
今回はデビュー曲、事務所移籍、リスペクト、アイドルとしての立ち位置・・・全てが『タブー』だった・・・。
・・・彼女こそが伝説のB級アイドルです。
54 小出広美
1966年3月3日生まれ(52歳)
愛知県海部郡大治町出身
1981年、CBCテレビ『パロパロエブリディ』の火曜日のアシスタントをしていた時に、クラウンレコードの関係者にスカウトされます。
その後上京し、NHKレッツゴーヤングの『サンデーズ』のメンバーとして活躍。
1983年、『タブー』でアイドルデビューします。
このデビュー曲も、当時から評価も高くまた、愛くるしい笑顔のルックスはアイドルとしての素質を感じました。
ただ、ヒットには程遠く・・・この頃から、
『サンデーズ出身のピンアイドルは売れない』
という風評が囁かれる様になります。
彼女は、その後間もなくして急にサンデーズを脱退し、唯一と言えるテレビメディアから消える事になります。
しかし、それからも順調にシングルをリリース。
3枚目シングル『水色の輝き』を発売直後のタイミングでそれまでの『巣山プロ』から『研音』に移籍します。
『研音』といえば、中森明菜です。
当時の『研音』はまだまだ小さく、中森明菜が支えていた様な事務所でした。
彼女は以前から、
『憧れは中森明菜さん』
と機会があるごとに話しており、デビュー当時から、唄い方や仕草等、中森明菜を徹底的にリスペクトしていた様です。
事実移籍前には、『ポスト中森明菜』と言われる事もありました。
なので、移籍も中森明菜のリスペクトなのか、もっと中森明菜の近くにいたいという本人のモアコンタクト思想だったのかもしれません。
確かに雰囲気や歌い回しは似てますね。
こちらは中森明菜さん
しかし、この移籍が彼女の運命を狂わせます。
移籍2曲目(5枚目)のシングル
『最近のム・ス・メ』
の発売直前に、突然彼女は研音から契約を破棄され、事実上クビになりました。
この騒動には、諸説諸々あります。
①素行不良
②移籍時の契約トラブル
③中森明菜が衣装契約していたブランドメーカーで勝手に衣装を作って、中森明菜の逆鱗に触れた
④枕営業の失敗で、スポンサーやプロデューサーの逆鱗に触れた
等々色々囁かれていますが、今でも真相は闇のなかです。
(③が有力らしいが・・・さて?)
因みにこのシングルは、関係者用のサンプルレコードが数百枚作られたのみで、そのレコードは超プレミアム価格で取引されてます。
彼女はこの騒動で事実上引退しますが、1987年に再びグラビアアイドルとして復帰。
一応一定の活躍をしますが、長続きはしませんでした。
その後も、この5枚目のシングル『最近のム・ス・メ』は色々な問題を引き起こします。
2002年、アイドルオムニバスCD
『おしえてアイドル キング編』
の中に、異例にも彼女の曲だけ、3曲も収録され発売されました。
~収録曲~
ファースト タブー
2nd チェンジLOVE
5nd 最近のム・ス・メ
ところが、どうしたことか、このオムニバスCDは発売数日で販売中止となり、回収騒ぎになりました。
・・・そうなると、皮肉にもこのCDの価格も高騰したわけです。
原因はレコード販売側との著作権問題だとか。
言わずもがな、問題の原因は例の曲に違いありません。
何故なら元々発禁ソングな訳で・・・。
更に更に、彼女初のベストアルバム
『小出広美 パーフェクトベスト』
を2010.7.7に発売予定も、8.25に延期・・・結局、その後発売禁止になってしまいます。
勿論、例の曲も入っていました・・・。
(発売予定だったジャケット)
このベストは、小出広美さん本人からクレームがついたとか・・・何故なんでしょう?
そして最後は、何度も発売中止や発売禁止になった
『最近のム・ス・メ』
ですが、実は彼女の5枚目のシングルがお蔵入りになった後、故 堀江しのぶさんのデビューシングルになる予定でしたが、何故かそれもお蔵入りになったというオチまで付いてます。
さて、小出広美さんは、『タブー』と言う曲を出してから、
・移籍がタブー
・5nd シングルが通算4回発売中止
・中森明菜のリスペクトがタブー
と、彼女の全てがタブーになってしまった訳です。
引退後の小出広美は予想通り・・・
『偽明菜』
と呼ばれるなど、散々な酷評を与えられました。
しかも、最近(2018年)には、本人自らが何と、アイドル時代に着ていたステージ衣装をヤフオクに出品すると言う暴挙に・・・。
(週刊誌で、本人がこの件をコメントしてたから間違いないです)
この出来事、当時のファンを驚かせると伴に、憧れのアイドルが堕ちる処まで堕ちた姿をさらけ出すと言う、複雑な空気感を見せつけられました。
この行動ですら、ある意味アイドルとしては『タブー』ですよね(笑)
シングル4枚、アルバム2枚
かなり低い所謂コントラルトボイスは、ドスとパンチが効いてなかなか聴けます。
ただ、何か偽物臭いと言うか安っぽいと言うか・・・、中森明菜の偽者だとしたら、野暮ったくて胡散臭いのは、良い味出してる訳ですよね。
彼女が、本当に中森明菜をリスペクトして、真似事で唄っていたとしたら、それこそタブーなんですよね。
CDやレコードで聴く歌声だけならともかく、YouTubeで一度見たら、中森明菜の偽者だと絶対に判かってしまうから、薄っぺらな悲壮感がありますね。
レコードは先程のサンプルレコード以外は、適正価格で手に入りますが、彼女の曲が収録されているオムニバスCD何種かは、いずれもプレミアム価格になってます。
聴くか聴かないかはあなた次第!
80年代B級アイドル度・・・120%
大物アイドルをリスペクトしてコケたのは、以前紹介した『横田早苗』と同じパターン。
しかも、その後のご紹介のタブー度ときたら、彼女を越えるアイドルはいません。
だから、今回初の100%越えなんです。
何せ同じ曲が4回も発禁になったわけですから、凄い事です。
今は派遣社員&フリーターだそうで、本当にアイドル時代の衣装を売らないとヤバイのだろうか?
・・・ならマヂにタブー!!
・・・しかしあの曲、何があるんだろ?
力を入れすぎてブログが滅茶苦茶になってしまった(笑)
おわり