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イイね!
2016年12月28日

接道義務の本当の意味

 ・先日の糸魚川の大火で延焼しなかった家が話題になっている。木造建築はすべて焼け落ちている中で一見だけ無傷な家に関して防災性能の高さへの評価が高まっているのだ。これは近年だと洪水で残った軽量鉄骨の家とか、もっと前だと阪神淡路大震災の時の2×4住宅の時と同じで、良い宣伝材量というかアピールポイントになるだけに、逆に本当にそれが原因なのか考える必要があると思う。特に一定数のサンプルがあって統計が取れるならまだしも、一つだけだと偶然な要素もかなりあるからね。でも、あれだけの中焼け落ちなかったのは本当に立派。
  ただ、少しだけ言いたいのだが、ステンレスのサイディングだったから燃えなかったという意見についてはかなり懐疑的。ステンレスは何度も書いたが耐熱金属ではあるが、木造をステンレス板でかこっただけで耐火性能が上がるって事でもないと思う。単純に考えると耐火性で言えば陶業系サイディングの方が断熱性もあるので強いんじゃなかろうか。陶業系サイディングもあちこちで使われていただろうに何故ダメだったのか?あるいはアルミサイディングはダメだとしてもガルバリウム鋼板だったら平気だったんじゃないか?と思ったりする。
  一つ考えられるのは、現在のサイディングは通気工法を採用しており、耐熱スペースは取りやすいのだけれど、1度火が回ると煙突効果で内側から焼け落ちてしまう。重量があるから剥落も起きやすいだろうし、隙間をパッキンに依存しているので熱や収縮でそこから隙間が出来てって可能性は考えられる。ただ、ガルバリウムであればそこらへんはイーブンだろうしなぁ・・・比較対象があればいいんだが。
  さて、本題は接道義務について。今回も消防力が大火に対して足らず、密集地に対して運搬能力も足りなかったようだが、あの燃え残った家の関連スレを見ていたら延焼の重要なファクターとして隣接した家との距離の図が貼られていた。それによると、二階部分で見ると1200度の範囲が距離3m、840度が6m、550度が9mぐらい。一階で見ると1200度から550度まで1、2mの範囲であった。もっともこれは恐らく直接の大気温度であって、放射熱を考えると別だとは思う。温度的には1200度は耐火レンガとかは別として金属含めてすぐに危険なゾーン、840度はどうだろうなぁ、5分持つのかな?550度は木などに直接火が付く温度だったと思う。逆に言うと550度あたりは耐火基準で作ってあればそうそうは延焼しないと思う。つまり、「距離」「放射熱対策」が実は重要になってくると思うんだが、あの家は周辺立地が恵まれていて空間があった事が分かっている。北が駐車場で東が緑地、西が道路で南のみ燃えている(が、火元はそっちから風で広がっているので、絶対的に有利だったとも言えない)。で注目したいのは道路、我々が「接道義務」と言ったときは「消防能力が側まで来られる事」と認識しているが、本当は戦時中の区画の間引きと一緒で、延焼防止帯としての意味合いもかなりあったのではないだろうか?上で見ると4m道路挟んで言えば840度の延焼はまず来ない。4m道路がマス目になっていれば、本来はブロック単位で焼け落ちてもそれ以上は広がらないはずなんじゃないか?と思われる。
  もう一つ耐火設計で忘れてたと思ったのは窓、あの家は網入り二重窓だったそうだ。上で書いたように外壁は結構な耐火性能があるのが普通だが、窓に関しては日本は後進国もいい所で、耐火に関してもあんまりいい話を聞かない。確かにアルミは不燃建材だけど、そもそもガラスは熱を受ければ割れますし。数少ない消火活動でも窓は割れるんですよね、水損というかでも。ただ、窓が割れると煙突効果で逆に燃え上がるので、送水出来るけど燃えおちるのが速くなるので極力割らないようにというのがセオリーでした。延焼対策で見れば、窓が割れれば外壁関係なく火が侵入する訳で。風が強い地域などは雨戸というのもあるのでしょうが、非常時に勝手に展開するものでもないですしねぇ。

 ・ソーラーパネルの発電がいくらなんでも少ないのではないかと表示機能付きコントローラーを購入した。20Aモデルなので幾分小振りなのだが、多機能で「自動で出力チャンネルコントロール」「カットオフ電圧調整」「温度計」「USB5V出力」などが付いている。ただしMPPTとPWMの中間みたいな表記が紛らわしい。恐らくだが捕捉電圧を割るとMPPTモードになり、通常PWMモードとかそんな感じだと思う。考えて見れば充分電圧がかせげる時にもMPPTってやれば回路の耐圧を揚げなければいけない・一方でこの方式だと回路が二系統という問題はあるが、PWMは元からやっすいので、MPPTだけちょっと付けたって感じだろうか。
  さて、早速発電電圧を見て見たのだが、かなり低い。200Wパネルが曇りとは言え24Wを出したり出さなかったりというのは低すぎるだろうと。やっぱり発電能力が低いのはコントローラーではなくパネル側の問題のようだ。しかしパネル単体でのテストって難しいんだよねぇ・・・一応無負荷で測定したら42Vは出ていて電圧的には平気みたい。電流は負荷かけてみないと分からないけれど、それがコントローラーで出ている数字だと信じるしかない。ちょっと緩かったコネクターを交換したけれど、結局数値的にはあまり変わらなかった。
  もう一つ今回の交換で分かったのがバッテリーの自己放電やACインバーターの問題。今日見ていたらバッテリー電圧からの簡易的な充電率は最初25%らへんだった。前のコントローラーも危険域の赤LEDになっていたので扇風機の消費電力をまかなえてなかった。で、ACインバーターを切り離した所、35%付近まで一気にあがった。インバーターに負荷はかかっていなかったにも関わらずだ。電気回路的に生きててアイドルしている状態でも電圧をさげてしまっているみたい。さらに夕方には40%まで回復したが、何の消費もしてなくても夜中には37%まで落ちていた。充電受け入れ容量とか自己放電とか循環回路問題とかなんだろうけど、明日の朝までにどれだけ下がっているだろうか。こいつはタイマー回路があるので、照明なんかはオートで出来るし、ファンも入れっぱなしでコントローラーで制御してもいいかもだけど、そうするとインバーターどこにつけるのかって問題が出てくる。

 ・仕事はピオーネ・パープル園の剪定で、ほぼ終わっていたような物だけど、やっぱり寒くて少し残ってしまった。改めて周囲にある石が邪魔だが、これ暗渠の疎水材にもなるし、逆に低い面が土砂が欲しいから、理想を言えば暗渠の土を盛り土に使って疎水材として石を埋めて・・・ってやりたい。他に何件かお世話になった人と贈答などがあり。自分でも消毒の関連はどうしたいのかイマイチわからん。モヤってるのは家族を飛び越えて消毒以外も介入しているが、その家族がどう引き継ぎする気なのか分からない点、なのかな。あんまり熱心にその事をやろうとは思ってないだろう雰囲気だけど、爺さんが引退すれば勝手に引き継げる物と思っている人が多いし、極論すると爺さんの思考能力を周囲はあまり期待出来ないのは分かっているから・・・って所かも知れない。あと、作業車はやっぱり使いづらいという本音が聞かれた。そりゃそうだ。自然樹形で作業車を入れている人は三輪スキッドタイプだし、あれは傾斜地や泥濘地だと無理。

 ・薪ストーブがある台所はコタツとPCがないし、コタツがある自室は暖房がなくて寒いし、なんか微妙。ちょっとコタツだけだと寒いぐらい今日はベランダ温室が仕事してくれてない。逆に薪ストーブはガンガン焚いて20度ぐらいにしておいたのでなおさらヒートショック。何度も書いたが薪ストーブはセントラルヒーティング向きで、個別暖房には全く向かない。こんなの6畳に置いたら火事間違いなしだし。ただ、台所は床が冷たいのがネックなんだよなぁ・・・何度も直そうとは思ったけど、今日もいろんな荷物を雑にコンテナにぶち込まれて、屋根貼った荷物置き場も勝手に荷物を雨があたる場所に押しやられて、ここで投資するのは全く無意味だと思い知らされているので、なんかやる気が出ない。移住計画も絶賛停滞中だしなぁ・・・明日はレストランが最後前の営業日なので久々にすね肉の煮込みでも食べようかな。
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Posted at 2016/12/28 23:39:16

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この記事へのコメント

2016年12月29日 17:42
糸魚川の火事、

ぷぅさんのブログを読み、歴史に学ぶ都市計画の重要性を思いました。

あの日、糸魚川には友人が住んでいますので慌てて地図を調べました。
現場とは目と鼻の先でしたが、線路のすぐ南側(風上)で、たまたま助かりました。

北陸のフェーン現象は僕は何度も経験しています。
ファンヒーターの前に顔を突き出しているような熱風の突風です。

消防車も入れない木造密集地に住み続ける事の危険さを、人間は『動物的感』で察知できなくなってるんですかねぇ‥

もう一人の友人は、新しい住宅用造成地に土地を求めるに当たって、元々の地形図と現在の地形図を両方入手・精査して、削ってもいない、盛り土にもしていない本来の地表の部分に家を建てました。

彼の『動物的感』にはいろいろ教えられたものです。

ついでで長くなりますが、
先日、テント旅行でカツオのたたきを食べに行った四国・高知県の黒潮町(⇒フォトギャラリー)。
東南海地震の津波ではまさにあの漁村が最大の津波予想地域だと、あとから報道で知りました。
暗澹たる気持ちです。
みんななんで早く引っ越さないんだろう‥

コメントへの返答
2016年12月29日 19:32
  こんにちは、今年は何度もコメントありがとうございました。ご友人が無事で何よりでした。今回は不幸中の幸いで死者が一人も出なかった事は評価してもいいのではないかと思います。
  決して災害にあった人達の自己責任だけとは思いませんが、往々にして「安全を取るか」「コストを取るか」という選択はあるのだと思います。特に住宅などは先祖代々の物件があるという事は消極的ではありますが安全であったという実績ではありますし。しかし近年は稀ではあるものの、こういう大火を見るとそういう安全性バイアスに自分が陥っていないか戒める機会になりますね。
  宅地は難しいですよねぇ、開発業者に良心なんかありませんし・・・うちの農協の施設は以前ため池だった部分を埋め立てているのですが、ボーリング調査など耐震対策はかなり大変だったみたいです。ご友人のように自分で古い地図を入手出来れば一番いいのですが、昔の事だと地図が重ならない事も往々にしてあるのが悩ましい所です。
  漁師町などはある意味全域が危険地域でしょうから難しいですね。職場である港湾から離れて高台にでも住居を造れればいいのですが、きっと漁師さんたちとすれば職住接近の方が都合がいいでしょうし。ハザードマップで指定されると再建築に制限がかかるので、きっと長い期間かけて移住などがなされるのではないでしょうか。その代わり、土地評価額がタダみたいになるので、移住費用が出ないって悩みがありますが。
  

  

 

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「[整備] #その他 脱穀機のエンジンオイル交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/217764/car/636308/6573958/note.aspx
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 希に車の話しもしますが、ほとんどただの日記帳です
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