
先日、
雲仙にドライブに行った日のお昼、リンク先のブログでも言及しましたが、諫早市の森山にある讃岐手打ちうどん「かの家」で絶品うどんを食べました。
もともと日曜日に行くつもりが朝寝坊で日曜は断念して月曜日に行ったわけなんですけど、これが結果オーライだったというのは、店内に入るとすぐに気がつきました。
張り紙がしてあって、そこには
「当分の間、日曜日を定休日とします(2017年6月)」との記載。
助かった〜!!
日曜日に来ていたら、お店の前で膝から崩れ落ちて泣いていたところでした。
食べれなかったら膝から崩れ落ちて泣いてしまうほど美味い「かの家」の讃岐うどん。
月曜日というのに店内は満員。
お休みで来ていると見える人もいれば外回り中のサラリーマンもいたりして、店内はごった返していました。
いつものことですが、すごい人気。
ここに来たら決まって頼むのが「鶏天ざるうどん大盛り」です。
注文が入ってから大将が茹でる茹でたてのうどんに、揚げたての鶏天が5つも乗って、お値段なんと670円。
大盛りは+100円なので、770円です。安い。
お店に入って見ていたら分かるんですが、注文が入ると、まず、大将がうどんを切ります。
うどんを切るブースがカウンターを向いていて、客からよく見えるようになってます。
「ダンダンダンダンダン」と専用のでかい包丁で、すごい音を立ててリズム良くうどんを切ります。
この時ばかりはカウンターに座っているお客さん全員が大将を注目!(していると思う。)
食べてるお客さんさえ、箸を止めて注目!
その時の大将の目つきは真剣そのもの。
包丁ではなく眼光で切っているんじゃないかというほど鋭い眼差しでうどんを切っていきます。
そして切り終えたうどんをお湯に投入。
所定の時間が経過するとタイマーが茹で上がりを知らせますが、大将は機械的に取り出したりはしません。
一部を取り出して、目視で慎重に茹で具合を確認し、納得したら、お湯から引き上げます。
そして、一気に冷水で洗いにかかります。
そして洗ったうどんを一盛りずつ取ってザルに上げ、パートのおばさんが仕上げの盛り付け。
大将のこの一連の手つきの良さと勢いと仕事の丁寧さが素晴らしいのなんの。
あまりに鮮やかなので、待ってる間も退屈しないどころか、その仕事に見惚れてしまいます。マジで。
こうして茹で上げられるうどんが、大盛り+100円で食べられるのであれば、一も二もなく大盛りにするのが客のマナーです。
待望のうどんが運ばれて来て、高鳴る鼓動を抑えて麺を口に運ぶと、某丸亀製麺のおかげで下がり切った讃岐うどんの味に対するハードルを天高く超えて行く味わいが口の中を襲います。
いや、天高く昇っているのは自分の方かも知れません。
もはやこれはうどんテロです。間違いない。自分で何を言っているのかさえよく分かっていません。
見た目だけでなく味にすら透明感があるうどんなんて初めて食ったよというこの感じ、分かりますかね。
清流のせせらぎが聞こえてくる。
僕の陳腐なボキャブラリーでは何と形容したものか分からない、絶品のうどんです。
また、麺だけでなくつけツユがまたいい仕事をしていて、鰹がよく効いた香り高い少し甘めの上品なツユが、これもまた良い。
(なんだけど、先日行った時はツユの風味が落ちていたような気も?気のせいだといいですが。)
そして極め付けは、揚げたてアツアツの鶏天が旨い。
透明感あるうどんの喉越しを鰹のツユが囃し立てて、そこに揚げたての鶏天の脂と香ばしさが加わって来て、えも言われぬハーモニーを構築します。
まさに至福の一時。
しかしそんな至福の時間も、徐々に終わりが近づきます。
最高のうどんとツユ、そして鶏天が奏でる天国のハーモニーの感動のフィナーレをどうやって迎えるか、僕はいつも悩むのです。
この日も最後の一口をうどんにするか、鶏天にするか、と。
うどんに決めたはいいが、最後の一口のためにどのくらいの量の麺を残しておくか、と。
そんなことを逡巡し、うどんと鶏天を口に運ぶ箸の動きがリタルダンドよろしく段々と遅くなってきます。
要は、この幸せに終わりが来るのが名残惜しいのです。
できることなら永遠に続いて欲しいと願うほどの多幸感。
「讃岐うどん」「手打ちうどん」などという看板を掲げた田舎のロードサイド店に入って、自らの不明に打ちひしがれた経験の一度や二度、田舎道ドライブを愛する皆さんなら珍しくも何ともないと思うのですが、「讃岐手打ちうどん」を標榜するこちらの「かの家」も同種の看板を掲げる田舎のロードサイド店ではありながら、全く様相が異なります。
本場の讃岐うどんを食べたことがない僕ですが(えw)、本場に負けず劣らずの味なのではないかと勝手に思っています。
香川に行ったら適当な店に入ったってどこもかしこもこんなうどんが食べれるよと言うのであれば、僕は泣いて香川に移住します。
すみません調子に乗って言い過ぎました。
少々取り乱しましたが、味に間違いはありませんので、機会があれば是非どうぞ。
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Posted at
2017/08/08 00:20:00