BMW 1シリーズ ハッチバック

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嫁用ですが、初めてのBMW購入です。
今まで20台以上、様々なメーカーのクルマに乗って来ましたが、このクルマほどドライバー目線で作られたクルマを私は知りません。

この「120i」を所有してみて“クルマはドライバー主体で設計する”というBMWの哲学が理解出来ました。


【駆け抜ける喜びについて】
この120iに乗るまでは「ぶっ飛んで行くこと?(汗)」と思っていましたが、私にとっての喜びはそこではありませんでした。
もちろんこの「120i」でも「スポーツモード」にすればぶっ飛んで行くことは出来ます。
が、「私にとっての喜び」は特にコーナーリング時にハッキリと感じられました。
コーナーリングなんて言うと峠のワインディングロードを連想してしまいますが、別にそんなところへわざわざ行かずとも、このクルマなら街中の交差点で充分それを感じられます。

どちらへ曲がってもこのBMWはドライバーである自分を中心にして曲がって行きます。
従ってコーナーリング時に身体が左右に揺れません。
鋭角に曲がれば曲がるほどそれを明確に感じます。
BMWを運転したことのある方ならすぐ分かる感覚だと思います。
“あたかも自分が回転軸の中心にいるかのよう”と言えば少しは伝わるでしょうか?

ドライバーをクルマの中心に置く。
こうして文章にすると別に特別なことではないように思われるかも知れませんが、これは簡単なようで簡単ではありません。
何故ならこれを実現するためには設計のベクトルをそこへ集中させなくてはならず、そのためにクルマに求められる他のファクターを切り落とす必要があるからです。
それは例えば、広々とした車内空間であったり、快適な乗り心地であったり・・・

事実、この120iの後席は決して広くはないし、乗り心地も快適指向ではありません。
しかしその結果、コーナーリング中も平常心でクルマの挙動を感じることが出来、落ち着いてクルマをコントロールすることに集中出来るのです。
「安心してコーナーに飛び込める」という理由の軸はここにあったのです。


【エクステリア】
外観は個々の好みです。
皆さんおっしゃる通り「情けないブサカワ顔」。
でも愛嬌があって私も嫁も意外に嫌いではありませんでした。

【インテリア】
「機能美」の一語。
レクサスのそれとは違い、華美のない徹底的な機能美。
それから、どのシリーズに目隠しされて乗ってもすぐに「BMW」とわかる一貫性にも更なる美しさを感じます。
なお、2015年MCで120iでもパワーシートが標準ではなくなったとのこと。
私のはメモリー付きパワーシートです。(^^ゞ

【エンジン性能】
過去に所有したクルマの中で最もスムーズに軽く回ります。
擬音で表現すると「ブォ~ン」や「グォ~~」ではなく、「スゥォ~ン」が近い。
非常に気持ちがいいです。

【燃費】
普段はECO PROモードにしていることが多く、街乗りはだいたい10程度。
遠出をすると15前後。

【走行性能】
冒頭の通りです。
付け加えるなら、走行モード(ECO PRO、コンフォート、スポーツ)についてでしょうか?
明快に性格が変わり、使い分けやすいです。
スポーツモードにすると、いわゆる「ホットハッチ」状態になり、高速道路ならまさに「駆け抜けて」行けます。
ECO PROモードでも極端に出力が落ちるということはなく、8ATの制御変更でシフトアップのタイミングを早め、ローギアであまり引っ張らなくし、さらにエンジンブレーキの効きを弱くして燃費を稼ぐマネージメントのようです。
8ATの優秀さについてはもう皆さんおっしゃるとおりですので、割愛です。

それから「高速道路での安定性」。
今までのクルマの100キロの感覚で走っていたら130キロ出ていて非常に驚きました。
この小さなクルマで130キロで平然と走れる!これは凄いことです。

【乗り心地】
私は完全にコンフォート指向です。
よって、この120iも乗り心地が柔らかいとは思いません。
タイヤをランフラットのポテンザからノーマルのレグノに替えましたが、それでも柔らかいとは思えません。(不快まで行きませんが・・・)
評論家やオーナー諸先輩方は「このF20になってからは乗り心地が抜群に良くなった。」とおっしゃいますから、初代1シリーズはさぞかし固かったのでしょう。きっと私には無理です。
(ちなみに、この120iの名誉のために・・・3台前の愛車がゼロクラアスリートでしたが、あの辟易する突き上げに比べれば遥かに快適であることを付け加えておきます。)

【総評】
120iの総評ではなく、あえて・・・
BMWというメーカーが何故今のような高い地位を得たか・・・について私見を述べさせてください。

それは、オールマイティを捨て、ドライバーファーストを貫き、それに共感するユーザーがたくさんいたからなのだ、と理解出来ました。
オールマイティを求めるならきっとトヨタやVWへ流れるでしょうし、オールマイティを求めるユーザーの方が多いからトヨタやVWの方がたくさん売れるのでしょう。
しかし、BMWは生産コストが高くなっても自らのポリシーを貫き、「八方美人」の道を選びませんでした。
そのポリシーが多くのドライバーの心を掴み、結果として自然に企業規模が大きくなった・・・そういうことなのだと思います。
少量生産のスポーツカーメーカーならいざしらず、乗用車でこれを実現する・・・これは凄いことではないでしょうか?

長文、失礼いたしました。

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