2017年12月11日
剪定講習会おわったー
・ワインうまかったっす(違)。いや、剪定講習会ですね、ワイン会じゃなくて。予定だと実技1時間、座学1時間ぐらいの予定だったんですが、座学にいく頃には2時間たってました。実技も今回は園が綺麗だったので比較的楽にやって終わりでしたね。暖かくて軽装な人ばかりでしたが、風があって寒かった。にしてもチューブのトップジンM知らん人がこんないるとは思わなかったよ。確かにボトルより割高なのでボトルで後で回るって人が多そうですが、粗剪定の時期はやってられない。1度あけると固まるし。チューブは切って直ぐ塗れるので忘れないですし。他は大粒種の所も見てもらいましたが、じいちゃんの園かなりくたびれてますね。大粒種の方がある意味まずい状況でした。新植もしてあるけど、管理今年間違えばグチャグチャになるぞあれ。
座学はそれほど新しい話も出なかったのですが、盗難の実際が分かったのと、かなり防除暦が複雑化したのでその解説。出荷反省会の内容と一緒だったので特に言う事はないかな。我々は残ってランチをしていろんな話をしたのですが、懸念だった役員人事もすんなりと決まってくれました。ワインは新酒祭りにお誘いしなかったので、一番出来がいいと思ったナイアガラ中甘をボトルでお出ししたのですが、評価はすっごい高いけれど料理に合わせてぐいぐい進む感じではなく私が結構飲んだ感じに。温度があがって更に甘く感じるようになるのが原因かな?というお話もありましたが、基本的に高評価を作り手にも伝えられて良かったかなと。レストランも混雑して迷惑になるようなことも無かったようで良かったのですが、みんな食欲が落ちているなぁとも感じます。高齢化がひっそりと、しかし確実に進んでいる感じがします。
・お酒飲んじゃったので午後は仕事もせず寝ているだけでした。いや、酔っぱらって刃物使うのも危険じゃん(言い訳)。最近はコタツ布団の上から座りたがる猫と一緒にグータラしてました。
・「F1速報PLUS」の2012空力研究号を読んでいる。F1は昔も今も興味がないのだけれど、空力トレンドとか(5年も前だけど)どうなってんのかなーと思って見ているが、F1の場合「合理的な形状」なのか「合理的な形状が効果があってスピードが上がったためレギュレーションで禁止された結果、他の方法で補った結果」なのかわからん。F1見続けている人なら分かるんだろうけどね。実際DRSって何?って状態だった。DRSは可変空力デバイスの一種、オーバーテイクを増やす目的で回数制限で使うらしい、今はPUとか言うアシストで瞬間ブーストやるんだっけか。ゲームで言うと後追いブースト。
2012時点でも2つの技術が禁止されていた。まず2010年にマルチデフューザーが禁止されていた。え?そんな効果あるの?と思ったら、今のF1だとグラウンドイフェクトが全ダウンフォースの50%ほどで、このマルチデフューザーによってそれが何十パーセントも効果が変わってしまうんだそうだ。昔はフロア下に空気を入れると浮く、上手く抜けないと抵抗になるとフロア下に空気は「入れない」のがトレンドだった訳だが(シルエットフォーミュラの出っ歯とかね)、F1の場合はもう真逆、デフューザーがどんどん空気を抜いて負圧にするのでわざわざフロアにサイドからも空気を入れて流速を上げているみたい。また、一時期フロントノーズの形状に関して色々あったのも、根本的にはこのフロア下の空気を「入れたい」設計とのせめぎ合いだったみたいだ。
もう一つの規制はエキゾースト規制という物で、排ガスを意図的に勢いよく出し(エンジン出力に回さず廃棄損失をわざと増やす)、タイヤ周辺の乱流を吹き飛ばしたりグラウンドイフェクトを発生させるデフューザーに空気が流れるようにする事が禁止されていた。エンジンの排ガスを空力に使うというアイデアは古くは零戦なんかのロケット集合管があった訳だが、推力に使うというより空気抵抗低減に使うというのが新しい訳だ。
他に注目すべき点としてはコンピューターによる空力解析の精度の向上と風洞実験の規制があった。今はもうコンピューターの設計の方が先で、それを風洞実験で確かめる形だそうだし、地面も動かすためのベルトの路面とかもある。7ポストリグがシャーシ設計だけでなく、風洞実験でも用いられて詳細なデーターも出せるようになってるし、ダイナミック状態での過渡変化なんかも出せるようになっている。が、さすがにコストがえらい事になるのでスケールモデルの上限を60%にして実車テストなんかをバンバンやれないように規制している。
さて、そんなんで今のF1の形状はやけにヌメヌメとしつつ、あちこちにウィングらしき物がついていて、ガンダムチックになっていると思う。あのウィングもあまり付ける事は規制されているみたいなので、今ついているのがベストとも言い切れない所もあるが。特に私がイマイチ分からない場所はサイドポンツーンのサイドについているフィンである。その手前にあるバージボードはある程度意味が分かるんだが、その後ろの垂直フィン(どうやら名前はこれで通じるみたい)は全てのマシンについているが、ここの出来不出来についての解説が少ない。いや、もちろん意味や気流の流れは分かるんだが、この手のは一種の永久機関みたいな「出すメリットと上回るデメリットで熱力学的にかならず失敗する」みたいな感じがある。これでサイドの気流の剥離を止めウィングやデフューザーへの気流を送れる流れが出来る事は予想出来るが、その手前にもう一個出来る邪魔が今度別の抵抗になるんじゃないかと。だから、レギュレーションがなければ別にいらないのか、そうでないのかが分からない。個人的にはこういう仕組みで効果が出るんなら、市販車のサイドの空力処理及び安全対策でエアロバンパーとして出てきそうな気がするけどな。
今の自動車はクラッシャブルゾーン・歩行者保護・生産性・空力メリットなどでバンパーは基本的にはボディーワークからは独立した割と空疎な構造になっている。しかし空力面において、その内側に流路を持つタイプは知る限りほとんどない。いや、あるんだけど、それはランボのようにラジエター冷却とかブレーキ冷却とかホイールハウスのエア抜きという類であって、サイドに積極的に空気を回して抵抗を減らそうという物ではない(まあタイヤ周辺のエア抜きは最終的にはそうだが)。元から車高がある市販車だとフロア面にその手のを付けるだけで足りるんだろうかねぇ。
さて、F1全般に関しては今年も絶賛不人気というか日本人がF1なんか見なくなったのは事実だと思う。モータースポーツ一般のイメージも良くないし、日本メーカーが阻害されている感があったFIAへの反感もあるだろうし、実際活躍出来てないからな。世界だとどうなんだろうか?例えばアメリカなんかもインディだかNASCARだかの方が人気でF1なんか興味ないって話だが、ヨーロッパなら人気かも知れない。ただGPにしろF1にしろ若い世代ほど興味がなくなっている。それは自然な部分もあるからいいんだけど、F1がFIAの恣意的な規制だらけで最速なのか分からない金食い虫になっているのは感じる。
WRCのグループBを復活させろとは言わないが、自由な発想を潰していたら未来はない。もっと自由なクラスを設けるべきだと思うし、むしろ制限すべきはエンジン出力側の方ではないだろうか?というのはエンジンは見えないし、割と根底の技術力が試されているので勝ち負けが資本力に直結しやすい。空力やシャーシ技術がそうでないとは言わないが、本の中でも「最短の時間と最低の投資で最大の効果を得られるのが空力」「F1の性能の80%の影響は空力」と書かれているのは、一つは文字通りの意味だし、もう一つはいかにこれまでF1が空力を規制して改善の余地を残していたのかという事でもある。レギュレーションを厳しくしすぎると、もうF1じゃなくてワンメイクでエンジンとドライバーの勝負になってしまうという意見もある。で、逆に考えれば「エンジンはワンメイク」でいいから空力は自由にすりゃいいという結論が導き出せる。実際、あの速度で走る物にゴチャゴチャ言い過ぎなんである、速度から言えば飛んでて当然なんだから。
だからエンジンはもう500馬力もいらないと思うしリストラクター付けていい。で、アクティブ空力とフルカウルを許可してCカーにしてしまってもいいんじゃなかろうか。それフォーミュラじゃないよねって言われそうだけど、逆に今フォーミュラである必然ってあるだろうか?軽い事はまああるが、のこりのメリットは莫大な開発製造費で説明出来そうな気がする。まあそういうプロトタイプカーでレースやったら盛り上がるかと言われると微妙だけど。市販車から乖離していると言っても、じゃあ市販車レースが盛り上がっているともいいがたいしな。
・明日はまた剪定作業を行います。
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Posted at
2017/12/11 19:47:17
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