
私のクルマ『HE゙AT CYCLON』はメンテナンス&カスタマイズの最中で当分は走れませんが、さらなるボディ剛性を追加すべく“サイドバー”の製作も進めています。
現状のボディ剛性に不満があるというわけではありませんが、ハードトップを取り付けているために出る異音をもう少し抑えたい(より抑えられるかも知れない?!)ですし、何よりも“縦方向のボディ剛性を上げる“とドライビングがより楽しくなりますから、ぜひやりたいと思っていたんです。
サイドバーとして「マッスルフレームC2」を取り付けてもよかったのですが、前側の取付け位置を少し高くして“フロアではなくフェンダーにしたい”と思っていましたので、今回は試作を兼ねて製作してみようと思っています。
リクエストがあれば「マッスルフレームC2」の別仕様として製作可能です(『HE゙AT SPRINT』や『HE゙AT CYCLON』で取り付けている製品はすべて製作可能です)が、フェンダーに部品を取り付けるためには少し問題が出ますので、一般の方の場合には考えてしまうかも知れませんね。汗
「マッスルフレームC2」の前側の取付け部分をフェンダーに固定すると問題になるのが“ボルトでの固定ができない”という点で、フェンダーの裏側は袋状になっていて手が入りませんから、固定するためには“フェンダーに恒久的取付方法を行う”しかありません。
具体的には、溶接して取付けポイントを作ってしまうのが理想的だと考えますが、さすがにそれは面倒かつ厄介なことにもなりかねませんので、今回の場合はステンレス材の「ブラインドリベット」で固定することになります。
とはいうものの“フェンダーのどの位置に固定するのか?!”によって難易度が変わりそうで、私としてはできるだけ高い位置に取り付けたいと思っているのですが、フェンダーの形状を考慮すると・・・フロアから15~20cmくらいが限界になりそうです。
下の方であれば比較的取り付けやすそうな形状をしているので楽そうですが、少し上に移動すると段差があったりしますから、フロアから15cmほど上の位置あたり(サイドシルの上端と同じくらいの高さ)に決まりそうです。
「マッスルフレームC2」の後側の取付け部分は幌のフレームを固定しているボルトで共占めしていますが、今回は既にBピラー部分を左右につないでいるフレームが取り付けてあるので、それに接続用ステーを溶接しておいてサイドバーを接続(取付け固定)します。
構造的にはなんら「マッスルフレームC2」と変わりませんから「マッスルフレームC2改」と考えていただきたいと思いますが、通常の製品と異なるのは前側の取付け部分の位置が変わることにより、サイドバー自体の取付け位置が変わってしまうことです。
フロアではなくフェンダーから「マッスルフレームC2」のフレームバーがリヤ側に伸びてくると、クルマへの乗り降りが難しくなることも考えられますから、サイドバー部分の途中を曲げておくことで乗り降りが容易になるようにしたいと思います。
現実的にはパイプを曲げるのは難しいので、パイプを切って溶接して“くの字”に加工して作る予定です。
【プランA】としては、サイドバー自体を水平方向に這わせるとサイドシルのすぐ上側を通る形になるのですが、後側の取付け位置がかなり高いのでドライバーの腰あたりの位置から上方向に曲げた形状になります。
結果的にパイプ長が長くなってしまうので、パイプが曲がっているあたりでボディに接続するポイントを増やす(板材の支えを取り付ける)のが無難かも知れません。
【プランB】としては、通常の「マッスルフレームC2」と同じように後側の取付け位置に向かってサイドバーを通しますが、そのまま接続すると乗り降りがかなり難しくなるので、接続部分の少し前あたりでサイドバーを曲げた形状を考えています。
こちらの場合の方が側面からの衝突の際に乗員の保護効果が高くなりそうなので好ましいのですが、乗り降りのしやすさを考えると曲げるポイントが難しいところでしょうか。
どちらの形状でも「マッスルフレームC2」としての機能には何の問題もないと考えていますが、製作には余分な費用(パイプ部分の加工代)がかかるので、こうした仕様変更案は私の頭の中だけの話になっていたんです。
サイドバーの仕様としては、通常の「マッスルフレーム」に使っている“Φ32mm(肉厚2mm)パイプ”を使用し、両エンド部分は5mm厚のプレートを溶接しておいて、M10フランジボルトで固定するので「マッスルフレームC2」と変わりません。
既存のBピラー部分を左右につないでいるフレームにサイドバーを結合させることになりますから、結果的に相互にボディ剛性を高められることになりますので、相乗効果も期待しています。
そのためではありませんが、前々からこの「Bピラー部分を左右につないでいるフレーム」にあと1~2ヶ所ボディに接合できるポイントを増やしたいと考えていたので、今回はそれも実施(1ヶ所増)することにしました。
このサイドバーには“ボディ剛性アップ”を期待していますが、それとともに別の期待もしています。
それが“「ニーサポート(膝当て)」を取り付けること”で、コーナーリングの際に右脚/右膝を横方向に踏ん張れるような“当て”を作りたいと思っていて、「バケットシート」でなくともドライビングを楽しめるようにしたいと思っています。
ずっと以前には、ドアの内側に取り付けられる「ニーサポート」が某ショップで製作されていて、うちでも販売させていただいたのですが、既に廃盤となり手に入れることができませんから、そういう製品が欲しいと思っていました。
だったら自分で作ればよい?!と思ったものの、その“当て”を支えるところを思いつかずに現在に至ります。
仮に「バケットシート」が取り付けられていたとしても、この部分の「ニーサポート」はあって欲しいモノの1つですから、サイドバーと同じくらいありがたいと感じられることになると思います。

『HE゙AT SPRINT』でも“専用の「ニーサポート」”を作って取り付けていたくらいですから、ドライビングを楽しむための工夫としては重宝しますし、ぜひ欲しいパーツですが、『HE゙AT CYCLON』に取り付けるのは容易ではないかも知れません。
仮にサイドバーの位置が少し高くなる【プランB】で製作したとしても、まだまだ膝の位置にはサイドバーはありませんので、「ニーサポート」を取り付ける位置としてはバーのパイプから離れた位置になりそうなので、ボルトオンでの後付けパーツとしては難しくなります。
どうしてもサイドバーに「ニーサポート」を取付けようとするならば、やはり溶接する方法になるのですが、ちょっと厄介ですね。
話は変わりますが・・・
私のクルマ『HE゙AT CYCLON』では、ずいぶん前にエアコンという快適装備は取り外して無くなっていまして、さらに内装のカーペットまでは剥ぎ取られてしまいましたが、屋根はもちろんのこと、ヒーターもパワーウィンドウもありますから『HE゛AT SPRINT』とは段違いの“ありがたさ”を感じます。

私が初めて乗ったクルマ『トヨタ パブリカトラック』では、内装はビニールが貼ってある部分もありましたが、ほとんどが塗装が施された鉄板のままであり、現状とほぼ変わらない状態かなと思いますから、なんだか懐かしくも感じます。
まぁパワーウィンドウが付いているだけ『ホンダ ビート』の方が豪華に思えていますが、どちらでも私としては気になりません。
“私の考えているスポーツカー像”に『HE゙AT CYCLON』はかなり近づいていると思っていて、あとは用意してある『ホンダ N-one』の運転席シートが取り付けられれば、そこそこに“イメージ通りのスポーツカー”が出来上がると思います。
走りを優先するならば「バケットシート」が欲しいところですが、もともとは女房が乗ることを考慮してそうしなかったわけで、今となっては“悪くなかった選択”だと思っていますよ。
用意してある『ホンダ N-one』の運転席シートは、【ヤフオク!】で手に入れた“新車から取り外したもの”であり、新品に近いキレイな状態なシートので女房に気持ち良く乗ってもらえることを期待していました。

女房には新しいクルマ『ダイハツ キャンバス』がパートナーになってくれていますから、もう『HE゙AT CYCLON』を運転する機会はほとんどなくなってしまったように思いますが、何かの折には運転できるようにしておくのも悪くないと思っています。
また人気コミック&アニメ【頭文字D】の中では、主人公の父親が“ストリートでは「バケットシート」なんて必要ない”と言っていたシーンもあったような気がしますから、そういうのもアリかなと思います。笑
とはいっても、ハードなスポーツドライビングを楽しむときには、純正シート&3点式シートベルトでは身体を固定しておくのが難しいですから、新たに「5点式シートベルト」を取り付けようと考えています。
今回のサイドバー「マッスルフレームC2改」を取り付ける際には、この「ニーサポート」を追加するつもりであり、それによって純正シートでも身体を支えやすくしようと思います。
さらに「5点式シートベルト」を併用すれば確実にクルマに身体を固定することができると思っていますが、『ホンダ N-one』の運転席シートを選んだ理由の1つは“ヘッドレストが取り外せること”でしたから、レーシングタイプのシートベルトが難なく取り付けられるわけです。
『ホンダ ビート』では「マッスルフレームC2」を取り付けると、少なからず乗り降りに支障が出ることはわかっていますが、その効果と恩恵はとても期待できる“補強フレーム”ですから、そういったことを気にしない方には“おすすめしたい製品”です。
私のクルマ『HE゙AT CYCLON』にとっては、これが“最後の補強フレーム”になると考えていますから、いよいよ“ボディの完成”になると思いますし、その乗り味にも期待をしています♪