2014年12月27日
ガンダムUC完結
・6巻と7巻を連続で視聴、長かったUCシリーズも完結した。それにしてもこう細切れで出されると前の巻の状況を忘れているので困るよね。なんでフルフロンタルと一緒に乗船してたんだっけ?ってなる。さて、いい点、悪い点、分からなかった点など色々あるんだと思うが、よくネットで耳にした通り「で、結局なんだったのか?」という部分が分からないという人が多いのではないかと思う。ラプラスの箱という物と、ラプラスプログラムと、フルフロンタルが一体なんであったのかを軽くまとめてみたい。以下ネタバレ
・ラプラスの箱:UC世紀がはじまるにあたり設けられた宇宙憲章に、歴史的に葬られた条文があり、「宇宙進出により進化した人類が現れたら政府に優先的に登用する」という文言があったという物。これはジオン・ズム・ダイクンのジオニズムより先にあり、発覚するとNT理論により独立運動を各国政府が追認しなければならなくなるので伏せたとされる。んが、時系列的にまずラプラスでのテロをやった理由は別にNTを想定した訳ではなく、分離主義者にテロをなすりつけて融和的な時の政権と違い強硬な統一政府を作るためであった。結果としてコロニーも地球圏を第一とした連邦政府の下に置かれる事になったのではあるが、そもそもNTの存在が明確になったのはUC79の一年戦争以降であり、結局なんだったのか不明。
・ラプラスプログラム:話をややこしくするためにいってこいさせるプログラム、旅の結末がここだからよかった物の、危ないガイドブックでどこに不時着していたのか不明。
・フルフロンタル:ジオンの残党は、極力まとめて管理するために、ネオジオンにまとめられているはずなんだけど、それにはまらない人達がまとまった極左活動家がいて、その急先鋒に祭り上げられてたらシャアになっちゃったかわいそうな人。最後のとんでもっぷりは滑稽ですらある。何度アムロとシャア(とララァ)を殺せば気が澄むんだガンダムシナリオは。
・マリーダさん:まじ便利、ガンダム世界だと死人がしゃべくりまくる事は希によくある事なんだけど、こんなしゃべった幽霊は多分はじめて。しかも、未来まで視て神になってたり、バランスブレーカー。もうみんな死ねばいいんじゃないんかな?あ、強化人間はラプラスプログラムだと測定範囲だからイラネとかかわいそうな設定があるそうな、ガン無視してたけど。リディーとの共闘も甥っ子の浄化もジンネマンの復帰も全部この人に背負わせてしまった。それだけウェイトが重かった人であり、ガンダム作品の悲劇サイドのヒロインとしては妥当だったとは思う。
・ブライトさん:ロンドベルの独立検査権限がどんだけ強いのか分からないのだが、シャイアン強襲しときながら権力にひよったり、よく分からない立ち回りだった。そもそも、ブライトさんが未だ艦長止まりなのも良く分からないんだが。
・マーサおばさん:連邦を恫喝していたけれど、ミネバザビに全部ばらされて失脚、実の所連邦にとってはもはやラプラスの箱の中身自体は意味がなくて、ビスト財団とアナハイムは協力関係にあるだけ(あるいは秘密の共有という事そのものが共犯性のアキレス腱)だったため、あっさり見限られる。
・サイアム・ビスト:今作は全員が善人になってしまうという大問題があった。敵という物が中にはなく、信条によって対立はあるけど、それぞれに大義がある。大きな対立軸としては、ラプラスの開放で動乱になるのを避けたい人(連邦サイドとフルフロンタルもそう、コロニー共栄圏を作っても別に戦争をしたい訳ではなかった)と、興味がなかった人(バナージやミネバ)がいるだけだったのに、ビストが「ジオン公国がサイド3になったらスペースノイドの独立の機運がなくなって俺らお払い箱になる」とばかりに意味深にラプラスプログラムで主人公達を巻き込んだ対立軸を無理矢理立ち上げた、真っ黒な黒幕。
ついでに言うと、こいつは分離主義者で、ラプラス事件の実行犯の鉄砲玉で、しかも手に入れた石版で連邦を脅していた強請野郎と、とことん腐りきった極悪人。マーサオバサンが凶悪化したのも、こいつが気に入らない親族を謀殺していたという諸悪の根源。なのに、最後に全てを知る善人面して出てきて、全部託すだの偉そうなご託を並べてる。バナージ君、老いぼれは殴って殺していいって言ってるんだからヤレや、俺が許す。反省が足らんぞ反省が!
・物語としての弱点は上でまとめた通り、サイアムビストが全て悪く、しかも全員が適度にいい人として書かれている事。それは現実世界でも「正義の反対は開くではなく別の正義」という事では正しいのだが、巻き込まれ型の主人公にはあまりに周囲のモチベーションが重すぎた。結局バナージの正当性は「汝の欲するままになすがよい(SWの腐敗と混沌の女神のブラックザバスの教義)」という事だけになってしまった。「それでも」「だからこそ」云々、こいつ本当に分かってるのか?って感じになってしまう。NT的な認識力の拡大が対人に限定され対未来に対しては無力。なのにフルフロンタルとの戦いでは、虚無という極論を持ち出した敵が原因不明の自滅をしてうやむやに。
・まあ、NTについては逆シャアがアクシズを押し返したり、心の力を束ねるとサイコマシンが現実のとんでも力に出来るという、万能能力になってしまい、さらにそれを「外部からの力」に頼らず「内部からの力」で発現したって意味では、見た目通りカミーユっぽくて良かったかも知れない。最後に復活するのはどうかなと思うけど。話の構造もどっか焦点がぼけ気味だったが、NT周辺も万能すぎてついていけない。と、ここらへんの考察を押し流す映像美と音楽の力、嫌いじゃないわ(白目)。個人的には引きは6巻が最高だったと思うけど。
・山羊の世話しに行って、外でちょっと草たべさせていたら、突然山羊がビクッとして戻って来た。山羊って人間には慣れてもよってきたりは滅多にしないのでなんなんだろうと思ったら、一方向を見て怯えている。ん?と思って見たら真っ黒い塊が畑に居た。ちょうどラジオでネイチャーフォトグラファーが熊は減っていない!とか言っていたので、熊かとも思ったら形が違う。イノシシか?いや、イノシシのシルエットでもない?よくよく見るとカモシカでした。逆光で冬毛のカモシカは知らない人が見たら熊やイノシシに見間違えてもしょうがないなぁ・・って感じでした。カモシカは今いても害もないので放置です。見てたら遠くにてくてく歩いて行っちゃいました。
・昼飯はルコトリに行こうと思ったら日曜休みらしいのでワイナリーのレストランへ。晴れ渡った松本平の向こうには冠雪の北アルプスが見えます。常念もしばらくは白い帽子姿のようです。今日はパスタランチでしたが、相変わらず野菜の香りが半端無いですな、それにトマトだけじゃないこのコクはどっから来るのだろう?個別の野菜やベーコンかとも思ったのだけれど、なんか違う感じがします。オリーブオイル?ニンニク・・・でもないな。タマネギを炒めた物とブイヨンが近いような気がするけど、イタリアンっぽいので、合わせるとしたら赤の陽気なフルボディー、シラーとかサンジョベーゼに合わせたい。食後コーヒーがちょっと深煎りに感じたので、デザートも頼みましたが、オシャレな盛りつけのシフォンケーキとナイアガラのパンナコッタでした。苦い系のコーヒーだからフルーツよりチョコとかバター系があると思ったのだけれど、キャラメルソースがかなりビターな仕上がりで良かった。何気にイチゴが綺麗に切られていて、食べるまで気がつかなかったよ。新スタッフが春から入っているという新聞記事があり、厨房からも声が聞こえました、いいねえ。
・あとはブドウのお返しで松前漬けをもらったり、芋食ったり。芋は一時期安納芋の甘さに魅了されたのですが、最近の芋は赤い系統でもかなり甘くなるのと、安納芋には独特のしょっぱさがあって改めて高系が好きになってます。他、図書館で玉村さんの新著「千曲川ワインバレー」も出ていたので読むの楽しみ。あと、日本共産党の内部からの本も借りてきた。対外的にいい事言ってても内部が腐っているというのは非常によくある話だが、はたしてどうなのか。
・剪定は巨峰園で、今年は巻ツルを丁寧に取りながら進めているのでちょっと時間がかかっている。ツル、あるいはヒゲというのはツタ植物の体を支える物であり、ついでに果実部の軸も同じ物である。ここは成分上病原菌が繁殖して病原菌の越冬繁殖地になりやすいので、棚からは落とす必要がある。デラのような2倍体だと強く引っ張れば取れるのだが、巨峰はかなり固くなり、半端な力では棚線が切れたり千切れて残ったり面倒臭い。ステン線なら解ける事もあるが古い鋼線だとまず無理。以前はツルだけ残して枝を落として、後からツルだけ取っていたが、それは結構手間になるのが分かったので、枝を取る時に出来るだけツルを解くようにして取っている。結果的にはツルが綺麗に取れるので、トータル時間だと短いと思うし棚を傷めない。というか、棚がもうダメになりかかっているので、そうせざるをえないのだが。本来は夏期管理でヒゲは全部落として誘引固定した方がいいんだが、やっぱり多少は残る。
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Posted at
2014/12/28 19:19:40
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