
梅雨の時期を終えて、いよいよ本格的な夏がやってきました!!・・・
なんていう感覚はここ近年ではあまり感じられませんで、今までもそこそこに暑かったので、より暑さが増してくるんだなという感じになるのでしょうか。湿度がググッと高くなるのは嫌~なところですが、それが「夏」なのかも知れませんね。
先の週末には【鈴鹿8時間耐久ロードレース】が行われていましたが、私たちの年代のライダーにとっては夏を感じさせるビッグイベントです。
以前ほどの盛況ぶりは見られないようですが、世界的な大会の1つであり、私の中ではずっと以前から“憧れのようなレースイベント”だと意識しています。今年もきっと熱い戦いが繰り広げられたのでしょう。
さて今回は、“私のオートバイへの憧れ”の話をしたいと思います。
以前にもお話したことがありますが、もともとオートバイが好きだった私は中学3年生のときにある雑誌の広告写真(上の画像)を見てから50cc/原付バイクに心を奪われてしまい、それからスポーツカーに思いを寄せつつもオートバイにどんどん惹かれていきました。
世の中はスーパーカーブームの絶頂期だったと思いますが、高性能な大排気量スポーツカーを相手に善戦する「ロータス ヨーロッパ」を筆頭にした小型・軽量スポーツカーに憧れていたものの、より身近に感じられるオートバイに魅力を感じていました。
クルマなんて簡単に買うことができないものですから、庶民の私としては安価なオートバイに惹かれてしまうわけですが、今よりもオートバイがリーズナブルな時代でしたから、より親近感を感じられたのかも知れません。
私の計画としては、まずはお気に入りの50ccバイクで“ライダー”としてデビューして、そのうち400ccのオートバイに乗ってカッコよく走ろうなんていう妄想をしていたので、高校生になってからはオートバイの雑誌ばかりを眺めていたように思います。
その頃のお気に入りは漫画【750ライダー】がメインで、主人公の“早川光”にすごく憧れていましたし、いつか大きなオートバイにカッコよく乗るんだと意気込んでいました。
いよいよ自分のオートバイを選ぶ=買う時に迷ったのが車種の選択で、これが人生初めての“大きな買い物”になりますから迷うのも当然のことですが、どれが自分にピッタリなのか?!をすごく考えました。
夏休みと冬休みにアルバイトをしてお金を貯めて新車を買おうとしていたのですが、ギリギリの額しか貯められませんでしたが買えるレベルまで頑張りましたよ。
初めてのオートバイですから50ccバイクとはいえ“オートバイらしさ”が欲しくて、やはり大柄でメカニカルな雰囲気を望んでいたのですが、4サイクルエンジンにすべきか?2サイクルエンジンにすべきか?でずいぶんと迷ったものです。
当時の候補はオフロード系の「ホンダ XE50」・「ホンダ TL50」・「ヤマハ MR50」・「ヤマハ TY50」でしたが、どれも素敵なオートバイに見えたものです。
まだ「スズキ ハスラー50」はモデルチェンジ前で候補外でした。

私としては『ヤマハ』のダブルクレードルフレームに魅力を感じていて、さらにパワフルな2サイクルエンジンにも惹かれていたのですが、分離給油の面倒くささやオイルでべたべたになってしまうマフラーが気に入りませんでした。
もともと「ホンダ XE50」のエンジンのカッコよさに一目惚れしていましたし、ちょっと非力感はあるもののメカニカルな4サイクルエンジンがやはり好ましいということになり、結局は『ホンダ』を選ぶことになったわけです。
スタイル的には「ホンダ XE50」が本命でしたがホイールサイズが小さかったのが許せなくて、フルサイズの「ホンダ TL50」に決めました。
自分がオートバイに乗っている姿を想像すると、少しでも大柄なオートバイの方がカッコよく見える?!と思って決めたのですが、買ってからも「ホンダ TL50」に「ホンダ XE50」の燃料タンクなどが取り付けられないかな・・・と考えたことがありましたね。笑
「ホンダ TL50」はとても優しいオートバイで、トライアルバイクっぽさを身にまといながらも、乗りやすくて燃費が良かったことを覚えています。
たまに親父のクルマ「トヨタ ハイエース」に積載して三重県の***(親戚の家)に連れて行ってもらい、そこの裏山でトライアルごっこをしていました。トライアルという競技にも興味を持っていたので、急坂上りなどチャレンジをいろいろとやりましたが本当に面白かったです。
高校を卒業したときの春休み(自衛隊に入隊する直前)には運転免許試験場で自動二輪免許/小型を取得して、それからしばらくして「ホンダ XL125S」を乗るようになりました。
今回も新車での購入でしたが、マイナーチェンジで型落ちモデルをリーズナブルな価格で手に入れることができたのは運が良かったと思っていますが、私にはこちらのカラーリングの方が好ましく思えたものです。

「ホンダ XL125S」を選んだ理由は、125ccバイクを探していた時にお買い得モデルをたまたま見つけられたことが大きいですが、「ホンダ TL50」のおかげでダイヤモンドフレームも悪くないと感じていたことや、やはり“あのエンジンのカッコよさ”が気に入っていたので『ホンダ』のオートバイを選んだのだと思います。
このときは2サイクルエンジンにはあまり惹かれませんで、やはりメカニカルな4サイクルエンジンが好ましく思えましたし、先に販売されていた「ホンダ XL250S」に続いてモデルチェンジしていた「ホンダ XL125S」に魅力を感じていたのが要因だと思います。
今でこそ、その前に販売されていた「ホンダ XL125」にも魅力を感じますが、この当時は古臭くてカッコ悪いと思っていましたから、オートバイのことをわかっていなかったんだと思います。
この「ホンダ XL125S」が私にとって“本格的なオートバイ”になるわけですが、ダート走行はほどんどしなくて、もっぱら街乗り&ツーリングに乗るくらいでした。
当時の私には、サイズもパワーもちょうど良かったんだと思っています。
自衛隊に居たときに自動二輪免許/中型を取得していましたので、結果的に「ホンダ XL125S」は1年くらいで手放すことになてしまいましたが、パワー的には非力に感じてたこともありましたが、高回転域まで元気よく回るエンジンであり、燃費の良いオートバイだったと記憶しています。
「ホンダ XL125S」も「ホンダ TL50」と同様に、基本的にノーマルで乗っていましたが、とても良いオートバイだと思っています。
次に乗ったのは「スズキ GS400」で、とても新車は高くて買えませんでしたので初めて中古車を探して購入しました。
「スズキ GS400」は発売された時から憧れていたモデルで、400ccのオートバイに乗れたことを含めて本当に嬉しかったことを覚えています。
この「スズキ GS400」はコーナーリング性能に長けたモデルなんですが、変なところで漫画【サーキットの狼】の影響が出ていたのを思い出します。やはりコーナーを速く走れるオートバイでないとダメですから・・・。汗
自衛隊を辞めた後はオートバイ屋で働くことになり、それとともにプロのライダーを目指して真剣にモトクロスに打ち込んでいましたが、まさに私自身が“ドンキホーテ”です。
オートバイ屋では外車や逆輸入車も取り扱っていたので、そこで働いていた時にはいろいろなオートバイに接することができました。おかけで各メーカーや排気量の違いによる特徴などをしっかりと学ぶことができましたし、オートバイが大好きな私には趣味と実益を兼ねた仕事でした。
今でもハッキリと覚えていますが、憧れの750ccとも言える「ホンダ CB750」や、爆発的に人気だった「スズキ GSX1100S/刀」や、【あいつとララバイ】でお馴染みの「カワサキ Z2」などで走った時は本当に感動しました。
働いている店から少し走ったところに“女子大”があったので、テスト試乗と言いながら大きなオートバイでその前まで走りに行ったものですが、オートバイのカッコよさを自分のカッコよさと勘違いしていた頃が懐かしいです。
オートバイ屋を辞めてからはボクシングに専念していたのでオートバイから遠ざかっていましたが、やはりまたオートバイに乗りたくなって「ヤマハ SRX-4」を購入しました。
ローンで買った新車だったと思いますが、単気筒エンジンが好ましくて、あの“ロードボンバー”を市販化したようなカッコよさに惹かれて乗り始めたんです。この頃は“AMAスーパーバイクレース”が大好きだったこともあり、自作でパイプハンドル化して峠に走りに行ってました。

街中でも意図的にリヤタイヤを少しだけ滑らしたりして遊んでいたのですが、乗り方はロードバイクというよりもモトクロスバイクに近い乗り方だったかな?!と思います。
峠で走り込んでいたときには、見知らぬライダーから“とても見事なリーンウィズ走りですね”と褒められたこともありましたが、私としてはハングオンのつもりだったのでショックに思えたものです。笑
峠では確かにお尻を少しだけイン側に落としてコーナーリングしていたものの、そのスタイルを思い出して考えてみると、モータージャーナリストさんたちがサーキットなどで走っている姿に似ていると思えますから、それならばハングオンじゃなくてリーンウィズに近いと思えます。
今もそういう乗り方をすることがあります。
調子に乗って「ヤマハ SRX-4」で峠を走り込んでいたわけですが、所詮リーンウィズで走っていたのでマフラーだけでなく、フレームに溶接してあるサイドスタンドの取付け部分までがコーナーリング時に接地するようになってしまい、変なところで困ってしまったこともありました。
この「ヤマハ SRX-4」については速いオートバイだとは思いませんでしたが、コーナーリングがとても楽しいオートバイであり、バンクさせて旋回しているときも、コーナー出口で加速するときも、安定していて安心して走りを楽しめたという記憶があります。
強いて欠点を挙げればキックしか始動方法なかった点で、街中でエンストしたりすると厄介でしたね。
それから時が過ぎて、ボクシングを辞めたころにはオートバイも降りていたのですが、再び乗り始めたのは「ホンダ XLR250R」でした。
その頃は“スーパーバイカーズ仕様”のオートバイに乗りたくなり、新車で購入して、すぐにフロントホイールを自分で19インチに組み直して乗っていたのですが、このオートバイのスタイルが今でも一番気に入っています。

「ホンダ XLR250R」を購入する際に少し迷ったのが「ホンダ FTR250」の存在でしたが、あの四角いヘッドライトが好ましくなかったですし、なんとなく野暮ったい感じ(ごめんなさい!!)がしたので避けました。
正直なところ、いろんな部分で作りが良いと思っていたので、ヘッドライト回りをカスタマイズすれば良かったようにも思いますが、もともとオフロードバイクのスタイルが気に入っていたのでこういう結果になってたのかなと思います。
オフロードを走らなくなっていた私には長いサスペンションは無用でしたから、そういう点については「ホンダ FTR250」は好ましいと感じていましたし、美しいダブルクレードルフレームにもすごく憧れていたんですが・・・、私としてはソリッドカラー+黒いフレームだったならば選んでいたかも知れません。
「ホンダ XLR250R」ではさんざん遊ばせてもらって、TV番組『仮面ライダー』のオープニングのように階段を上ったり下りたりしていたこともありますし、毎日のようにウイリーの練習をしていたので交差点で走りだすときには、しばしばウイリーしていたことがありました。
前後タイヤには「ホンダ FTR250」に履いていたものと同じタイヤを履かせていたので、オンロードも存分に楽しめるようにしてありましたから、街の中はすべてが楽しめるステージになっていたように思います。
車高の高さも楽しめる要素になっていて、本当に楽しいオートバイに仕上がっていたと思いますが、意外にもフロントホイール回りとタイヤ以外はカスタマイズしておらず、その他はほぼノーマルだったのは今更ながらに驚きです。
その後は『トヨタ MR2』と出会ったことで、クルマ=スポーツカーだけを楽しんでいた時期があります。
“ミッドシップこそスポーツカー”と思い込んでいる私にはベストチョイスで、1500ccの非力なSOHCエンジンだったことも私に合っていて、キャブレターをソレックス2基に換装し、排気系もフルにカスタマイズしてあり、さらに足回りを強化していたことでトリッキーな運動性能を楽しめるようになっていました。
当時、一部の間で囁かれていた“和製ランチア・ストラトス”の異名を肌で感じながら走りを楽しんでいて、本当に手ごわいクルマだと感じていましたが、あのシャープなハンドリングは忘れられません。
その後にはスポーツカーとして『トヨタ セリカコンバーチブル』や『シュペール マルタン』、そして『ニッサン サニートラック』にも乗っていますが、どれも魅力的なクルマばかりだったと思っているものの、やはり私がカスタマイズした『トヨタ MR2』を超えるほどの刺激はありません。
後に『ホンダ ビート』に乗ることになりますが、同じミッドシップながら“素直さ”に驚くばかりでしたね。
時は流れて2015年に再びオートバイに乗りたいと思うようになり、当初は維持費のかからない125ccに乗るつもりでしたが、自分の気持ちを探っていくうちに200ccというクラスになりました。
それは125ccのオートバイの排気量を大きくした設定のモデルであり、私の大好きな『ホンダ XR200R』のクラスでもあったのですが、軽くてコンパクトな車体に少しだけパワーとトルクを乗せた仕様は良いですよ。
そうなると選べる車種は限定されてしまうところで、最も惹かれていたのは「KTM デューク200」だったのですが、諸事情により再び『ホンダ』のオートバイを選ぶことになりました。
ポイントは“セミダブルクレードルフレームとエンジンのカッコよさ”で、それが「ホンダ FTR」でした。

排気量も223ccとそこそこにあって、パワーもトルクも楽しめそうでしたし、車体も120kg程度しかなく軽量で扱いやすそうだったことや、大好きな『ホンダ XR200R』と同じ系統のエンジンを積んでいたことに魅力を感じました。
またパイプで仕上げられたセミダブルクレードルフレームもとても気に入って、オートバイらしい美しさも好ましく感じられたものです。
当初はカラーを好みの色に変えてノーマルっぽいスタイルで乗るつもりでいたのですが、いざ自分のオートバイとして整備を始めてみると、いろいろ気になる部分が目についてしまって、ついつい改善していたつもりだったのですが・・・大幅なカスタマイズに進んで行ってしまいました。
この「ホンダ FTR」が私にとって“最後のオートバイ”になるでしょうから、本当にやりたいことはやっても良いのではないか?!とも思っていますが、私の中に溜まっていた“オートバイへの憧れ”を具現化しているところもあり、できるだけ余分な出費を抑えつつ、かつ製品化も見据えながら、チューニング&カスタマイズを楽しんでおります。
現状ではどんどんオフロードバイク化しているようにも思いますが、当初の“ストリートファイター”を目指していた気持ちは変わっていませんで、しかしながら外観としては“スクランブラー”っぽい方向になっていますから、どういうわけか大好きな“スーパーバイカーズ”に近づいているようにも思います。
ただし前後ホイールはそのままにしているので、見た目的には“少しタイヤの大きなスーパーモト(モタード)”みたいにも思えますが、自分の好みのスタイルに近づけているように思っています。

さて、その私のオートバイ「ホンダ FTR/HE゙AT HOPPER」はというと、やっと「エンジンアンダーガード/試作版」が出来上がりました。
ここから少し手を入れて製品版へと進化させていくわけですが、もう少し試してみたいことがあるので、ただいま次の試作版(これが自分用の製品となる予定)の製作を始めています。
私にとってエンジンアンダーガードは必要なものなのかどうかは疑問ですが、あれば何かの役に立ってくれるかも知れませんし、何よりも「ホンダ TL50」からあったものなので、現在の私のオートバイである「HE゙AT HOPPER」にもあっても悪くないかな・・・と思っています♪