2012年04月09日
続・トラクター考
・先日トラクターの事書いてから過去の現代農業を読んだら、私が考えた事がそのまんま書かれていて笑った。自分の考えだとおもったのがコピーだったのか、必然的な結論だったのか・・・要は「浅く耕せば多少の凸凹は気にならないし、能力的に余裕がある」って話しだった。他に記事だとPTOが540回転になるようにPTOとアクセル開度を調整とあるが、荒起こしの場合は当てはまらない。というか私もPTO=540rpmという大まかな基準は分かるが、そういうアタッチメントを持ってないので良く分からないのが正直な所。多分畦塗り機とかライムソワーだと影響あるだろうけど、日本のトラクター=ロータリー専用機だからなぁ。これは世界的に見ればちょっと特殊で、世界ではアタッチメントはいろいろあるし、多分プラウの方が多いとは思う。逆にドライブハローは水田専用だから海外ではないはず。
・ロータリーの場合、PTOと車速が合わさってはじめて意味が出てくる。PTO2で速度2が畑でいいぐあいと買ったときに教わったのだが、水田でそんな速度でやったら練りアンになってしまう。ロータリーの回転速度を落として車速を上げてはじめてロータリーの刃が一回で耕す土の塊の大きさが変わってくる。PTO1で車速4だとおおよそ15cmの幅で切り取られた土になる。これが車速5になると20cm近くになり、車速2だと6cmぐらいかな?自然農法の木村さんが大規模農業ほど自然農法が合うという水田事例で「大型トラクターほど荒く耕すのが得意」と書いているのは、おそらくこういう事だろう。余剰馬力があればそれこそ40cmで切り取ったって出来る(深すぎない前提で)(多分土が勝手に折れるだろうけど)。
・あとロータリーの幅について、現代農業の記事だとメーカーは15cm深耕をする前提でトラクターにマッチングさせてあるとあり、30馬力以下が1.8となっている。うちのはさらに半分の馬力なので1.2mだ。ただ、幅がでっかくなると狭い畑での取り回しに苦労するから、今の幅でおおよそ満足。速度はいっくらでも上げられるので、余剰馬力を幅にするか速度にするかで選んで調整出来るとは思う。
・燃料はバイオディーゼルを試作すべく食品廃油をもらってきた。以前の不完全だが簡単な方法から、最近はよりクオリティーがあるが面倒なやり方になってきている。簡単な流れとしては「ゴミを濾過する」「水分を飛ばす」「一段階目の反応でグリセリンを大まかに除去する」「二段階目で完全に反応させる」「洗浄してグリセリンを完全に取り除く」で出来上がりだそうだ。濾過も温度が低いと駄目なので加温しているし、水分を飛ばすのも60度に15分と結構大変。ただこの程度の温度はソーラーで得られるので楽っちゃ楽。
反応に関しては私もよく理解してないというか、資料が詳しかったり違ったりして比較しづらいのだが、二段階アルカリ法として紹介されているのが物によって違う。元サイトでは硫酸を使って1段階目をやってるが、楽そうなのは両方苛性ソーダを使う方法。どのみちメタノールを手配しなければいけないのが面倒。メタノールは実は石油化学製品で純バイオじゃないが、これは触媒であり燃やす訳ではない。
・ブドウの根本に食入した害虫に殺虫剤を注射、でも発見出来たのは2匹だけだった。ものすごい気持ち悪い生き物だったし、いつもならのたくって死ぬのが見えるのだけれど、今回は逃げていった。実際の所MEPに触れたら死ぬのは間違いないので、どこで死ぬかだけの違いだからそれはいいんだけど。ブドウではブドウトラカミキリが最大の加害害虫には違いないが、成長した木の中に入る奴も厄介と言えば厄介。防除方法がないのだ。基本的には株の周囲の草を払ってガットサイドのような予防薬を塗るしかないが、草生栽培だと草は必然的に増えるしガットサイドもラビキラー同様効かない事に定評がある。
農協でハーブを株もとに植えて防除したという話しを聞いたので確かめたのだが、ブドウの日陰になってハーブは消失してしまって永続性がなかったという話しだった。どんなハーブだったのか分からないが・・・で、別の資料を調べて居てニンニクが穿孔虫の防除に使えると書いてあるのを発見。なんだ、あるじゃないか、情報。ただ問題はニンニクの場合、ちょうど害虫が活動する5月から9月の間は作付けの合間だと言う事。夏場はタマネギ同様枯れてしまうのだ(どうやって防除データーを取ったんだろう?)。まあ葉ニンニクという形で使えるようなので、それは試してみたい。
またニンニク同様害虫に高い防除効果があるのがネギで、こっちは夏場も作付け出来るし苗で出ているので入手も楽。こっちは買ったので植えてみる。またニラもこの手の効果があるそうなので、掘り上げてみるかな。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2012/04/09 22:07:35
今、あなたにおすすめ