2012年11月20日
VJ21A K型と判明
・バイクを引き取ってきて軽くチェック。ちょっとショックだったのはリアシートは外されて中身を取り出されていた。シートロックはあるのだが、ロック側ではない方を無理矢理こじって外したみたいだ。何に期待していたかと言うと登録書類が残っていて前のオーナーが分かる事だった訳だが、これで絶望的。やっぱ積み替えか?しかし書類を抜いたという事は逆に言えば盗難とかそういう種類のバイクではないだろうと言う推測も付く。きっと抹消したんだよ、うん。
・次にフレームナンバーを確認、車や中型以上を見慣れていたので、ずっとプレートを探してしまっていた。中型以下はヘッドに打刻しているのが多いよね。またヘッドにもKというシールが貼ってあり、フレームナンバーからもこいつは89年式で間違いないようだ。そうするとカウルのカラーリングも89式なので、まあ外装もオリジナルのがついているのかな?スズキのバイクの型式ルールで、最後のアルファベットで年式が分かる。VJ21AだとJとK(88と89)って具合だ。私のGSX750Fは正確にはFKなのでこれも89年式と同年代。しかしFKはその後特に改良せずに販売されていたので90年に買っても95年に買ってもFKだが、ガンマはモデルチェンジをしているのでJとKで違うし、すぐにVJ22になっている(多分L・M・とか)。
・ではVJ21のJとKで何が違うかだが、かなり違っていて驚いた。NSRも同じなんだが、よく型式で○○最強なんて言ったりするが、88年式のMC18は実測60馬力なんて言われるけど、同じMC18の89モデルはかなりパワーダウンしているし、スピードリミッターも装着しているそうな。そう、87年までは「250cc?別にリミッター付けないでも180km越えないだろ?」とリミッターが無かったのだが、88年モデルでは180kmを超えるモデルが出てきてしまったので、自主規制がはじまったわけだ。ガンマも同じで、88年式は真のフルパワーというか、自主規制45psは守ってなかったという噂。89年式はECUが16ビット化され点火制御がデジタル化、リミッターが付いたとある。点火制御は回転数とギアに加えアクセル開度も入れたマップを持っているそうで、88式からアクセルセンサーが付く。
・点火時期はエンジン性能に大きな影響力を持つが、実はバイクでは点火時期をそこまで細かく制御して来なかった。少なくとも4ストでアクセル開度センサーがつくのは5年ぐらい後だし、アフターパーツのキャブ入れたらマップ固定で使っていた。というのは、バイクの場合アクセルをほとんど開けないで使う領域はそれほど重視してない嫌いがあったし、MBTでマップ組んでそれより低い領域で多少効率が落ちても燃焼室も小さいし気にしてなかった。特に4ストは。一方2ストの場合、MBT要素に加え排気温度の影響が大きいので、点火時期の持つ意味が2重だった。まあ、2ストこそ低速なんてシラネって感じだったんだけどね。
・肝心のパワーは89式では本当の45馬力に絞られたと言われている。あるサイトだとチャンバー系も相当絞ってトルクカーブをそのまま下にスライドさせた形にしてあるらしい。VJ22や23では二重管で絞ってあるのでスペーサーを取ればフルパワーになるそうだが、VJ21のはチャンバーそのものが絞ってあるので難しいかな。他の部分、特に自爆装置らへんの改良は行われていない。
・押し歩いて感じたのは「重心低!」「ブレーキがガッチリ」「軽い」という点。よく2ストレプリカは膝スリだのステップガリガリだの言うけど、これだけ重心低ければ必然的にそうなるわな。今のSSは倒し込めるように重心が高くて乗っても怖いんだけど、当時のレプリカはまたがった限りでは怖くない。まあCBR250Rほどじゃないけど。重さはウェット重量でも140kg台、多分このモデルは147kgらへんだと思う。タイヤやブレーキの重さがあるので、取り回しで軽くは感じなかったが、倒れる感じは非常に少ない。もっと軽いバイクも持っているが、重心の違いなどもあってガンマの方が軽く感じる。いや、ヘッド重量ってほんと分かるんだね。ガンマはV型だから、とくにリアが軽い。ブレーキは「なんで250ccがコレつかって750のFがあんなんだったんだ!」と言いたくなるTOKIKOのガッチリキャリパー。スズキのキャリパーは88から多くはこのTOKIKOのに変わっているのだが、FKはその前の年代のややしょぼいブレーキが付いていて、それがずっとネックだった。やっと満足出来るようになったのはパッドをそれなりに強いのに換えてからだ。ガンマのはタッチが恐ろしくシャープでカッチリしている。そりゃ今はラジアルマウント(マスターもキャリパーも、意味違うけど)になってて、タッチも更に良くなっているだろうけど、ガンマのもかなりレベルが高いと思う。
・さて、カギの複製から考えなければいけないが、よいお店を紹介してもらったので、そこに頼めばカギは一応出来そう。平行して登録者を捜すかフレームを手配するかだが、VJ21のフレームはちょっと問題があった。VJ22はシートレールがボルトオンタイプなので、メインフレームだけ購入する事が出来る(メリットは送料が安い)が、VJ21はシートフレームも一体なのでVJ22のフレームを使うならシートフレームも買わなければいけない。だったらVJ21のフレームを買った方がいろんなパーツの取り付けも楽そう。
・運搬車のエンジン積み替えはやっとこさエンジンをクレーンで持ち上げたけど駄目だった。新しいエンジンのインマニがバッテリーボックスと干渉して予定の場所に入らなかった。ボックスは溶接付けなので外せないし、これはオリジナルのエンジンを直せと言う事なのかと。一応外した事で整備性は良くなっているから、まあなんとかなるんじゃないかと。それにしても、この機体もエンジンの搭載とコネクターのはず仕方とかがあんまり考えられてない感じ。ヤンマーが自社エンジン積むんだから、もう少しフィッティング考えりゃいいのに。故障箇所が腰上であれば話は楽だが、仮にクランクケースまで割らないといけないとなると、本体が重いから憂鬱だな。というか分解出来る構造なんだろうか?シングルだから横分割・・・だよな?
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Posted at
2012/11/20 22:13:52
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