2014年05月21日
漏水田の除草について
・うちは米農家ではないので、あんまり米に関しては気を使ってないのだが、それでもヒエが多いと周囲にも迷惑かけるしやっぱり食い扶持が減るのは困るので、改めて勉強してみた。今は除草剤により草取り作業を手でやるのは「よっぽど暇な自称篤農家」ぐらいになってるが(本当に上手い人は草なんか生やさないから)(そのぐらい除草剤と土地改良の効果が大きい)、除草剤が効かない漏水田の人達はどうやって米を作っていたのか?あるいは現状作っているのか?もちろん漏水を止めるというのが一番簡単な答えだが、実際問題限度があって今年もやっぱり漏れてるし。
・除草剤は農協に行くと「一発除草剤(田植え後5~7日で使うタイプ」と「初期除草剤+後期除草剤を使う体系処理」の薬が10種類ぐらい売られている。初期除草剤は大抵が液体(エリジャンとか農将軍フロアブルとか)で流し込みタイプ、当然漏水田では何の役にも立たないし、仕上げの代掻きをすれば事足りるので、余程へんな草が出る場合以外はいらない。一発剤も投げ込みタイプ(ジャンボ)とか粒剤とか液体があるようだが、投げ込みは薬害が出やすいのでここらへんでは好まれない。湛水しててゆっくり溶け出す粒剤が比較的効果があるが、やっぱり不十分な気はする。まあ、最悪二度歩くってのも手かも知れない。後期は一発と同じ感じ。他に補助剤と言って特定のに比較的選択的に効くのがある、ヒエクリーンとか。要は稲と同系統の雑草の場合選択除草は「出来ない」んだが、発育ステージの違いで効きやすくしているので、稲が順調に生育していれば薬害は出ないみたいだが、うちは昨年生育が停滞した。薬害も多少あったのではないかと思うが、ヒエに対してはそこそこ効果があった。それでも、ヒエは散発的に発芽するんで、生育の遅れは競合に結びつく。だから、密植や多植は一つの防除体系とも言える。本来ならもっと少なくてもちゃんと収穫出来るので、最近は疎植に移行しているが。
・他の要素として、薬の効き方のメカニズムの違いで、多少は水田への適正が違うみたい。香川県がその資料を公開しているが、困るのは除草剤も単剤ではなく有効成分を組み合わせた複合剤になっていて、しかもモデルチェンジが早いって事だ。一個も知ってる名前の薬剤が無かった。肯定的に捉えるなら、万能的な薬剤レシピ、あるいは地域にあった商品に絞ってあるのかも知れないが、うがった見方をするなら「いらねえモデルチェンジで消費者を困惑させている」ような気もする。大体、農協出荷だとすでに防除暦が決められているので、自分のレシピなんかで出荷出来るか分からないし。
・他には物理除草が考えられるんだが、今年も準備出来なかった。そもそも、あれも浮いた雑草を流す工夫が必要なので、水位がある程度確保出来る必要がありそう。
・雨なので外仕事が出来ないので、雨よけハウスで潅水チューブを敷設してきた。一応出来たけれど、かなり不満足。敷設作業そのものの不満点としては、チューブに水通さないとどこに飛ぶか分かりづらく、飛ばしながらやってるとびしょ濡れになり、丸いチューブはなかなか思った角度に固定出来ない。多分だが、製造時には平折りしたチューブにレーザーで穴あけていく関係で、折り目に対して対称に穴あくため、地面に対して一番不安定になるのか、水平が一番でづらい。また散水レベルが低いので、ちょっとした障害勿(草とか石)の影響を受けやすい。ほんと、なんにも無い畑ならいいんだろうけど、果樹園の下をそこまで耕したりしないからなぁ。また水圧的にはポンプ最弱ちょっとでもハウスの列の中間にかかりづらかった。かと言ってホースひっくり返すと意味無いし。それから追加で買ったシーアイ化成のセフティー潅水チューブが前の製品と違っていた。
・ここは潅水イメージの表示もなんもない「安かろう不親切かろう」って言うメーカーなんだが、物の表記もピッチと穴径と両面か片面かしか書いてない。で、両面しかなかったのでそれ買ってきたのだが、両面の意味が分かった。穴4つって事だ。本来斜め上に散水するチューブに、上下対称に穴あけて下にも出るようになっている。メリットとして飛距離が短い散水も同時に出るので水圧下げ切らなくても手前が散水出来る、デメリットとしては水圧が倍下がるので上の水が全然飛ばない。水平設置がしづらい、などなど。一瞬便利かと思ったが、これ一体なんの意味があるんだろうかと。また穴詰まりが多いので潅水の穴が多かった。これは言われては居たのだけれど。こっちをハウスで使って、片面のを露地園に持っていきたくなったが、長さがもう切ってしまったからなぁ。まあ、根域は果樹はかなり広いので、そこまで均一散布に拘る必要もなく、棚に飛ばなきゃどう散水してもかまわないと言えば構わないので、むしろ潅水ポンプの能力上げても大丈夫なぐらい潅水量が多いチューブが望ましいかも。そうすると、今日設置した奴らは露地行きか。そういや畑に首を綺麗に食いちぎられた大きな鼠が落ちていた。猫だろうか?
・午後3時ぐらいからは雨も上がったのでデラの再処理、やっぱり途中でバッテリーの具合がおかしくなって調べるとDLC(メーカー名)のがダメになってる。結局秋月でDLCのにNiHi二次電池を結構買ったけれど、大半が数回使ってダメになって捨てた事になる。そこまで悪い噂を聞いてなかったので、充電器との相性なんかも知れないけれど、ともかくひ弱で無駄な買い物した。ダイソーの100円のセルなんか皆元気にやってるってのに。再処理は3時間ぐらいで全部済み、やっぱり自分一人の方が早かった。露地は気温低かった事もあって全然伸びてないな。今後も温度低いので再処理の吸収もやや心配だ。
・最後に日没まで30分ほどあったので巨峰園の摘房を少しだけやった。雨の後は樹体の水分が増えていて房を折るのが楽で助かる事を思い出しながらやった。巨峰はほんと房の成長がでかくて、無駄に養分使ってるが、だからこそ安定生産が出来ているとも言える。これが房持ちが悪ければ効率悪いしね(ピオーネとかロザリオとか)。なんかGSが閉じるのが早いなと思っていたら、7時ぐらいまで外に居られるからだった。とは言え寒いし、ライトを持ち歩かないので自転車無灯火になってしまうわ。
・明日の予定:デラのジベ処理で完全に終わる予定、出来れば一日で9畝という記録に挑戦したい所。雨が降らなければいいんだが。これが終われば巨峰も前倒しで処理が進められる。
・そうそう、近所の人に「ブドウを畑に植えたいんだが、どうすりゃいい」って話を聞かれた。よく勘違いしているのは、樹冠面積が任意ではないという事。種類によるが、16㎡とかだと生食用は作りづらい。単管の棚は正直良く分からないというか、高く付くだろうけど作れるんだが、どのみち単管で作る人はウィンチ持ってないし鋼線も扱えないので、ろくな棚を見た事がない。プロのハウスは別だけど。
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Posted at
2014/05/21 19:52:38
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