
私のオートバイ『ホンダ FTR/HE゙AT HOPPER』のマフラーが出来上りました。
オリジナルが『ホンダ CRF230F』用のマフラーだったことを考えると、こうして眺めてみると『ホンダ FTR』用のマフラーになったかな?!と思います。
早速にエンジンをかけてみたところ、排気音は狙っていたよりも爆音であり、少なからずショックを受けてしまいました。
排気音は低音質の単気筒らしい勇ましい音で、耳障りもそれほど悪くないと感じたのですが、それはエンデューロレーサー「ホンダ XR200R(ME04)」と変わらないような音質・音量だと思えるものでした。
このままではアクセル全開時がちょっと怖い感じがしましたので、サイレンサーの最後部に取り付けてあるエンドバッフルに加工を施すことにより音量を抑えることにしました。
このサイレンサーではエンドバッフルの効果がとても大きく、簡単なテストをしてみたところエンドバッフルのサイレンサー内部に伸びるパイプを30~40mmほど伸ばせば、そこそこの音量に抑えられることがわかりました。

それで作ったのが、このエンドバッフル加工品です。
市販のエンドバッフル(デイトナ製/Φ48用)の排気口に、外径を19.8mmに旋盤加工したステンレスパイプ(もともとは「マッスルフレームF1」にも使用しているΦ22mmパイプ)を取り付けてブラインドリベットで固定してあります。
これで街中でもアクセル全開で走れるようになってくれると良いのですが・・・。
ちなみに“マフラーの消音のためのエンドバッフル”は、恒久的に取り付けていないと違法(ボルト等で簡単に着脱できるものは違法)になるので注意が必要です。
なので、このマフラーでも音質および音量に納得ができたときには、ブラインドリベットで固定してしまおうと考えています。
こちらの画像は出来上がった直後のマフラーの各パーツの状態ですが、おおむねイメージどおりに出来上がっていると思います。
出来映えや質感も悪くないと思っていますが、やはり全部ステンレスの地色だと映えませんね。

特に気を遣ったのは遮熱板を固定するためのネジを作ることで、後側のネジはM6ナットを溶接してあるだけですが、前側のネジはM6長ナットを加工してエキゾーストパイプに埋め込んでありますから、遮熱板の取り付け高さをパイプに沿わせられるようにしてあるとともに、しっかりと固定できるように工夫しています。
そのエキゾーストパイプの遮熱板はΦ45パイプを切って作ったものですが、結構手間がかかっているんですよ。
おかげで加工中に左手の親指に怪我を負ってしまいましたが、ほぼ狙いどおりに作れましたので何よりだと思っています。

あとは効果的に遮熱板として機能してくれれば何よりですが、乗って試してみないと何とも言えません。
排気管が焼けた色になると、もう少し良い感じに見えるようになると思いますから、今後がちょっと楽しみなところです。
エキゾーストパイプ→サイレンサーへの接続は不細工な仕上がりだと思っていますが、こちらも思い描いていた通りに出来上がっています。
もう少しスタイリッシュに仕上げたかったという気持ちもありますが、サイレンサーの取付け位置やサイズを考えると、こういう仕上がりするしか思いつきませんでした。
またエキゾーストパイプとサイレンサーはオリジナルのようにスプリングでつないであり、排気漏れは確認していません(残念ながら少なからず漏れると思います)がちゃんとズレるように動きますから、結果的にサイレンサーはフローティングマウントされているような状態であり、理想的な支持状態になっていると思います。

このサイレンサーをよ~く見ると既に傷が多く付いてしまっているのですが、実は加工中に2度ほど落としてしまうことがあり、遠めに見る分については気になりませんが、細かな傷がたくさん付いてしまっています。
また4輪用のΦ100mmサイレンサーを使っているので大きいのも気になるところで、スタイルを優先するのであれば2輪用のΦ80mmサイレンサーにすれば、もっとカッコよく仕上げられたような気がしています。
それから、リヤウインカーがサイレンサーの上に乗っかるような形になり、サイレンサーの出口後方にナンバープレートが被さってしまっている状態は手付かずで、スタイル的に問題はないので良しとしました。
後方車両からの視認性を考えると改善した方が良い点になると思いますから、今後の課題の1つとして考えることにします。

より良い改善策としては、市販のバイクのようにナンバープレートがもっと低い位置にあったら良いと思います(でもカッコ悪いと思います)が、フェンダーレス化してナンバープレートを上の方に持ってくると・・・こうなってしまうんです。
カスタマイズにはいろいろと厄介なことが発生することがありますが、できる限り安全に走れるように行っていきたいと思います。
さらにオフロードバイクに近づいているように思える『HE゙AT HOPPER』ですが、それでも私には現状のスタイルの方が好ましいですね。

足(サスペンション)がかなり短く見えますから【スクランブラー】らしさも感じられて、私の目指している【ストリートファイター】に近いスタイルに仕上がっているじゃないかと思います。
やっとマフラーが出来上がって走れるようになりましたが、キャブレターのセッティング等はやり直しになってしまいましたので、これから追い追い頑張ってやっていくことにしましょう。
大きなセッティングの変更は必要ないと思いますから、エンジンのご機嫌をうかがいながら、気持ち良く走れるように仕上げたいと思っています♪