・宇宙論を読んでも何言ってるのかほとんど分からない・・・と言うのは多分に学者本人も分かって無いからだと言うのがちょっとわかった。なんか量子力学とか超ひも理論と言うと新しそうだが、それでも前世紀半ばあたりに結構な知的ブレークスルーがあったように感じる。今は実験物理学からのフィードバックが盛んだそうで、なんか粒子加速器でブラックホールを作るとかほざいていて面白かった。まあ、強い重力(この世界の重力は本来あるべき重力より弱いって意味で)を発見できれば、いきなり大きなブレークスルーになる可能性もあるけれど、多元宇宙なんかは、もう純粋な思想の問題で、人間原理による宇宙論はそのまんま唯識になる感じだ。
・ところで一つ面白いSF的な概念だと思ったのは技術的特異点のお話。ムーアの法則は電子回路における指数関数的な性能向上の予言で、今もまだ進行中のような感じ。で、その方向性がAIのような分野に及んだ場合、というか本当の意味でAIが開発されると、AIはAIを生み、そのAIはさらに高度なAIを産み、さらに・・・と言う爆発的なAIの進化が起きてしまうという物。つまり自己設計回路があるブツは発生した時点で指数関数的な進化を宿命づけられる、と言うのだ。これは事象の地平線みたいなモンで、そっから先は人類には多分理解出来ないんだろうな。
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2009/02/19 19:34:24