2014年12月26日
今日の仕事
・今朝は後継者関係の書類を提出、回収ポイントの一つで剪定やってるのを見てきたが、控え線が抜けており棚が緩むってな話に。下がってくるのを前提に間柱を押し上げて棚を高くしてあるので、枝が軽い冬は棚が高くて作業がやりづらいそうな。その程度直せばいいと思うんだけど、まあ自力だと難しく頼む先は公共事業優先でツテがなくって所なんだろうか。私も埋めてやりたいが、打ち込んだら先が開く種類のアンカー(ミニテーアンカー)は持ってないし(アンカーは安いのだろうけど、打ち込みとセットで5本で4万とかする)、どのみち石が多い土地なのでほじくり返すとえらい大変。ユンボ入れる通路はないし、実は隣地と色々面倒な問題があるってな話もある。ま、2、3本だけながら入れて入れられない事もないんだろうけど。
書類出して空き家探しの話をしたら、「それなら○○町会あたりで町会長が市役所と合同で空き家の入居者探している事業をやっているようだから聞いてあげるわ」って話になった。居抜きで家具付き即入居みたいな物件があるらしいけど、場所はかなり奥地には入るかも。というか、農家用語の地区名って行政区分でも町会区分でもない感じで、非農家だった私には地元民でも明確に「あああそこ」ってのが分からないのが多い(奥地だと)。農家やって大体のアタリがついてきたが、それでも未だ分かりづらい所が多い。農地は人口密集地ではない場所が多いし、特に残っているのは道路から外れた所多いし。
その後自宅のバラの剪定とか、誘引フェンスとかもうボロボロで、ちょうど分解するのにいい機会だ。シラカシも大分伸びて隣地に伸び出しているのもあるので、自宅側に張り出すような枝残して剪定、大分すっきりしたが少し淋しくもあるな。まあ日よけになる部分だけまた茂ってくれると思うけど。シラカシの木は農具の柄として利用価値が多いので、葉っぱを山羊に食わせたら
焼かずに乾燥させようと思う。昔の人は多分そういう木材のストックも持ってたんだろうな。
年賀状も出したが、10枚買うと余るのが分かった。余ったので余計な人で消費した。書き損じを交換しようと思ったら「お年玉の当選見てから替えに来て」って言われたので持って帰る。それにしてもネットでの購入品が届きづらい。きっと流通が年末で混んでいるんだろうな。
・DIYで作ったポストボックス、そのままだと怪しい木箱にしか見えないのでステンシルで文字入れて見た。最初スプレーでやろうと思っていたのだけれど、ステンシルが隣接しすぎててマスキングする自信がなかったので筆で絵の具で入れた。POSTは白地に黒入れたが、別に白入れなくても発色充分だったので名前は緑で。やろうと思えばグラデとか結構遊べる気がしたし、多少はみ出したりしても手作り感があって気に入った。問題は手紙なんか来ない事だな、いらんけど。あと、椅子もガタが気になったので、プラハンで抜いて分解してから組み直し。最初ネジもなければほぞ組っぽくもなくて「どうなってるんだろう」と思ったらダボ2個だった。確かに作りやすさは高いし、ダメになったら打ち直しも簡単で、こういう組み方そのものは悪くないなぁと単純に技術進歩は認めたい。私は家具に関してはかなりズボラというか効率化が好きで、手作りの良さはあんま評価していない。いや、評価しない訳じゃないけど、現実問題あの価格は払えないなぁと思う。ぶっちゃけ同じ材で大量生産設計でコスト1/5なのを選んじゃう。そこらへんは家と同じ感覚だ。ボンド塗って組み直して終了、乾いたらカッチリしていい感じになった。これ知ってたら再塗装の時楽できたのになぁ。
・日本酒引き続き飲んでるが、凝縮度は高いが単調なのが気になる。香りは単体だとワインより強いぐらい強烈なんだが、複雑さが少ない。味も薄くするとアルコールだけちょっと気になった。以前白ワインは要素が「甘さ」「酸味」「アルコール」だと書いたが、日本酒はこの酸味の要素が無いので、甘さとアルコールだけの駆け引きになり、濃度でそのバランスを取るぐらいしか出来ないんじゃなかろうか?まあ食事と合わせるといいんだろうけど、単体だとどうかなー。この後、スイス村ワイナリーの2013ソーベニヨンブランを飲んだのだけれど、このグラスの底になんかキラキラした物があると思ったら、ボトルにも結構酒石が見られた。ハーフボトルなのにこの酒石ってよほどのアタリだったのか寒くて出たのか分からんけど、ソーベニヨンブランを「ものすごい酸っぱい」とは思わないのね。本来だとかなり酸味もあるはずなんだけど。
・昔のワイナート読んだらイタリアワインが地場品種の地産地消をやっていたのが、スーパータスカンで一気に国際品種・国際競争力を得た「後」の話が出ていて興味深かった。スーパータスカンは確かに旧来の保守的なワインに対しての刺激にはなったけれど、単純にじゃあ地場品種もロラン的な手法になびいたかと言うとそうではなくて、さらに昔に戻って原初のワイン的なのに挑戦している生産者が取り上げられていた。その中で特に興味深く感じたのは「アンフォラ」での発酵熟成。「アンフォラ」というのはギリシャ世界で広く使われた瓶の事で、ワインの運搬などにも使われ装飾や内容物から古代世界をそのまま封じ込めたタイムカプセル的な要素もある(特に難破船)。実は地元ワイナリーにも非常に華美な造形のアンフォラがあるんだが、私はどうもレストランの中で浮いている気がして好きではなかった。
しかし、アンフォラで熟成となると話は別である。どうやって生産するかと言うと・・・土にアンフォラを埋めてそこで熟成しているようなのだ。方向性としては実は樽よりステンタンクに近いと言える。無機系容器であり、樽のように香りを付けたりはしない。それだけならほんとステンタンクに近いんだけど、ここの生産者は何故か蓋をしてないのだ。なので酸化しやすいというか、色見を見ると黄色くなっているのだが、彼らはシュールリー、つまり皮ごと醸しているので、発酵を停止させないで味を抽出しているから、それはそれでいいという感じらしい。日本だと衛生法上出来るのか知らないが、そういうワインがあってもいいんじゃないかな?とは思う。ステンのクリーンさ、効率の良さは魅力だが、どこかコントロールしすぎている感があるんだよな。ま、あまり醸造に興味を持つのは飲む時はともかく生産時には良く無いかも知れないが。
一方シャンパーニュは別の本で由来を詳しく読んだが、読めば読むほど「これまさに人工的な物だな」って思った。当時これを思いついて実行したドン・ペリニョンはスゴイと思うし、必然性も分かる。かなり緯度が高くて(49度だそうな、ドイツと同じだ)酸度が高く、条件的に昔から発泡しやすかったワインを、「じゃあ発泡させちゃえ」って方向で人工的にいじくりまわして量産し安定化し、様々な混ぜ物、混ぜ方をする事でコンスタントに同じ物が出来る「工業製品」としてのワインにしてある。今のファッションアイテム的なマーケティングはこの始まりのルイ14世の宮廷文化からの伝統でもある。AOCなんかある意味歯牙にもかけてないだろうし、もっともワインらしくないワインだと私は思う。
さて、イタリアのワインの話に戻ると、やはり「日本のワインは日本の土着品種で」って願望は出てくる。実際甲州はフランスでも栽培されだして、日本の土着品種としての知名度を高めているし、国産ワインコンクールでも甲州だけ別カテゴリーがある事からも分かるように別格である。実際グリド甲州とか甲州のワインは本格的ながら和風で美味しいのが多いので、今後も頑張って欲しいが、「他の産地に土着品種なんかない」という問題も出てくる。いや、長野県には一応「竜眼(善光寺)」という品種はあるが、さすがに改良しないと糖度が低すぎるし、一方で改良品種を作ったという話も聞かない。遺伝的にも甲州とは別系統らしいので、ちゃんと素性を確率すればいいと思うが、出ているワインも酸味が強く味が薄いので積極的にオススメはしづらい品種だ。
もう一つ、土着って意味なら野生種になる訳で、先日の北海道の乙部ワインのような例もある。山辺ワイナリーにもヤマブドウワインはあったはずなので買いに行ったら「まだ樽の中です」とか言われた。でも毎年リリースはしてなかったと思うので、ときたま作るのか、生産方法を工夫している最中なのか(長期熟成中なのか)気になる所だ。ただ、生産力は弱いらしいので、単価は高くなるし、味もこれまた酸味がなぁ・・・結局農薬使わずに生産出来る古い品種は自前の酸が強い事による防御能力の高さがあるので、それをどうするのかとの戦いになると思う。
・薪ストーブを毎日使うのでお湯が新規で出るから、ポットのお湯も毎日熱湯で4リットル近く残るので、そいつで風呂代わりになって便利、頭も洗える。ヒートショック?知らんな。というか最近強く感じるんだが、老人が何の省エネ対策もしないで化石資源や電気使いまくって快適生活やって長生きしているの見ると腹が立つ。いや、別に老人じゃなくても同じだけど、有限な資源を自分達の世代で使い潰して平然としている神経が分からん。でも、奴らの生涯トータル消費エネルギーは若い時は低かったろうから、自分の背後にエナジーメーターがついてたら恐ろしい事になっていそうな気もする。人の事よりまず自分ではあるが。
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Posted at
2014/12/26 22:53:57
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