
私のオートバイ『ホンダ FTR/HE゙AT HOPPER』は、春に向けて進化しようとしています。
とはいってもプチカスタマイズを楽しんでいるような状況で、ただいまはマフラーのサイレンサーに手を入れているところです。
現状では“それなり”に排気音を抑えることができていますが、もう少し気持ちの良い音質にならないかなと思うところがあり、ちょっと手を入れてみることにしました。
切欠となったのは、『ヤマハ WR155』用の「ヨシムラ 機械曲GP-MAGNUMサイクロン」というマフラーを紹介してあった記事を読んだことです。
125ccと同等の車格ながら高速道路も走行できて、250ccクラスより軽量かつコンパクトで扱いやすいことで日本国内でも人気が高まりつつある150ccクラスの中で、ちょっと魅力的な1台なのが『ヤマハ WR155』です。
これに注目した【ヨシムラジャパン】が開発した製品が、フルエキゾーストタイプの「機械曲GP-MAGNUMサイクロンEXPORTSPEC(下の画像)」になります。

このマフラーは、エキゾーストパイプ中間部に触媒を組み込んだキャタライズド仕様として開発を行っており、騒音規制に適合した“政府認証マフラー”として製品化しているのですが、その割にサイレンサーのエンド部分の口径が大きくてカッコいいので興味を持ってしまいました。
それで、この製品の画像を見ていたところ、エキゾーストパイプとサイレンサーの接続部分の構造に関心を持って、ちょっと調べてみたところ真似してみたいと思うようになりました。
これまでの私はサイレンサーの中だけで消音することばかり考えていたのですが、エキゾーストパイプからサイレンサーに入る段階で流れを変えることにまで考えが至っていませんでした。
いかにサイレンサーの中で消音効果を上げるかを考えていたものの、こういう方法があったんだ!!と気付かされて、自分でもやってみたくなりました。

過去の記事からもわかるように、これまでサイレンサーのエンド部分に取り付けているバッフルを加工して消音効果を高めようと試みてきたのですが、残念ながら、ちょっとやそっとでは大して排気音量は変わりませんでした。
音質が変わって若干ながら静かになったと思えていましたが、アクセルを大きく開けてしまうと、やはり大音量になってしまっていましたので、排気効率を落としてでも消音効果を高めるために“サイレンサー内部に仕切るような形状のバッフル”にして、より消音効果を上げていました。
フィーリングは決して悪くなかったものの、気持ちの中では引っかかるもの(サイレンサーの性能を活かしきれていないTかも知れない?!)があり、ずっと何か別の方法はないものかと考えていたところに、この『ヤマハ WR155』用の「ヨシムラ 機械曲GP-MAGNUMサイクロン」を目にしたというわけです。
この方法ならば、サイレンサーの性能をより活かせるかも知れないと思って試すことになりました。
この画像が“エキゾーストパイプとサイレンサーの接続部分”で、同じようなものを作ってみることにした次第です。

問題はやはり材料の調達で、Φ38mmのエキゾーストパイプを使っているのでΦ28~30mmくらいのパンチングパイプが欲しかったのですが、たった60~70mmほどの長さが欲しいだけなので市販品を探して購入すると高くついてしまうことになりますから、持っている材料を活かして作ることにしました。
当初は手持ちのΦ25mmのパンチングパイプを使って製作を進めていたのですが、Φ38mmのエキゾーストパイプ径に合わせる段階の加工でことごとく失敗してしまいました。
そこでΦ32mmのスチールパイプ(ホームセンターで売っているステンレス巻きパイプ)をベースにして、自力で穴あけを施してパンチングパイプのようなものを作り、それを下の画像のようなアダプターとして製作しました。
これを先にサイレンサーの入り口部分に差し込んでおいて、そこにΦ38mmのエキゾーストパイプをさらに差し込んで動かない状態にして取り付けることにしたわけです。

これだけでは消音効果は足りませんから、さらにサイレンサーのエンド部分にバッフルを取り付けてあります。
そのバッフルには“今まで使っていたもの”を加工し直して再使用していますが、仕様としては「デイトナ サイレンサーバッフル/Φ48用」のオリジナルの状態に近いものになっています。
こちらの画像がそのバッフルで、サイレンサー内に伸びるパイプは50mmほど長くしてあります(ナンバープレートがあまり汚れないように排出される排気ガスに方向性を持たせるため)が、出口の口径自体はΦ20mmに戻してあります。
今まで出口部分には内径14mmのパイプを差し込んでありましたから、口径はかなり大きくなっています。

さて今回のカスタマイズの結果としては、期待していたような音量低下には至りませんで、残念ながら再び“元気な排気音”なってしまいました。
しかしながら排気音の音質としては乾いた感じの好ましいものに変わっているので嬉しいところもあり、“耳障りな感じ”はしないので悪くないと思えるものの、ちょっと音量が大きすぎる感があるように思いますので、もう一度“作り直し”をしようと思います。涙
この他のプチカスタマイズとして、バックミラーを変えました。
今回取り付けたのは、バイクパーツの中では超メジャーな「Z2ショートミラー」です。

今まで取り付けてあった“ホンダ純正タイプミラーをショート加工したもの”は、寸法的には「Z2ショートミラー」と変わらなかったんですが、ちょっと触れるたびにミラーの位置が変わってしまうのが気になっていました。
「Z2ミラー」といえば大型バイクに取り付けるイメージがあるのですが、見栄え的に気に入っていたのでライトウェイトバイクに取り付けても変じゃないかなと思いながらも替えてみました。
これまでは“オリジナルっぽいもの”が良いと考えて、“ホンダ純正タイプミラーをショート加工したもの”を取り付けていて、当初は『ホンダ FTR』用のM10ミラーを加工しようと思っていたところΦ10mmステーを曲げるのは困難なので、仕方なくΦ8mmステーのM8ミラーを加工していました。
そうするとミラーホルダーがM10サイズなので「変換アダプタ」を介して取り付けることになりますが、前々からそれが気に入っていなかったので、ふと「Z2ショートミラー」を試したくなってしまったというのが本音です。
この「Z2ショートミラー」は【ヤフオク!】に出品されていた“超リーズナブルな汎用品”ですが、特に出来が悪いと思えるようなことはありませんでした。
しかしながらステー部分がΦ12mmあるので、思っていたよりもゴツく感じてしまいますが、似合うかに合わないかは別として、私としては気に入っており悪くないと思っています。

「Z2ショートミラー」の良いところはステー部分が短いことはもちろんですが、やはりミラー部分にカバーが付いていて触れても簡単にミラーがズレないことがありがたいです。
18歳の頃に乗っていた『スズキ GS400』は初めて買った大きなオートバイでしたが、その時にも「Z2ミラー」を取り付けていた記憶がありますが、やはり“定番のカスタマイズパーツ”だと思っています。
残念ながら“良い結果”にはならなかったマフラーの加工については、気を取り直して再チャレンジしたいと思います♪