も終わることができたのですが、相変わらず『ぷらむ』は『ぽんで』と目も合わせることをしない状態で、この状況が長引くことを予感させていました。
誤って同じ空間に2匹が遭遇してしまうと威嚇しあうようになっていて、場合によっては激しく喧嘩をし始めてしまうことさえありました。
それからというものは、さらに気を配りながら別々に生活させるようにしていたのですが、なんとか2匹を元の生活に戻せるようにすることを考えて私なりにいろいろと工夫をしてやってみました。
まずは毎日少しでいいから2匹を会わせるようにして、お互いが同じ家に住んでいることを意識させるようにしたのですが、目が合えば『ぷらむ』がすぐに避けて逃げてしまうので、なかなかうまくいかなかったことを思い出します。

その後は数日経つと目が合っても逃げなくなった『ぷらむ』を見ることができ、それからは私が近くに居るときだけ2匹を同じ空間に居させることにしました。
幸いなことに『ぽんで』はマイペースで生活していて、特に『ぷらむ』を嫌っているようには見えませんでしたから、2匹が近寄り過ぎないようにして、できるかぎり慣れさせるように見守ることにしました。
さらに数日経つと2匹の関係は少しづつ改善しているように見えていて、2匹が近寄っても威嚇しなくなっていて、しばらくすると『ぷらむ』は『ぽんで』を怖がらなくなっているように見えました。
少しづつ2匹の距離が近くなっているように思えていたので、この頃から2匹を隔離するのを止めて自由に行き来できるようにしていたのですが、『ぽんで』は私が一回に降りると付いてきて店で遊んだりくつろぐこともあったのですが、『ぷらむ』は2階に一切上がろうとせず、かたくなに『ぽんで』との生活を拒否しているようにも見えていました。
さらに数日経って、いちおう『ぷらむ』は『ぽんで』を怖がらなくなっていて、2匹が遭遇しても何の特別な行動も表さなくなった頃には、今度はできるだけ2匹が同じ空間に居させるようにして、さらに慣れさせることにしました。
そうすると少しづつ2匹の距離がさらに縮まっていくように見えて、デリケートな『ぷらむ』に無邪気な『ぽんで』がちょっかいを出しても怒らなくなっていました。
それで次には『ぷらむ』を無理にでも2階に連れてくるようにしたのですが、強引に抱きあげて2階へ連れてきてもスグに1階に逃げていってしまいました。
どうやら2階は自分の居る場所ではないと否定されているようで、とても悲しい気持ちになったのですが、それでも諦めずに毎日2階に連れてくるようにしていました。
うちの猫たちのご飯はドライフードをあげていますが、たまに猫缶等を買ってきてあげると、とても嬉しそうに食べてくれます。
『ぷらむ』が『ぽんで』に対して強い拒否反応を示してから『ぷらむ』の食欲が少し落ちてしまったようだったので、積極的に猫缶等を食べさせていたのですが、今度は猫缶等を2階に上がってきたら食べさせてあげるよというメッセージを伝えてみました。
それまでは階段近くにも寄ってくることがなかった『ぷらむ』でしたが、なんとか階段の下までは顔を出せるようになったものの2階に上がってくることはできませんでした。
次に『ぷらむ』と『ぽんで』を仲良くさせるためにやってみたのが、同じ空間で遊ばせることで、レーザーポインターのような玩具を使って2匹を交互に遊ばせて、お互いに意識させるようにしました。
最初は『ぷらむ』はとても嫌がっているように見えていたのですが、やっぱり少しづつ意識が変わっていくように見えていて、何日かすると以前のように普通に遊べるようになりました。
『ぷらむ』と『ぽんで』は近寄っても何も意識しなくなって、2匹の関係はかなり良くなったと思えるようになりました。
それでもまだ自力で2階に上がって来ることはなく、頑なに1階で生活することを主張しているようにも見えたのですが、私が1階に降りて事務所の椅子に座るとチャンス到来とばかりに『ぷらむ』は私の膝の上に乗ってきていましたから、本当は寂しかったんじゃないかなと思います。
11月末には『ぷらむ』は元の生活に戻りつつあるように思えていて、この頃から少しづつ寒さが強まり始めていたので、早く『ぷらむ』にも暖かな2階で生活できるようにさせてあげたいと思っていました。
強引に『ぷらむ』を2階に連れてくるようにしてから少しづつ2階に居る時間が長くなっていて、相変わらずいつも逃げるように1階に戻ってしまっていましたが、なんとかお正月までには2階でも自由に過ごさせてあげたいと考えていたんです。
そんなある日(12月5日)の朝に目が覚めると、私の枕元近くに置いてある「猫ベッド」に私と一緒に目覚めたような猫の姿がありました。
そのときに見えていたのは猫のお腹で、真っ白なお腹周りが見えていたので『ぽんで』だと思ったのですが、よ~く見ると手足まで真っ白だったので『ぷらむ』だとわかりました。
あの『ぷらむ』が2階で寝ているなんて驚くばかりで、1ヶ月半ぶりのことでした。
1階が寒かったので2階に上がってきただけなのかも知れませんが、それでも私のそばに居てくれたのが嬉しくて嬉しくて・・・。
『ぽんで』が家の来たばかりの頃に『ぷらむ』が強い拒否反応を示して1階に逃げていってしまったときでも、その深夜には『ぷらむ』はいつの間にか2階に上がってきて私の布団の上で寝ていましたから、『ぷらむ』にとって私のそばは居心地の良い場所だと感じてくれているのだと思っています。
いつも寝るときには『ぷらむ』は私のそばに居てくれていたんですが、あの日から2階に上がって来れなくなってしまっていたのがとても寂しく思っていました。

この日から『ぷらむ』は2階に上がって来れるようになって、以前と同じように生活できるようになりました。
それから毎晩『ぷらむ』は私の布団の中で寝ていますが、当たり前のように布団の中に入ってくる様子に嬉しく思うばかりです。
寒い冬は2匹の猫と一緒に寝ている私で、寝るときの猫たちのポジション(寝る位置)は決まっていて、『ぷらむ』は私の足の間で、『ぽんで』は私の腕の中で寝ています。
ちなみに『ぴ~ち』が居た頃には『ぴ~ち』が私の足の間で寝ていて『ぷらむ』が私の腕の中で寝ていたのですが、どうやら足の間の方がいろいろと具合が良いようです。私の腕の中で寝ている『ぽんで』はいつの間にか出て行ってしまうのですが、『ぷらむ』は朝まで足の間に居ることがありますからね。
待ち望んでいた時間が帰ってきました。
この冬も、女房と猫たちと楽しく過ごせそうです♪