2011年11月26日
アルミ脚立の修理・
・ある所でアルミの脚立をいただいた。うちも一個あるんだけどね。さて、この脚立、妙にグラグラする。登って登れない事はないが、ちと不安だ。いぜん家の脚立でもアルミリベットが抜けて段が一個抜けたのがあってボルトで修理したので、大体の構造は分かる。一言で言うなら、「安い」アルミ脚立はモノコックフレームなのだ。
高い脚立は番手の高いアルミパイプを溶接してラダーフレームのようにしている。パイプそのものに剛性があるし、ヤング係数が高いので軽くて強いのが多い。植木屋さんの3本足のとか。まあ、鉄製でも良い物は肉が薄いのでそれほど苦痛ではない。それに比べて脚立とはしご兼用のはかなり安いのだが、それは溶接ではなくリベットで、肉薄の安いアルミの角パイプを組み合わせているからだ。個々のパイプはリベット止めなので、本質的には自由に動いてしまうのだが、多数の踏み台が絡み合う事である程度の強度を得ている。しかしリベットもアルミで柔らかいので、だんだん緩んできて遊びが出るという訳。
修理としてはリベットをたたき直す手などがあるけれど、なかなか手間だし上手く行かない事もある。機械で曲げたようには打ち直しづらいしスペースがない。それよりモノコックフレームと考えるなら接合は点ではなく面の方がはるかに強いはずだ。今は接着剤も強くなって車でも線溶接のように線接着とか使っている位だし、100円均一でも売ってるぐらい安くなった。という事でダイソーで金属用の細かいノズルが付いた瞬間接着剤を買ってきた。内容量5g。
作業としては脚立の組み合わせ部分を洗浄スプレーで軽く吹いてから接着剤を流し込むだけ。予定だともう少し流動性が高い物が隙間に毛細管現象で流れ込む予定だったが、ちょっと粘度が高くノズルが簡単に吹っ飛ぶなど作業性も悪く、ほとんど側面見えてる部分が固定されただけじゃないかとも思うのだが、5gで2個の脚立のすべての組み合わせ部分に流し込めた。もちろんもう一個のは家に前から有る奴だ。あ、パイプが直交している部分がパイプ断面の組み合わせなので接着は基本的にしてない。余った分は応力が掛かりそうな下の段でちょっとやった。
結果は驚くべき物だった。あれだけガタガタグラグラしていた脚立がカッチリとしている。ほんの5gの接着剤がこれほどの変化をうむとは。無理に加重をかけると側面の柱の方がややゆがむかな?という事で、アルミの安い構造材でリベットが甘くなった物があったら接着剤修理はおすすめ。
・先日軽トラでアンダーを黒く塗ってムチャクチャ渋いのを見かけた。で、JAの某さんに話したら、「ミニキャブはホイールハウスのドア側が雨で腐りやすいからシャーシブラック吹いといた方がいいよ」と言われたので、これは「車の下回りをブラックアウトしろとのお告げと思ってシャーシブラックを買ってきた。今はシャーシブラックも油性・水性・パスタと三種類がある。私はパスタもガンでふけると思っていたが、本当のパスタは専用ガンに缶そのものを塗料タンクとして突っ込んで使えるらしい(タクティーのはね)。まあ、ノズルが大きいガンならなんでも吹けない事はないのだろうけれど、結局あれはアスファルトらしいので・・・水性は最近の環境問題から使われているようだが高い。油性は一番コンベンショナルで安かったので一本買ってみた。パスタをキャビンとかにやれば、結構振動を下げて静かになりそうだけどな。
・あと、エーモンが制振金属のワッシャーを出していた。最初「また下らないオカルトを」と思ったが、調べてみると本当に制振金属ってあるのな。あの大同とかから出ている製品(金属板ね)からの2次製作のワッシャーとかもあった(エーモンのが何かは分からない)。ただ、金属だけではなくワッシャーそのものの構造も振動を吸収しやすくする効果を狙っているように思えた。ユーザーインプレでも効果があるという人が多い。面白い素材だとは思うが、DIYで交換出来る程度の部品に使っているので、もう少し本格的に使える部分を考えるのも楽しいだろう。本質的にはサスマウントはアッパーマウントがくっついており、そこにはゴムが、スプリング自体にも振動を吸収する効果があるので、ちゃんと設計して消耗部品を交換する事だって大事なはずだ。
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Posted at
2011/11/26 20:50:44
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