2009年09月26日
ディーゼルはガソリンで動くのか!?
・車に詳しい人でも実はよく分からないであろう問題です。ディーゼルはガソリンで動くのでしょうか?私も同じ質問をされた事があり、「多分ダメだろう」と言ったら「ディーゼルって悪食で結構な粗悪燃料でも動くのにダメなの?」と逆に聞かれて不安になりましたが、普通にこの答えって無いんですよね。で、今日借りてきた杉本和俊著「ディーゼル自動車がよくわかる本」に実験が出てました。皆さんも自分でちょっと考えてから続きをどうぞ。
では答えです。ディーゼルエンジンにガソリンを入れると、エンジンは動き・・・・ません。これは結果論であり、「ガソリンで動くディーゼルを作りたいんだよ!!!」と言う場合、そういうエンジンもやってやれない事はないと思いますが、軽油のディーゼルにガソリン入れると止まるそうです。あ、断ってませんでしたが、これは赤ガスの話です。なんでダメかと言うと赤ガスはアンチノック性を高めてあり圧縮して温度を上げても意外と燃えてくれないそうです。ガスは着火点が300度、引火点はマイナス40度ぐらいです。一方軽油は引火点が45度程度と確かに火はつきづらいんですが、着火点は250度程度。セタン価が高く圧縮された温度で発火します。アンチノック性が低いホワイトガソリン(ナフサ)であれば、ディーゼルでも使えるんじゃないかと思いますが、普通のディーゼルの圧縮時の温度が250度ぐらいらしいので、ガソリンは燃えてくれないんですね。皆さんの答えはどうでしたか?
ではついでにその逆について。ガソリン機関に軽油を入れたらどうなんのか?これは本には書いてないので間違っているかも知れませんが、結果論として答えを知っているので、あながち間違いではないはず。レッツシンク!
では答えです。ガソリン機関に軽油を入れると・・・すべてではないでしょうが動く事は動きます。ただし条件があって、エンジンが十分に熱い場合です。軽油は引火点が高いので火花で点火する温度まで上がってくれないと点火してくれません。ついでに全負荷だと実圧縮が高くなってノックを起こすでしょう(BMWとかホンダの圧縮が高いのもつらいはず)。「そんな面倒な付帯条件つけるんなら使えないじゃないか!」おっしゃる通りですが、上のディーゼルの例は軽油で運転していてガソリンに切り替えてもいずれとまってしまうパタンですが、ガソリン車に軽油を入れたような場合だと多分動いちゃいます(電子制御とか空燃比とかめちゃくちゃになるでしょうが)。なにせ、うちにガソリンと灯油で動く変なエンジンの耕運機があるので。まあ灯油はアンチノック性は軽油よりあるのでアレですけどね。ただ灯油をガソリンに混ぜて公道を走ると脱税なのでダメです。以上ためにならない使えない知識でした。
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Posted at
2009/09/26 23:44:37
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