
2ヶ月前に、我が通勤快速ゴルフ6のタイヤを交換しました。
それまで履いていたタイヤは、
ピレリチンチュラートP1(前後225/40R18)
少排気量でたいしてスポーティじゃない極々普通のゴルフ6ハイラインには、このタイヤはベストな性能・パフォーマンスを発揮してくれて、大変満足していました。
しかし、タイヤの山の減少と共に(5分山切った辺りから)ロードノイズが急激に高まり、また私のミスで左後輪のサイドウォールを傷つけてしまった事から、泣く泣くタイヤ交換することになりました。

チンチュラートP1はピレリブランドですが、実は完全中国生産で、ある意味今流行りアジアンタイヤブランドの仲間。(厳密には違うかも)
なので私にとってアジアンタイヤの性能には絶対の安心感を持っています。
また、庶民にとって国産ブランドの半額以下、海外高価ブランドの1/3近くの値段は、ハッキリ言って魅力的!
よって、今回もアジアンタイヤにお世話になることにしました。
実のところ、私のボクスターのタイヤは、
『ナンカンNS2』
そう、こちらもアジアンタイヤ!
適当にスポーティに使う限りは、ポルシェとて何の破綻も来しません。
よって当初は、『ナンカンNS2』か『ナンカンNS20』にしようかと思っていたところ、今回はそれより遥かに安価でハイパフォーマンスと好評価の
『ATR sport2』
をセレクトすることししました。
このタイヤメーカー、ドリフターには有名なメーカーでして、ドリフトの大会ではタイトルも取っています。
コスパ抜群でコントロール性に高い評価があるんだそうです。
sport2は、sportの進化番。
静寂性とウエット性能を高めたタイプです。
(ドリフトには静寂性はいらないよな?(笑))
皆さんもヤフオク何かで、こんな表示みますよね?
・・・これを見ると・・・相当安いから、性能もそれなり??!
と思うのは私だけではないと思いますが、ネット社会の性格上、しっかり事前調査をした結果・・・、こいつは物凄いパフォーマンスを持っていることが判り、期待は膨らみます。
届いたタイヤがこれ。
225/40R18、4本送料込みで28000円を少し割った位、2016生産品で現品限りでしたが無茶安でした。
直ぐに持ち込み専門店に運び填め替え実施。
何の問題もなく終了。
サイドウォールもスポーティで格好良し!
ゴルフ6にドリフター御用達のドリフトタイヤを履くのには正直少し抵抗がありましたが、いやいや格好良いですよ。
ながーい前置きは終了して、ここからインプレです。
先日、4泊5日で九州(福岡)、中国地方を2000キロ走って来ました。
ルートは割愛しますが、
総走行距離2037km
高速道路75%、一般25%
ドライ95%、セミウエット5%
のロングランインプレ結果です。
このタイヤはXL規格のため、タイヤの空気圧はやや高めに設定。
サイドウォールがやや柔らかいための様ですが、タイヤの外形と接地面に関係がありそうです。
走りは始めてブロックの堅さに驚き。
比較的ブロックが四角く、接地の当り面が広いのでギャップやバンプを拾うとかなり強い衝撃がきます。
恐らく空気圧を高めにしてサイドウォールを張りぎみにしてるのも関係があると思います。
但しフラットな路面は追従性も良く、ロードノイズも比較的静かな方です。
高速道路でハンドルを切り車線変更すると、幾分反応の遅れを感じます。
最初は、タイヤそのもののたわみが旋回Gを吸収しているのかと思いましたが、敢えて直進性能を高め、タイヤが曲がろうとするのをダルにしているセッティングのようです。
これはドリフトタイヤとしては、ドリフトに持ち込むきっかけが掴み易く、一端ドリフトに持ち込むと前に押し出る力が強いというメリットがあるようで、それがオンロードタイヤにも感じられると思われます。
高速道路での直進安定性はまずまずで、上記以外の欠点は見当たりません。
・・・とは言え反応が遅れる感覚も微々たるもので、危険だとか不安なレベルではなく、あくまで癖程度のフィーリングです。
但し、荒れた路面になればなるほど、ゴツゴツ感とロードノイズが高まります。
これはタイヤの性格と国産の半額の価格との引き換えなのでしょうか。
私は許容範囲でしたが、こいつを不快と取るかどうか。
スポーティなサイズになればなるほど顕著になるような気がします。
ある資料には、ライトウエイトの車にはかなりマッチングが良いと書かれていましたが、確かにそうかも知れません。
トータルグリップですが、私程度の腕とスピードでは、ワインディングで破綻を来す事は全くありません。
同サイズのチンチュラートP1が鳴き出し、ズルズル来るスピードでも、ATRはしっかりグリップを確保しています。
なので、グリップに関してはかなりの好評価です。
また、下りのトラクションのかかり具合いもまずまずですが、タイヤが冷えている時のグリップは多少落ちるのが素人感覚でも判ります。
ただ、ワインディングを適当に流した後も、ブロックのヤレは適当で、ブロック落ちもなく気泡穴も少な目と、ゴムの質はなかなか良いと思いました。
制動性能については、フルブレーキをかけていないので判りませんが、ABSとの相性はよさそうです。
さて、肝心なウエット性能ですが、旅行の後にセミウエットで高速道路、市街地を走りましたか、ハイドロなどの恐怖感などはなく、結構落ち着いた挙動でした。
無理な動作を強いられなければ、全く問題ありません。
総じて、巷の評価はアジアンタイヤはウエットが弱いとか、ロードノイズが酷いとか言われていますが、みなさんは何を基準に、何と比較しているのでしょうか?
例えば、BSレ○ノなどと比べれば、それはうるさいかもしれません。
例えば、ミシュ○ンパイ○ットスポーツなとと比較すれば、ウエット性能も劣るのかも知れません。
それらのタイヤはトータル的に素晴らしいパフォーマンスを持っていますが、価格も素晴らしい!
・・・ですが、所謂街中で普通に使われている普通にお安く買える国産の量産タイヤと、アジアンタイヤとの性能差は全く無いと言って良いでしょう。
それどころか、部分的に上回っているタイヤさえあります。
但しアジアンタイヤは、国産タイヤと比べて、メーカー・種類によって個性がかなり強いです。
そのタイヤの個性が、自分の使用目的に合致すれば、これ程コストパフォーマンスが高いタイヤは無いと思います。
今回履いた、
『ATR sport2』
は、スポーツタイヤ寄りな性格で、現在売られている国産エコタイヤやコンフォートタイヤより格段にグリップ性能が高いのが特徴です。
但し、静寂性や荒れた路面での突き上げ感については国産より優れた部分は少ないですが、劣っている部分も少ない・・・という評価で間違いないと思います。
また、ある一定まで山が減ると、ロードノイズが急に大きくなる様なので、もしかしたら美味しい時間は幾分短いかも。
今回2000キロ走って、エア抜け等のトラブルは勿論、チンチュラートP1からの燃費落ちも殆どありませんでした。
私のゴルフ6(1.4+T+SC)では、少しハイパフォーマンスかと思いましたが、適度にヤンチャな走りには合ってるのかなとも思います。
このタイヤがこのサイズではめかえバランス込みにして4諭吉を大きく割り込む価格は、凄いの一言!
総じて、アジアンタイヤ恐るべし。
特に私が履いた経験のあるATR sport2、ナンカンNS2、ピレリチンチュラートP1(中国製)は、普通に使える良いタイヤです。
後は自己責任で履いて確かめて下さいな!
今日はここまで!
たいしたインプレじゃなくてご免なさいm(_ _)m
追伸
6月からタイヤの価格が上がり、アジアンタイヤの駆け込み購入が増え、ネットの在庫販売も品薄状態みたいです。
あるべき適当なサイズが見当たらない・・・ん~?
めでたし、めでたし\(^-^)/