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イイね!
2009年01月05日

サンダガ

 ・よし、今年もフリゲばりばりやるぜ!って事で一作目はサンダガ。うん、のっけからテンション上げてかないと置いてかれるぜ!(ゲームシナリオ的に)。見た目はまんまギャルゲだ。最初3回ほど2肢があるけれど、それで会長ルートと副会長ルートに分かれて行く。序盤の回答でポイントが高い方に割り振られるんだろうけれど、その後は一本道だ。私は何度も副会長ルートに入ったけどな!
  実際副会長ルートは良く出来ていたので、そっちから入ってよかったとも思う。タイトルとやや食い違うかとも思われたが、そこはナルカミ、かなり懐の深い所を見せ付けてくれる。脇キャラが生き生きとしているのも良いルートだし、最後まで毅然とした悪のヒロインって北斗の拳のラオウみたいな感じ。
  そのイメージで会長ルートをやると、まあツンデレって言うんだろうな?コレ。ベタ甘でも無いが、どこまでニヤつかせてくれるんかと言う話になる。あ、こっちの脇で立っているのは猪原一人かも。でも妹が活躍するのはこっち。最後のナナセとのお別れは少し唐突な気もするが、まあいい話だ。
  トータルとしては、ほんとお約束ばかりなんだろうけれど、そういうのにスレてなくて、なおかつストレートハッピーな話が好きと言う人にはいい。ボリュームはやや物足りない気もするが(ゲーム要素が少なくサウンドノベルとしても短い、など)、一つの物語としてはこの位がいいのではないかと思う。個人的にはこれがあと少し短くてヒロインが増えて、全クリ後に八坂ルートが選べるようになると、きっと毒々しい名作になったとも思うけど。
  例えば「かまいたち」を例に取ると、本来的にプレーヤーが感じうる違和感、選択肢と言うのはとてつもなく大きいので、それらをある程度拾うだけでも1ルート30エンドみたいなスケールになってしまう。それらを全部作るのは大変だから、30エンドのうち25はバッドエンドとして死に枝とし、残り5ルートでワースト、バッド、ノーマル、ベター、ベストみたいに分ける。これが、ある種の文学批判をかわす上でゲームが優れているとみなせる点。でも、フリゲの大半は、実体はサウンドノベルに過ぎない。本家サウンドノベルを名乗っている「かまいたち」や「オトギリソウ」が逆にゲームゲームしているのと対照的だ。
  逆に作者の背景を持って来て作品を分析することも出来る。というか、ここの作者さんは座談会形式の振り返りをHPでやってたりするので、そう読んで欲しいというのもあるかも知れない。前々作MCは伝奇ブームに乗った感じだったが、それが目新しいだけではなくやっぱり王道だったので面白かった。またベストエンドを探させるって部分もあった。次の作品は実は有料同人化のためにフリー版を非公開にしてしまったようなので(前々作は単純に消してる)分からないが、傾向としてキャラがとても大切にされているという点が共通かも知れない。よくフリゲではキャラコンをやっているが、それも一方ではキャラが気に入られているか作者の心配を表しているようにも思われる(最近はどこもやってるので、単なる儀式に堕した感もあるけれど)。大抵の作者さんに聞いたり読んだりすると、彼らはキャラをとても愛していて、序列は主人公も脇も平等のように感じる。ただ、作者の技量として、それがちゃんとプレーヤーに伝わっているかに関心があるのではないか、と。筆力がある作者さんは悪役にも魅力を持たせられるので、票がバラけてて面白いし、ヤンデレなんてジャンルにもそういう要素をジャンルとして固定しようと言う感じを受けるが、多くの作品では悪役を作りきれない弱さを感じる。その点サンダガの副会長ルートの会長は、座談会での心配どおり、良い意味で悪を演じていて私はいいと思う。
  主人公は万能バカと言う設定で、これはほんと多いですね。キャラコンに当初入れなかったという通り、難しいキャラです。場面場面では目立つ動きをしているし、そこそこプレーヤーに沿って動くんですが、主人公主体のゲームではないので、やっぱり周辺キャラを楽しませる作品では主人公と言うのはかなり特殊な立ち位置を要求されているように思います。例えば完成されすぎた主人公タイプの場合、もう選択肢がとても少なくなります(それはそれで面白い)。視点を少し引いて群像で見るとか、脇のヘタレキャラ視点で見上げるようにしてしまいたくなるような主人公ですね。その点、サンダガの主人公は神>英雄>人>ヘタレ>皮肉と言う分類だと人と英雄の中間ぐらい。程よい割りにナラティブとして因果を忘れてなければならないと言う無理を背負わされている気がします。

  ちょっと硬くなりましたが、何を言いたいかと言うと、文学批評と言うジャンルは未完成ながらある程度確立される方向にあるのに、ゲームと言うのは文学の次のステップとしてとても有効なのに、その批評はいまだ雑感レベルを超えてないって点ですね。確かに良い読み手はゲーム総括サイトの管理人さんに沢山居ます。私よりずっと知ってるし分かってる、と思う。ただ、総括サイトさんは紹介サイトさんなので、新聞や映画のレビュアーじゃなくてインタビュアーとして、最初から好意7割疑問3割以上の姿勢に甘んじている感があります(まあ、実際インタビューするのは高得点作品なので、それは間違いではないでしょうが)(辛辣なレビューを読みたいって訳でもないですが)。個別作品論を超えた部分は、やっぱり製作者さんのHPなどでちょこちょこっと拾ってくるしか分からない。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2009/01/05 15:47:06

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