2013年08月15日
ビーナスラインでまたバイクの死亡事故
・一昨日は昼間に仕事していたら救急車がかなり速度出して飛んでいくのが見えた。朝からバイクの集団が沢山来ていたので、なんか嫌な予感がしつつ少しビーナスライン方面に走っていったが見つからず。ワイナリーでUターンしたら、さらに別の一台が走っていったので「あ、こりゃますますあかん奴や」と思って、それ以上はおいかけるのをやめた。地元ではあるが、ヘタな所だったら20km以上先だしね。つまり救急車が頑張っても20分、30分は平気でかかるって事だ。奥多摩でもそういう看板を見たが、ビーナスラインもドクターヘリが交通事故でそう簡単に飛んでくれると思ってはいけない、着陸地点は相当上にしかないし。
・なんで嫌な予感がしたかのもう一つの理由は、バイク乗りの連中が本当に軽装で高性能なスーパースポーツやメガスポーツ転がしている点にある。半袖は当たり前、ノーグローブなのも結構いる。それだけ暑いのは事実だが、首都高あたりよりずっと涼しいだろ?俺は真夏の首都高でジャケットが汗でびしょびしょになった経験があるが、そんでも脱ごうとはおもわない(でも熱中症になる前に走るのをやめるべきではあるが)。あの格好だと30kmで転倒しても大けがして救急車のお世話になる。だから、最初は「だっさい格好でロクな腕もないのに大型SS転がして怪我したアホを見てみたい」程度の気持ちも正直あった。
・で、結果だが、翌日の新聞によると、ビーナスラインでバイクと車の事故でライダーは死亡したそうだ。この人がどんな装備でどういう乗り方をしていたのか分からないので、ただご冥福をお祈りするしかないのだが、他のライダーは他山の石として安全運転と安全な装備を忘れないようにしてほしい。いや、自分もお前が言うなって思ってるけどさ、やっぱり事故になった場合の致死率は車の6倍だって事は事実なのよ。そして、最近はヘルメットの性能向上で頭部の受傷による死亡は減っているが、逆に胴体部分での受傷での死亡率が頭部と同じぐらいまで上がっている事も覚えていて欲しい。簡単に言えば、今ジャケットも着ずに走っている人は、かつてのノーヘルと同じだって事だ。そして、胴体打って死ぬのが増えたもう一つの原因はバイクの性能が上がって高速でこける人が増えたって事で、多くはリターンライダーとか比較的年配の人が多い。それが守れない人はチョイノリ乗ってろ、あれなら40kmぐらいしか出ないから。
・運転については、この事故では追い抜きをかけた車と衝突したという話しがあり、それが対向車なのかバイクも追い越しをかけたのか、どうも良く分からない。まあ聞けば分かる所があるのでいずれ状況は手に入ると思うが、ビーナスラインはツイスティーなワインディングロードである。まして、事故の場所はビーナスラインへの取り付け道路みたいな位置づけなので、尾根ではなく山腹を走っていて、ほとんどがブラインドコーナーで直線は数えるほどしかない。谷側から対向車線が見える場所で追い抜けばいいのだが、谷には木が多いので、そっちもブラインドになっている。だから私でも前の車が譲ってくれる時ぐらいしか追い抜きはやれない。もう一つ、今の時期はとんでもない所に車止めて観光している奴らもいるので、そういう意味でも本気で走りたかったから早朝で観光客が動く前だし、夜中は鹿が多いのでオススメできねえ。
・昨日も青年部の会合でバイクの話しが出たが、やっぱり中には「高校で友達がバイクで死んだからバイクは乗らない」って人がいる。ほんと、危険な乗り物だなーと思う。今のバイクはどんどん研ぎ澄まされていて、切れない刃物よりは安全になっているが、そんでも簡単に自分も怪我する刀になっている事は覚えていたい。という事でビーナスラインに来る奴らにくどいようだが警告、首都圏からちょうど良い観光道路ではあるが、バイクの死亡事故が毎年起こっている危険路線である事を踏まえ、充分に準備と覚悟をして来て欲しい。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2013/08/15 09:47:42
今、あなたにおすすめ