2012年12月16日
林業における公共事業・トルクと馬力
・今日は用事があって畑の上の山林に入って見たのだが・・・ひでぇ事になってた。最近松本市は松枯れ病対策と称して枯れた松を発見すると伐採してその場でビニールシートにくるんで燻蒸処理をしているのだが、ビニールは半年ではげているし燻蒸剤の空きプラはほおりなげてあるし、明らかにその時に捨てたペットボトルは転がってるし、最悪だった。山林の持ち主が見たら泣くぞ!
以前はうちの畑を通って山林に入りたいので通行許可を取りに来ていたのだが、目印テープは大量に貼り付けて処理後も貼りっぱなしだし、それのクレーム付けても担当者は口先だけで片付けないし、山林の所有者を間違えていると言ってもそっちに連絡はしてないし、市役所の怠慢は目に余る物があった。さらに受けた業者が別の場所で伐採していたので、同じようなサイズの木の伐採いくらぐらいするのか聞いたら一本5万円とか抜かす。しかも切り捨て間伐でだ。そのトラックには食い詰めたヤンキーみたいなのが何人も乗っていて、「これが森林税の有効活用か」と思った。あ、普通はその1/10ぐらいの値段が相場ね。
松本市の耕地林務課というか農林部はまともな人がいなくて大嫌いな所だが、ああいう税金に群がって国や自治体の財政を食い荒らす奴らの方が松のセンザイチュウやキャリアーであるカミキリムシより悪辣じゃないのか。奴らをビニール袋に来るんで燻蒸処理する方が先じゃないかとつくづく思った。真面目な話、この対処療法は全く効果が無いやり方と言わざるを得ず、根本的に松がこんだけ急速に生えれば段階的に枯れるのはしょうがない。問題があるとすればナラガレとかの広葉樹での病気で、ともかく次の森の植生をどうするのかとか考えなければ意味がないのだ。
・スチューベンの出荷したのの入金が今頃来たのだが、値段のすさまじさに泣いた。一箱1500円也。これ、良品じゃなくて秀品での話よ、しかも2kg箱ではなくて400gパック×10、つまり4kgでの話だ。キロ単価にすると400円ぐらいだが、これに出荷手数料とか梱包代とか入ってくるので、実質は1000円に限りなく近い。一房単価50円ぐらいだ・・・1反で1t取りだとして、一房200gだと5000房、1.5tで150gだと1万房、まあその間ぐらいを狙って作るので7000房ぐらいだとすると、35万円。これは加工用ブドウの値段と一緒だ。
農産物、とくに果樹関係は今順番に値崩れを起こしている。最初はみかんで70年代に輸入自由化などを受け生産過剰だったこともあり暴落した。いわゆるこたつでみかんの時代はそこらへん。最近だとリンゴがそうで、ちょっと持ち直しつつあるけれど、傷物などは捨て値同然で流通している。ブドウはこれまで値崩れは言われて来なかったが、ここにきてブドウも価格低迷に陥っているのかも知れない。この順序は簡単に言うなら栽培難易度というか必要コストの順で、みかんやりんごはある意味弱者の切り捨てや一通りのコストカットを経験したと言える。一方ぶどうはこれが初めてではないだろうか?一見すると巨峰やシャインマスカットなど高級な葡萄が頑張っているので、底が抜けてないように見えるが、在来品種の種有りであるナイアガラ・スチューベン・コンコード・キャンベルアーリーあたりはここらでごっそり無くなる恐れがある。つまり、先に品種間格差が拡大して、ついで地域格差が来て、最後に全部値崩れなんではないかと。
・ガンマを確認したけどステダンの取り付け穴はあるがブツは付いてなかった。どういう事?メーカーオプションだったのか、前のオーナーが外したのか?でも最初から付いてなかったっぽいよな。明日はMC15の引き上げで、おいとく場所がねぇぇぇ。とりあえずどっかに隠す?
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Posted at
2012/12/16 02:20:07
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