
今回は、大ヒット青春ドラマで脇役でありながら、人気を独り占めした伝説のアイドルです。
57 佐藤恵美
1969年11月30日生(48歳)
埼玉県出身
1985年、原宿を歩いているところをスカウト。
当時はスカウトされたくて原宿を歩くなんて流行ってたみたいですね。
同年、既に人気テレビドラマになっていた、『毎度おさわがせします』の第2シーズンに、主役中山美穂の同級生『谷川由美子』役で出演。
この番組で脇役でありながら、一躍脚光を浴びます。
このドラマは、駆け出しのアイドルが多数出演して、かなり際どい演技をすることで、当時の中高生に大人気でした。
勿論、中山美穂の出世作でもありましたね。
その後1986年、ドラマ『夏体験物語2』にも出演。
そのドラマの挿入歌として、『キャンパスの恋人』でアイドル歌手デビューを果たします。
このドラマで、彼女の人気は絶頂期に達し、ファンレターの数は出演者の中でダントツ1位だった様です。
そのために、共演の藤井一子のデビューを遅らせるなどの方向転換を余儀なくされました。…凄い!
当時の彼女は、当に『飛ぶ鳥を落とす』勢いがあった逸話をひとつ。
当時の彼女は、次第に周囲から『ポスト菊地桃子』と騒がれる様になります。
…そう、ポスト菊地桃子と言えば、映画『パンツの穴2』で主演した『志村 香』…だったのですが、何故か志村香は人気が今一つだった事もあり、86年後半には関係者が志村 香を諦め、ポスト菊地桃子を佐藤恵美にスイッチさせていきます。
そのためなのか、志村 香はその後のスクリーンの露出も激減して、事務所との契約満了時に契約延長もされず(3年)引退してしまう憂き目を味わう事になりました。
これはあくまでも諸説ですが、彼女二人は活躍時期などが微妙にブッキングして、人気の傾向もリンクしていることから、まんざら偶然ではないと思いますね。

(志村 香)
ところが、なかなかアイドル活動は上手く行かないものです。
彼女は、『夏体験物語3』の主演も決まっており、人気も更に上昇かと思われました。
しかし、事務所がその夏体験物語の主演を断り、当時第2の映画として市民権を獲得し始めていた、『Vシネマ』の主演を選択します。
このVシネマ
『本場ぢょしこうマニュアル ~初恋微熱編』
で、彼女はトレードマークの『聖子ちゃんカット』を切り、ベリーショートにて大人らしさを全面に出します。
彼女のトレードマーク、コケティッシュなイメージから、大人の女性のイメージにスイッチしましたが、これが大失敗。
Vシネマの売上げ自体も大ゴケして、彼女のイメージ戦略にファンが即反応し、急速なファン離れがありました。
この一作が彼女の致命傷になり、人気が急降下したまま、以降二度と人気が浮上してくる事はなかったのです。
芸能界は、路線を間違えると致命傷になる…典型的な例でした。
何かもったいないですね。
結果的には、『ポスト菊地桃子』と言われた二人は、共に撃沈したと言うオチがついた訳です。
シングル3枚、復刻版アルバム1枚
かなりリリース曲が少ないのは、アイドル歌手としての活動が短かったということ…人気の上下が激しかった事が伺えます。
唄ははっきり下手です(笑)…と言うより、コケティッシュで舌足らずな歌い回しが、ある意味彼女の特徴なのかも。
ベタベタと絡む歌い回しと、やけにネコが甘えてる様な声がロリっぽくて、当時のアイドルでは個性的でしたね(笑)
聴くか聴かないかはあなた次第!
80年代B級アイドル度・・・77%
彼女の登場で、藤井一子、志村香と言う2人のアイドルに、何らかの強い影響を与えたのは事実だと思いますね。
そんな凄い力を持っていた彼女が突然に急降下していったのは、本当にイメージチェンジだけだったのか…?
何か裏がありそうです…???
おわり
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Posted at
2018/11/15 20:58:20