
『コレ、凄い・・・』
久々の大物でした(最近以前
ほど試乗してないので久々?)。
ボディ剛性のバランス感、全体
的に硬く仕上げてありますが、
ガチガチでは無いです。適度
な感じです。
シートに座ってハンドルを握り
まして、何やら設計者&製造者
たちの意志みたいなモノを感じ
ます(そういうことが本当にまれにあるのです)。
ハンドルややや重いクラッチも走行を進めて行けば
感じなくなります。全てはスポーツの方向へ。
ハンドルの握り(重視します。革はコストかかってます)、
そして安全を生み出しそうな人間工学的なポジション、
身体の負担をなるべく抑えつつ走れそう・・・余計な
緊張感を同乗者に与えない配慮。
「いいわね~」
妻が感激してました。「8○より全然いいわ(価値観の
違いです・・済みません・汗)。
私も思いました。
『BM○買うんだったらこちらかな』
断然。このSTIというマシンはそういうレベルに追い
付いていると思います。
前回の86もそうですが、同乗者の方に恵まれました。
86の時は嘱託の方(所長さんあがり)。今回のSTIは
本社からの臨時応援の主任さん。寡黙で真面目そう。
くだらない、薄っぺらな会話で相槌を打たなければ
ならないのが苦痛で嫌いです。できれば・・・一人で
じっくりと試乗したいのです。
前回の86のとき、そして今回のSTI。その場の空気、
それを良く分かっている、人徳のありそうでクルマ
知識をきっちりと内包している方だと、試乗環境は
最高です。まさに。気持ちよく運転体感できます。
ゆっくりと、わざと遅く、流れにまかせて、じわっと
踏んで楽しみました。前車との距離さえ開ければ
その時に・・・少しだけ「強く」右足に力を入れれば、
性能の一片(・・ですが)は、何となく理解できます。
1稚拙な表現ですがスタイリングがかっこいい。
2ボディとともに足回りの剛性感を感じます。しかし、
ビルシュタインですが、もう少し濃密な雰囲気が
造れたら。乗り心地をさします(ストローク感)。
3内装の仕上げと雰囲気は良いと思います。が、
質感はもう少し。
4クラッチ&シフトフィールは抜群にいいです。が、
86と同じで繋がりは独自のポイントなので最初
ヘタさを感じます。ブレーキは素晴らしいですが
初期タッチがビビッド過ぎますので街乗りは疲れる。
5水平対向エンジン。熟成モードです。段差を余り
意識しないでトルクがあがります。瞬発力も良い
ので街乗りでも(思う)速さで走行可能です。
6燃費は踏めば当然悪そうです。高速ではトルクに
乗って滑らかなフィールゾーンで走れば伸びそう。
いや、
いいクルマです。
エンジンもそのうちに直噴ターボに換わるとして・・
完成度、燃費も熟成度も「さらに」上がりそうです。
圧縮比が8.0なのにここまで頑張れるのは感心。
OPでパフォーマンスパッケージというのが用意
されています。エアロ組みとフレキシブル・タワー
バー!とフレキシブル・ロースティフナー!。
後述の2点アイテムは必須ですね。スティフナーは
『ボディダンパー』という製品の効きをさらに進めた
アイテムだと個人的に思っています。
STI。
「Mを目指しているのかな?」と、以前の(過去の
STIモデル)はそう思ったのですが、新モデルを
試乗した限りではこの質感向上のフィーリングは、
『アルピナの方向性では?』と、何となく実感・・・。
直感、そう、思ったんです(大袈裟かな)。
コンプリートモデル製作側、チューナーたち・・・
彼らの憧れの伝説的な存在アルピナ。
今は、その当時よりも血が薄くなっていたとしても
STIの質感&性能の目指すもの、方向性などは、
どちらかというとアルピナを見据えているのでは。
闘う場をラリーから離れた・・大きなフロックでは。
Posted at 2015/02/07 19:58:48 | |
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