試乗はすることなく、ディーラーに展示してあった実車もよく見ることなくほぼ指名買いでした。
これが良かったのか、悪かったのかは、まだわかりません。
他の軽自動車と見比べたことがないので、客観的な比較にはなりませんが、後席が非常に広く簡易的なリクライニング機能もあり、パッケージングも優れているなと感心したのを覚えています。
ただ、ラゲッジルームは狭く、底も浅く、機能性は低いように感じます。
タントやスペーシアのように、これ1台で小さな子どもがいる家族での移動や、週末のたくさんの買い物、趣味の大きな買い物もOK!とはいきません。
あくまでもセカンドカーとして、単身者や2名程度でちょっと近所まで!という使い方ならストレスフリーなモビリティだと思います。
燃費も一般的な軽自動車そのもので、驚くようなものではありませんし、走りに関してもハイト系・ファミリー向け軽自動車なので、想像を超えるような快適性や爽快感はありません。
どれをとっても平均値で、悪く言えば面白味も拘りもありませんが、よく言えば万人受けのフレンドリーなキャラクターです。
DAZYだけに乗っていると、可もなく不可もなくこれが今の軽自動車だと納得して毎日を過ごせますが、先日、ひょんなことから丸2日間ダイハツ ミライースをお借りすることがあり、衝撃を受けました。
DAYZと大きく変わらないレギュレーションの中で作られたクルマなのに、トルク感や制動力が別次元で、走行中に「これホントに軽自動車?」と何度もメーターや車内を見渡しました。
低速でのトルクバンドが十分に厚いのに、騒々しくなく、60km/hでの巡行も伸びが良くワインディングに入っても違和感のない伸びしろのある加速で、気持ちに呼応する素直なフィーリングを味わえました。
これならコンパクトカーにも十分に代わる、いや、それ以上の存在にもなりうる小さくも逞しい存在で、15年落ちのマーチに乗ってる私にとっては、まるでタイムマシンでタイムトリップしたかのような衝撃でした。