2016年10月12日
後進国と富の集中・ホームセンターすら要らなくなってる
・後進国が先進国においつく方法を議論しているまとめスレを見て思ったのだが、過去の戦争が無駄という訳でもなかったし、日本が近代化したのは実は最近なんかな?それは農地解放とかそこらへんだったのかな?とも思い出している。今の社会の一般的な見方としては、日本は江戸時代という長い平和の間に知的水準が民衆レベルで高く(識字率とか)、近代化からどん欲に西洋技術を導入して成長したが、戦争で1度焼け野原になり、再び奇跡の復興をしたという事になっている。しかしGDPで見ると戦前はポーランドやアイルランドあたりに負けており、本当に弱い国だった(しかも資源国でもない)。つまり近代化はごく一部の話で、技術獲得も道半ばのコピーだった。高等教育も整備されておらず、ごく一部のエリートを一般化しすぎなのである。何しろニクソンショック以前は日本人で海外に行けるのはごく一部だったし。日本が先進国になったのは、60年代の所得倍増計画やオリンピックなどが行われ出してからという見解は大きくは間違ってないかも知れない。まさに今中国がそこらへんを10年ぐらいで達成しているが、その民度の低さを以前は笑ってられなかった。
その大きな原因に日本の経済的民主化である農地解放を数えていたのが面白い。後進国の全てが富の一極集中と奴隷労働による知的水準の低さを共有するからだ。その農地解放(つまる所資本の分散)は戦争で負けたからこそ得られた事であるし、アメリカがそれを断行したのは実験的な意味合いもあっただあろうが、日本が戦争で大きく食い下がった事とも関係しているのだろう。つまり、「日本は自力で近代化したけれど、戦争という過ちで全てを失い、再び復興した」という割と内向きな見解ではなく「日本は近代化を進め、その過程で戦争で食い下がって列強に加わり、破れはしたが経済的民主化を経て真の先進国に変化していった」という一本道の見方が出来る訳だ。
一方で現在先進国と呼ばれていた国々は日本も含め没落まっしぐらである。後進国を食い物にしたから安泰という訳では全く無いし、国力も落ちている。ずっと成長する国はもちろん無いだろうけれど、「先進国になる」という方法論で見ると一つ簡単な事だと分かる。それはつまり「国民が平等になる」という事だ。書いたように先進国として文化・経済両面で成長するには、一部のエリートに富が集中してはダメで、それこそ底辺から母数全体でのレベルアップをしなければいけない。ところが、1度先進国になっても、賤しい成金が地位を固定化するようになって、雪だるま式に富の集中(逆に言うなら富の希薄化)がおこり、後進国に逆戻りしているのだ。
とは言う物の、民主化で全ての国民が平等な富の分配を受ける事が、即先進国への道になるとも言えない。先日ラジオで面白い事を言っていたのだが、「フランス革命や社会主義革命などが起きた時に、一部の思想家は人間が計画的に理想的に行動出来るという驕った考えが破滅するのではないか」と考えていたそうだ。もっと具体的に言うと社会主義社会は富の分配そのもので言えば理想なはずだったが、現実には皆に富が行き渡ったのではなく、皆が貧乏になった。これはプーチンですら認めている事だ。一方で、それらの思想家はブリカス独善なので「民主主義と自由経済はかならず結びつく(キリッ)」みたいな事抜かしてた。その自由経済入れた中国のアレを民主的と呼ぶんならそうなんだろうけどよ。
そう考えると戦後日本のバブル前、大甘で小泉改悪前ぐらいまでは、日本は総中流社会だの社会主義経済だの言われていたが、まさに「先進国になる」ために最も良い社会体勢だったのではないかと思わざるを得ない。総中流という事は言ってみれば経済的に平等で、社会主義(これは様々な規制や保護政策)で弱者にも優しかった。と過去を理想化するのも問題はあるのだが。今更戻れないと思うかも知れないが、スイスでは結局やらなかったベーシックインカムとかどうなんだろうかね。私はもうそこらへんしか思いつかない。
・仕事は出荷、荷造り、収穫、荷造り、終わらない。ただ、比較的良い場所の収穫に入ったので荷造りの負担は大分減った。やっぱり園は際から悪くなるから際から収穫したいが、なかなかそうも行かない。園の中間部分は基本的に枝が生長してきたので良好な果実が得られるようになってはいる。水田の反対側でも半数以上は400g以上ある。
・ベランダ温室にしようとホームセンターに農ポリ買いに行ったのだが、置いてあるのがほぼ濃ビで店員も全然分かってなかった。多分本部が仕入れ全部決めているのだろうが、正直農ビばかり入れるとかアホだと思う。農ポリの方がはるかに軽いし耐久性がある。保温性は農ビの方があるが、他はもう圧倒的に農ポリで、値段も安い。もう少し細かい理由もあるけれど、農ポリの方が根本的に優れているので、農ビの機能も取り入れてきている。もう生半可なホームセンターですら存在価値が怪しく、ネット通販使った方がこのレベルでもマシになってくると、実店舗なんて衣料品か生鮮食品以外いらなくなるんじゃないかと思う。
・帰りにラーメン屋に寄ったのだが、以前はとある有名店のチルドレンだと思ったら、豚骨系じゃない全然違う煮干しラーメンの店になっていた。前の店は閉店して違うお店が入ったらしい。そして期待していた味も系列とは全然違う燕三条ラーメンという物で、煮干し・極太・背脂だった。私は煮干しラーメンがそんな好きでもないというか、魚介系でも豚骨と合わせた方が好きだったが、まあ入ったんだし注文。かなり酸味が強い煮干しで、岩のりも溶けてスープに入るので飲まないと食べきれない。チャーシューは美味しかったが、それはやっぱり肉の味が物足りなかったからだろう。あと汁がとても熱く猫舌の私には辛かったし、麺もちょっとシコシコ感が強い(鹹水が強いんだろうかね、黄色が強い系統の麺)。オリジナルに近いのかも知れないが・・・って感じ。それだけならまあいいんだけれど、会計の時に消費税が別だった事で「あ、ここはもう潰れるわ」と思った。スーパーとかだと税抜き価格を大きく書くという商道徳への裏切りがもうまかり通っているが、まさか外食で税抜き価格をデカデカと書く奴がいる事に驚いた。そして、その値段の価値は全くなくてガッカリだった。それにしても消費税っていつのまにかここまで大きな額になっていた事にも二重びっくり、日本詩ね。そういえば塩尻の煮干し系も接客とか酷くてびっくりしたなぁ。煮干し系は地雷だわ。そう思って検索したら中野に煮干し系で「地雷原」とういう店があるらしい。確信犯だったら面白い。
・そこらへん移動するのにミニキャブを使ったのだが、さすがにBGMを聞き飽きたので別のUSBプレーヤーを突っ込んだのだが、音源データーが被っている曲もあるのに音が明らかに違う。USBによって音が違う!とかオカルトな事を言いたい訳じゃなくて、片方のUSBプレーヤーは洗濯とかかけちゃってデーター破損があって、時々音飛びとかする曲もある。で、普通には流せる音源であっても、実際はデーターの破損があって復元かけているため、最初のような音質ではなくなっているのではないか?というのが私の予想なのだが、どうなんだろうか。そうであれば古いUSBプレーヤーは廃棄して、別のUSBメモリー入れ直して運ぶんだが。今使っているUSBプレーヤーはデッキと相性が悪くてレジュームがほぼ効かない。
・ワイン会も少しずつ予定を集めている。あと、ワイナリーがラベル刷新というニュースが飛び込んできた。まだサムネしか見てないので現物楽しみ。ただワイン祭りはほんと値段考えろよと思う。一番高いランク一本で3450円、ワイン会3000円、新酒は1300円ぐらいなのを飲むから、お酒代は実質は2000円もいかないだろう。他のおつまみはスーパーつまみレベルだし、グラスも邪魔なだけだし、送迎入れても2000円が妥当(杯数すら制限管理するので、高級なのだけ何度も飲む訳にもいかない。そもそもボトル半分も飲めば大抵の人は酔っぱらう)。
・明日も収穫出荷頑張る。
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Posted at
2016/10/12 21:28:48
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