誰も知らない世界・・ATオイルフィルターヘッドを徹底調査! そこには知られざる真実がぁぁ!
| 目的 |
修理・故障・メンテナンス |
| 作業 |
DIY |
| 難易度 |
  中級 |
| 作業時間 |
3時間以内 |
1
先日行ったオートマオイルフィルター内への鉄粉キラー・ネオジム磁石装填。
その際、オイルフィルター出口付近に障害物があるのと無いのとでは、エンジンパワーやトルクにも変化が生じるという事が判明した事もあって、益々オイルライン(経路)に興味が沸いてきました。
もし何処かにオイルが効率良く流れていない場所があったとしたなら、そこを改善する事によりパワーロスを解消し、更なるパワーアップが図れるかもしれない。。
そんな小さな野望を胸に、エンジンオイルの最初の受け皿でもあり、またフィルターで濾過された綺麗なオイルをATミッション側に送り続けている 『交通管制所的』 な役割を担っている 『ATオイルフィルターヘッド(ハウジング)』 を徹底解剖してみることにした。
まずは中古でATフィルターヘッドを入手。
これは94年式のAT車から取り外された物だ。
実車に装着されたままだと、そう簡単にチェックすることも出来ない場所にある物なので、今回はとっても良い機会となりました ◎
画像のように、まずオイルパンからオイルポンプによって汲み上げられたオイルは右側の入口から入ってゆき、フィルターで濾過された綺麗なオイルが左側から出てゆきATミッションへと送り込まれてゆきます。
これは敢えて説明するまでもない事ですよね ^^;
2
ATフィルターケースを固定する為のシャフトがヘッドまで延びていますが、下に見える円盤状の物はフィルターを受け止める為のプレートで、そのプレートの内側にある4つの隔壁によって仕切られた4本の通路を伝って濾過されたオイルが進んで流れてゆきます。
そもそも何故この4枚の隔壁があるかというと、それは単純にフィルターケースを固定する為のシャフトのメネジ部分をしっかりと保持する為なのです。
実はこのシャフト差し込み部分の下(裏側)はほぼ空洞になっているんです。
そう、天空の城ラピュタみたいな作りになっているんです。
なので、しっかり支えるためこれら4本の保持用のリブが必要なんです。
そこで、こんな事をわざわざ確かめる必要もないかとも思いましたが、これら4つのリブによって仕切られた通路の出口附近は一体どうなっているんだろう? どんな風にオイルラインに繋がっているんだろう? と思い、念の為ルーペやLEDライト、更には針金や水等を使いそれぞれ底の部分を探索してみることにしてみました・・・
ところが・・なんです。。
これってホント?マジで? ええぇ~嘘でしょ?
・・という驚愕の事実が発覚したのです! (チト大げさだが・・)
おそらくこの事は、ミニのどの解説本にも書かれていなかったし、どのミニ屋さんのブログにも出てないかったし・・
恐らく多分、プロのミニ屋さんでさえ知らない事実がそこにあったのです。。
まず、画像の ○✖ 部分に注目してください
3
左側の2本の通路はオイルがちゃんと下まで流れてゆき、そのままオイルラインに合流しATミッションへと流れてゆきます。
だが、しかーし!!
右側の2本の通路に入っていったオイルは、オイルラインに全く合流していないという事が発覚したのです!
『えっ? じゃあ先生こっちに入っていったオイルは何処に通じているの?』
4
その答えは・・
『この2本の通路の先は袋小路となっており、全く何処にも通じていません。そうですね、この2箇所はただの水槽でーす。』
確認の為、オイルの出口から内部をLEDライトで照らしてみました。
ハイ、これで一目瞭然ですね。
念の為この2本の通路内に水を満たしてみましたが、水位が全く下がってゆきません。
コレって嘘でしょ・・と思いながらも、底の部分を針金やピンセットで突いてみましたが、ノミの這い出る隙間すらありませんでした。
またお隣のリリーフバルブと関連する通路すら存在していません。
今まで当然この4箇所の通路全てが下へ通じているとばかり思っていたし、4本中2本の通路が死んでいるとは全くもって思ってもいませんでした;;
つまりこれを道路に例えると、『4車線中2車線が通行止め』 という状況になってしまっているのです。
これって、オイルの通路としては物凄く効率が悪いことになっちゃってますよね;;
まるで 『出来の悪い子』 ですよね。。
電車だって、4路線があってそのうち2路線が運行中止になったらそれこそ大渋滞モノですから;;
これじゃあオイルの流れが思いっきり悪いでしょ
でもコレってもしかして、金型から打ち抜く際に生じたバリの張り付きで単なる打ち抜きミスじゃね?
それとも製品の個体差による単純に欠陥パーツ?
ミニAT車全てがこの個体と同じようになっているとは、にわかには信じられません。
しかしこの部品は、今まで1万5千km以上走行してきた車両から取り外したパーツなのです。
そこで何故、元々4回路ある通路の内の2回路を潰さなければならなかったのか、真相を究明してゆきます。
5
まずは通行止めとなっているこの部分の調査です。
通行可能な隣の通路からL字型に曲げた針金を差し入れて、
問題となっている箇所の裏側を摸ってみたところ、どうやらそこは空洞となっているようです。
試しにドリルで掘ってみることにしました。
そしたらあっけなく開通しました。厚さにして僅か2ミリ程度だと思います。
何故ここを塞いでしまったのでしょうか? 理解に苦しみます
こんな僅か2mm程度の隔壁じゃシャフト保持の為の補強にすらなっていません。
またここを開通したとしても、フィルターで浄化する以前のオイルが流入してしまう事もないし、上にあるリリーフバルブに不具合が生じることも無いはずです。
コレって単純に設計ミスじゃねぇ? 何故塞いじゃったのか?
まさか4回路ある通路の2回路を敢えて塞いだのは、ATミッションへ流れてゆくオイル量を半減させ、オイルの流速も抑える為
って、そんな訳ないよね;;
いずれにしても、この通行止めとなっている薄い壁は取り除き、この通路からもオイルラインに通じるよう開放してあげたほうが良さそうです ◎
6
そしてもう一つの通行止めとなっている部分
ここは通行止めとなっている訳が直ぐに分かりました。
ドリルでほじってみたら、あっけなく裏側に貫通してしまいました。
厚みにして5mmもないようです。
これでは通路の作りようもないですね。
7
しかし通路が確保出来ないからと放っておけば、そこはただのプールと化してしまいます。
オイルがただ滞留するだけの 『湯溜まり』 となり、オイルの流れを阻害してしまう事にもなります。
そこで既に開通で問題なくオイルが流れているお隣さんに協力してもらった方が良いと考えます。
両サイドの隔壁に適度な穴を開けて、この通行止めの入口から入ってきたオイルを隔壁の穴を通じて両隣に流し込めるようにしてあげるのです。
これらの作業でオイルがより効率良く流れていくようになり、オイルの流量も流速も倍とまではゆかないが、かなり改善されるのではないかと期待が出来る ◎
このパーツはあくまでも研究用としての実験器なので、今回の結果をフィードバックして次回愛車に改良版を装着してみたいと計画している。
どうなることやら、乞うご期待である ^^
8
それからもう一箇所、ここにも手を加えていきたいと思う。
ATフィルターシャフトの根元部分の角ばった取り付けリブのエッジ
空気も、水も、オイルも、抵抗がより少なければ効率よく流れて流速も増す。
なので、強度を弱めぬ程度に取り付け部先端を円錐形にしてやろうと考えている。
以上、地味でコアなATフィルターヘッドにスポットライトを当て調べてみたら、意外な事実が判明したの巻でした ^^;
次回もまたATフィルターヘッドネタをもう一つ
『油温センサーと油圧センサーは何処に付けるべきか』 となります。
地味なネタですいませんが。。
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