2017年12月10日
”烈風”を追え!
・仕事は巨峰園の剪定、運搬台車に投げ込んでも、枝がよく落ちるのは腹立たしい。ブドウの枝は絡んで欲しくない所で絡むくせに、束ねるとばらけるとか嫌らしい。ここも他の作業同様、丁寧に細かく同じ長さに切ってあるほど綺麗に束ねられる感じだが、面倒。台車に結束台みたいな物でも付ければマシかも知れないな。昔の現代農業だと「ドラム缶焼却炉を乗せて、剪定する先から燃やせば暖かい上に運び出さないで済むので一石二鳥」みたいなのもあったが、冬とは言え生枝そんな燃えるかね?
両手ハサミはラチェが誤作動しない使い方のコツが分かって来た。レバーは片方が刃、片方が受けを動かす事になるのだが、受け側にラチェットのピンがあるので、こっちを動かす。刃の方をあけるとロックが解除されやすいからだ。これでほぼ気になる誤作動はなくなった。あと、軽いし形状的に便利なので、取っ手に紐を結びつけて首にかけられるようにしたら非常に運びやすくなった。切断はこれで気持ち良く進められるが、枝を棚から下ろすのはやっぱり手間。あれだけ摘芯していても、やっぱりドブツルはあるし、貧弱な枝も多い。棚下枝でも死ぬのも増えているし、幹の上ですでにキノコが生えているのもあり、改植時期である。春に枯死した株の樹冠だった所に新植はしてあったが、他の場所も剪定時から空けておけるようにスペースを作っている。今年デラでやった経験から「南側は日中太陽高度は高いので案外スペースはいらない」「むしろ東西方向が影になる」「東西南北が思っているのと違う事がよくある」って事を考えつつ剪定。スペースあける場所に限っていい枝があったりもするのがもったいないが。
このペースで剪定していけば、仮剪定は来週には巨峰園は終わりそうだ。デラ園とかは伐採だしな。あとは冬期にもう新植してしまった方がいいかも知れない、株が小さいから保温上は有利だし。新植のアイデアとしては、マルチを使うと水が外に行ってしまうので、深植えっぽくしてすり鉢にして、マルチも白色の反射マルチなんかどうだろうかとも考えている。一応実践例では緑色マルチが良好だったそうだが。
・最近地元にレストアされた零戦が来たらしく、知ってたら空港まで見に行ったのにと悔しがった所なのだが、烈風について調べて居たら(というか信濃に乗せる艦戦を調べて居たら)「現存機体」について地元の名前が出てきていたので、ちょい書いてみる。ウィキによると完成した烈風の試作機は8つ、量産機はロールアウト直前の物が1つだったが、それは海中に廃棄した上に堤防が築かれたため確認不可能、となっている。他の物も敗戦の武装解除と戦争犯罪に問われる事を恐れて日本人の手によって「破壊された」とGHQ・アメリカには報告されたという。が、一部に「試作機が松本にあったので、それをアメリカに渡した」「アメリカには2機を引き渡した」「アメリカ側にも終戦後擄獲機のリストがある」「ない」だの様々な説があるようだ。そういや以前調べた時に三菱の工場が松本に疎開してきているって話もあったよなぁと思い出した。が、これらの話はどこまで信用できるのか、あるいはカバーストーリーなのか全然分からない。そもそも、「烈風」と言われて必ず出てくる2枚のうち前方から撮られているあの写真すら、それがどの機体なのか正確には分からないらしい。ウィキにも「三沢基地」「三菱重工松本基地」説が書いてあるが、これが上記の「アメリカに引き渡した烈風」であるかも疑問である。なぜなら、これにはA7M2という改良機(エンジンが違うらしい)(ぱっと見、誉にみえっけど)の写真らしいので、引き渡しがM1であるという内容と異なるので、別機体なのかそもそも記録が間違っているのか。
改めて書くと、A7Mは8機作られ、M2に改修されたのが4機、残り4機は未改修で・そして改修されたうちの「4号機」以外は事故や爆撃で失われた、とある。他にもM3やM3Jという高々度型の試作をしていたという話があるが、試作機の改造ではなく新造だった感じの記述だ。つまり有名なのに謎が多いのだ。もっと言うと「本当に壊してしまったのかすら怪しい」と言える。
その前にアメリカが持っているかどうかについて考えて見よう。仮に接収していれば公のリストに残ると考えるのが自然だと思う。実際にそういう機体もあるわけだし。ただ、占領しているのは連合国なので、アメリカだけが秘密兵器を持っていったとなると問題になるので、最新鋭秘密兵器だけで極秘裏にアメリカが持っていった可能性はあるし、それを言うとソ連とかイギリスもGHQにはいたであろう。しかし、戦後かなりたってからアメリカが再調査したという話があり、っそこで見つからなかったと述べているのが事実なら、やっぱりアメリカ側が接収は出来なかったと考えるべきではなかろうか(あるいは紛失したという説まであるが、そうそう有ることとは思いづらい)。また、他の国にしても日本の科学技術や技術者を引き抜いたという事もなく、アメリカが出来なかった事もあるし、所有者が特定の国に肩入れしていたとしても難しいように感じる。
となると、「本当に破壊した」「空襲や事故で喪失」か「破壊した事にして隠匿した機体がある」になる。8機のうち3機の喪失は戦中の記録で一応信頼出来るとすると、5機がまず残り、それらが分解や破壊を受けたという事になろうか。が、ここで疑問が出てくる。あのペラを外した機体はどれなのか?である。M2は1~3が喪失しているとすると、まあ自動的に4号機って事になる。もう一つ考える問題としてM1は量産のベースとしては価値がなく、仮に松本に来ていたとすればM2の可能性が高いのではないか?という問題。ちなみに、もう一枚の見かけるサイドからの写真は3号機なので、喪失しているはずの機体であるが、こっちは三沢基地の写真とされている。そしてペラが無いので武装解除の後の物という事も考える訳だが、3号機って失われたんじゃないの??
と悩みながら出来るだけ解像度の高い写真を探して拡大して見ていた時、へんな事に気がついた。3号機の写真なのだが、工場の壁は空襲のダメージなのかボロボロになっており、その先、ハンガーに黒塗りのセダンが写りこんでいる。そして尾翼の裏側にはなんと人が写っていた。軍や会社関係にはちょっと見えないし邪魔な場所だ。これ、撮影者の車じゃなかろうか。またもう一枚のカットも空襲で屋根にダメージがあるっぽい。松本にも空襲はあったようだが、工場が破壊されたという情報はない。となると、この写真は松本ではないのだろう。でも松本にM1の方があった可能性は充分にある。まずM2の方は軍が試験用に領収しているそうだが、M1の方はまだ三菱が持っていた訳だから疎開させていた可能性はある。おそらくハ43の生産を待ってM2に換装しようと考えていたのではないかと思うが、それが実現する可能性は空襲でほぼ無かっただろう。
って事で妄想。M1の4機とM2の1機のうち、何機かは難を逃れてどこかに隠匿されているのではないか?だって、敗戦で今更戦争犯罪で破壊云々は考えづらい。また敗戦時に徹底抗戦を唱えてパルチザン活動をしようとした部隊や兵士もいたとは聞くが、戦闘機を当座使うってのは無理だし、それで戦闘になった話も聞かない。じゃあどこに隠したのか?工場とかそこらへんならすぐに見つかるだろうし、そうそう戦闘機サイズを隠せる場所なんて無い。ある程度分解するにしてもゼロ戦より大きい機体である。また武装解除してペラも外しているから自前での移動は出来ない。考えられる場所は2つ、半地下工場かえんたいごう(変換しねえ・・・掩体壕)だ。前者は一応作っていた痕跡があり、また飛行場と簡易的な鉄道が繋げられつつあった。ただ、分かっている出入り口は小さい物なので、そこから入れる事は無理だし、工事中の坑道に突っ込む物でもないような。後者はあちこちに作られ出していたので、利用可能な物もあったろうし、そもそも飛行機を入れる場所だから問題ない・・・んだけど、それだと確実に発見されてるよな。個人的には施設ごと埋設して残ってたりすると最高なんだが。
・ところで、現役の正面兵器としては終わった感があるプロペラ機だが、性能だけなら現在はCOIN機あたりで近い物が出ている。なので、こういう兵器が現在あったとして通用するのかと思ってCOIN機のスレのまとめみたいなのを見たのだが、酷い有様だった(笑)。もうケチョンケチョンにけなされているし、書いているのが詳しすぎるだろって人達、あれ自衛隊とか防衛装備品の会社とかじゃなかろうか。で、COIN機は三流の軍隊やテロリストが使ったりもしているが、携帯SAM(MANPADS)で落とされまくるし運用が限定されるので、余程人材が安いのでなければヘリのがマシという結論になっていた。確かに安いし以前よりは生存性は上がっているが、パイロット育成を考えたらそんな兵器先進国だと使えないわな。
で、スレで「無人機にして遠隔操作、なんなら桜花」「それって巡航ミサイルですね」って話になっていてびっくり。2008年頃にすでに今日現在を見越していたかのようだ。まあ巡航ミサイルと航空近接支援は役割がまた違うので、プレデターみたいなUAVとトマホークは重ならない気もするが。
・明日は剪定講習会、朝一でバンを借りて来る必要がある。ワインも飲むので午後はお休みだな。
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Posted at
2017/12/10 21:25:31
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