
6 宇沙美ゆかり
1968年4月2日生 (49歳)
沖縄県出身
1983年 映画『みゆき』の主演オーディションに合格し、スクリーンデビュー
1984年 『蒼い多感期』で歌手デビュー
その後も、フジテレビの『夏キャンガール』に選ばれたのを皮切りに、
『あMyみかん』・『オレゴンからの愛』などのTVドラマで主役等をつとめ、一躍人気アイドルに駆け上がりました。
私の記憶でも、かなり知名度はあったと思います。
しかし、売れっ子アイドルの運命(さだめ)でしょうか、よくある周囲の大人の都合で、この後彼女の歯車が大きく狂い始めます。
同年、主役に決まっていたテレビドラマ
『不良少女とよばれて』
の主演を、事務所の起用方針の違いから降板。
1985年、映画『Vマドンナ大戦争』のロケスケジュールと重なる理由から、あの
『スケバン刑事』
の主役(勿論麻宮サキ役)を降板。
と、立て続けにテレビドラマを2本降板しています。
どれも大人(事務所側)の都合と言えばそれまでです。
恐らく事務所側も、超が付くほど清純系で売ってきた彼女故に、不良やスケバンなどのツッパリ系のイメージにシフトさせたくなかったのでしょう。
だだこの2作品、御存じの通り『伊藤麻衣子』と『斎藤由貴』がしっかり代役をつとめ、まさかの大ヒット。
皮肉にも、彼女らの出世作品になりました。
しかし彼女の作品はと言うと、当時3億円の製作費を掛けたとされる
Vシネマ『Vマドンナ大戦争』
は興行的には大失敗に終る事になりました。
これだけなら、まあ良くある話です。
(本当は、アイドルがドラマ2作品降板するなんて、超希な事です!)
・・・ですがこの後、アイドル史上最も不可解な出来事が起こりました。
先の映画が封切りになった直後、彼女は実家のある沖縄県に帰っています。
これが彼女にとって実質的な引退となりました。
人気絶頂だった彼女が何故早々に引退?
ここからは、あくまで噂の域を脱しませんが、当時から色々と憶測が飛び交っていました。
彼女の引退の真相は、
『■営業』をさせられていた事だとか。
映画のクランクアップ後、映画スタッフに●●された事だどか。
事務所のスタッフに▲▲された事だとか。
妊★したので引退したとか。(これは後本人が雑誌の取材で否定)
当時そんな黒い噂ばかりが、湧いては消え消えては湧いた様です。
勿論今となっては闇の中です。
・・・当時のアイドルにはスキャンダルは御法度でした。(今も一緒!)
今になって元アイドルがカミングアウト的に暴露する事はありますが、スキャンダルと同じくらいに、彼女に限らずアイドル界の黒い噂は、決して絶える事はありませんでしたね。
彼女の突然の引退が、本当はこんな理由では無いことをファンとして願うばかりです。
さてさて肝心な唄はシングル6枚、アルバム4枚。
いずれもスーパーヒットにはなりませんでした。
しかし、やや太めで色気のある声色で唄う彼女の歌は、やけに艶っぽいと言うか品があると言うか、彼女独特な世界観を持っています。
少女が背伸びしたセリフを口ずさむ様な歌詞も重なって、大人びた少女の神秘性を感じます。
円くて大きな瞳と、少しだけ自信なさげな表情は、当に80年代のアイドル像。
しっかりとレールに乗れてさえいれば、確実にトップアイドルでいれたと思います。
お勧め曲は、
『ちっぽけな悪戯』『風のプリマドンナ』
です。
唯一の復刻版ベストCDは希にヤフオクなどで見掛けますが、価格は高騰気味です。
今後、是非テレビの『あの人は今』などで取り上げて頂き、元気な姿を見せて貰いたいものです。
聴くか聴かないかはあなた次第。
80年代B級アイドル度・・・81%
一瞬のつむじ風の様に通りすぎて行った、素敵なB級アイドルでした。
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Posted at
2017/10/23 12:23:47