2009年08月30日
堆肥の品質・昭和の大棟梁・トレッド広げた
・今日は堆肥の話でも。新しくイチゴを移植する場所に大量に堆肥を入れた。実際はイチゴって根をそれほど張ってくれないので、大量に入れても上手く良くなるか分からない(燐酸は多い方が花は咲くけどね)。ただ最近野菜の味はほんと土の味だなと思うようになってきた。未成熟堆肥を入れるとやっぱりそんな味がする。と言う事はやっぱり無機質だけじゃなく有機質も吸収するって事かも知れない。
堆肥には成分とか色々要素があるけれど、完熟がどうかが大きな分かれ目で、しかし完熟と言うのは理論的には矛盾がある表現である。もし本当に全部分解されているとしたら、それは無機質になっちゃうからだ。実際堆肥をほっておくとどんどん気体になってしまい最後には無くなる。これが厳密な完熟。よく言われるのはミミズがいるぐらいと言うが、ミミズは結構未熟堆肥でも食べてくれる(ちょうどミミズコンポストが成立するように)のであんまり参考にならない。やっぱり色が全体的に茶色になりフォークでほぐせる位になり、いい香りがする位じゃないとだめのような気がする(作物によっても異なるが、こと葉野菜は完熟度が高い方がいい。実の場合は若干未熟で平気)。
・西岡常一さんと言う昭和の大棟梁で法隆寺を改修した人の本「木に学べ」を読んでいる。とても面白い。木は寸法で組まず癖で組めとか、復古的な話が沢山出てくる。合気道でもどうしても古武術で出来ていた事が今の人で出来ないと言う話が出てくるのだが、じゃあそれがどれだけ古い時代からどうできなくなっているかはわかっていないし、そもそも達人がどんだけ少なかったか分からない。そういう意味では西岡さんが飛鳥まで戻ってしまって日光は芸者だとか言うと、結局古い方が何でも良いと言う風に取れてしまう。
工業化は規格化、均質化でありそれが作業のスピードを高め廉価に良い物を万人に与えた訳だが、そうじゃないベクトルでのあり方とどう付き合うべきか考えさせられる。悪く言っちゃえば宮大工だからそんなのが許された部分もある。
・エブリィのリアに5mmスペーサーをかまして左右1cm広げた。この程度で何か変わるかなぁ?と思ったがかなり顕著に違いが出た。まあ、エブリィのトレッドは狭いので5mmでも比率からすると普通車の8mmとか10mmに相当する訳だろう。不安定なぐらいのオーバーが無くなったので適度に舵を切れるようになってむしろ曲がりやすくなった。
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Posted at
2009/08/30 19:46:56
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