2018年07月01日
偽物の時代・カッコウの託卵
・仕事、ビーバーでI園とH園の草刈り、やはり4枚刃はすばらしくて燃料効率も高いが、さすがに長く伸びた稲科は巻き込みやすい。またぶつけていると角が変型はじめた。ギアボックス関係へのキックバックがやや心配かな。今日はとうとう35度を超えた猛暑日だったので、防除はさすがにあきらめてパダンSGだけ幹回り散布。H園はシャインの伸びが止まらない。土壌が砂礫質なので、水が少ないなりに深く根を張っているのだろうか。また謎の品種もちゃんと種が抜けていたが、ほんとこれなんだろう?シャインみたいに成長途中の種の中が空洞になるタイプで、葉っぱは毛があるタイプ。皮ごと食べられるが、成長途中の形はシャインに良く似た楕円タイプの成長をしており、成熟すると青。ただ軸の赤変がないのでシャインではない。当時の発注からするとロザリオじゃないかと思っているし強健なのも似ているが、ロザリオは発芽が悪く混入しやすいと思っていたがそういう事がない。イタリア?ロザキ?ロザキなんか買ったっけ?
・その後Z園の潅水パーツを購入しに行ってから戻って地元で仕事。明日の防除に備えてチューブ類を片付け、降雨がなく潅水も出来てないA園のパープル、ピオーネの部分にポンプで潅水、やっぱりこの畑は透水性がいい意味で悪く、ポンプで潅水した程度でも帯水して池になってゆっくり染みこんで行く。G園は亀裂もないのに全部直ぐ消えるので水持ちが悪い。あとは水田に間断潅水で水を切ったり入れたり。近所の人の水田も中干し状態だったので、ちょうどあった時に聞いたら「2日水を入れるのをサボったら中干しになっていた」と言うザル田だった。うちより悪くて水口の稲が苗より小さくなってる(冷水かけ続けているため)。地主さんがいたので、頼まれたタンクへの給水とか潅水とか酒粕くれたりとか。
加工は今回はアファーム乳剤でミツバチには有害で巣門締めろとある(同じ圃場においてある場合)が、実はトマトの花には蜜が無いのでミツバチは来ないので一安心。マルハナバチのような花粉だけでも取りに来る蜂を使っている場合は危険かも。殺菌剤はやっと出番が来たダコニール。
・加工トマト園もスプレイヤーの残液捨ててから給水、今回は150リットル見当で使い切る予定。乗用モアで刈った所は期待通りマルチ麦だけ早く再生しているのでアカザを被圧駆除出来そう。どのみち、結構麦も大きくなって歩くのにやや邪魔になってきた。トマト自体は目に見えて増えてきた。
・昨日は晩ご飯に「うな次郎」と「アボガド」を食べた。「うな次郎」というのはウナギの蒲焼きを模した練り製品(かまぼこ)で、特にウナギ食べたい訳じゃないがウナギを食べる行為への抗議として買ってみたのだが、期待していたのより美味しかった。よくウナギの蒲焼きは「タレが本体」と言われるほどタレで味が決まっている感があるが、そうは言っても秋刀魚の蒲焼きはどこまで行っても秋刀魚でウナギにはならない。ところが「うな次郎」は「練り製品である」として原料なんだと聞かれたら「うなぎ?}と言う程度いは「うなぎ」の味がする。カニカマなんかよりよっぽど本物っぽい味がする。実際ウナギエキスは入っている。
ただ、安い中国産ウナギしか食べてないと、この身は柔らかすぎるとクレームが付くかも知れない。国産の高いのは結構フワフワしていて皮も柔らかいのだが、安い奴ほどゴム草履みたいな食感になるので、あれが欲しい人はビーチサンダルにタレつけて食べて下さい。また見るとそぼろ的な身が分かるので、視覚的には見ない方がいいかも。皮もあるが、こっちも特に見たい感じではない。あとタレで仕上げてあるそうだが、それが妙に赤い。味はいいんだが、なんか血のドリップが出ているみたいでちょっとだけマイナス。付属のタレもかけたが、そうすると若干炭火焼き風?
もう一つのアボガドは最近150円近い値段を付けるのが増えて買えなくなっていたアボガドが100円だったので買った物、やや小振りなので原価も安いのだろうと思うが、これがとても美味しかった。生臭さがなくて、追熟程度がちょうど良かったのか、むしろ小振りな方が美味しいのか分からないが、これまでで一番美味しいアボガドだった。で、これに醤油をかけるとトロ風味というのは良く言われているが、確かに美味しいけれど本物のトロと一緒に食べると全然違うというのは経験していた。てか、比較して食べちゃうとダメだね。ところが、これはトロの代用と言うか、そっち方向の別の食べ物だけどとても近いというか、ともかく良かった。
両方とも言ってみれば偽物として食べている訳だが、それぞれに高い志があったり意外な発見があったり、確かに本物の魚じゃないと取れない成分なんかもあるのだろうけれど、貴重で乱獲が問題だったり高価すぎる食材を食べるより、よっぽど気楽でエッセンスが楽しめて満足度が高い。それに魚だったらサバ缶でも焼き魚でも食べられるしな。なんかそのうち代用肉とか代用ブドウとかが安く大量に工業的に作られて、中身が昆虫だったり藻だったりするのは怖いなぁとは思うけど、とりあえず今のレベルなら歓迎かな。というか、多分人工の方が骨や異物感がなく、やろうと思えばより美味しく出来てしまうので、手間かけて不味くしたりして。
・偽物は偽物でも次は悪意の塊としか思えない自然界のモラルブレーカー、カッコウです。先日からモズの巣を見ていた訳ですが、今日は片方の巣の親がいません。餌でも取りに行ってるのかな?と思って時々見たのですが、ずっと空の模様。その時、頭の中に何かがキュピーンとNTのアレみたいに走りました。これは巣で何かがおこったに違いないと。駆けつけてスマホで巣の中を撮影すると、そこには大きく黒いうんちが鎮座していました。え?なんで糞があんの?卵は?と良く良く見ると、その糞は雛でした。その汚い塊が一羽だけ巣の中央にいます。そう、こいつはカッコウの雛で、かわいそうな百舌の卵は落とされてしまったのでしょう。下を探しましたが見つかりません。昨日までは少なくとも抱卵はしていたので、今日孵化してすぐに卵を落としたのか、こいつ本当に気持ち悪い奴だなと。カッコウの雛が糞に見えるのは、見た目の色もあるんですが、まず百舌の卵や雛を巣から落としやすいように背中に窪みがあって足だけは発達しているので、非常に気味が悪い形しているんですよ。エイリアンとかそっち系の異物感がある。
しかし、落ちているであろう卵を探すのを諦めて巣の周辺を見たら、卵は落下せず巣の外側の枝などに引っかかっていました。以前5個だったのに見つかったのは3個だったので、1個は消えてしまいましたが(カッコウは抱卵の際に百舌の卵を1個食べて産むので数は変わらないそうです)。さて、問題はこの益鳥の百舌の繁殖を邪魔した上、育て親の寵愛を受けるだけ受けて実の子は殺して逃げていく奴をどうするか、卵をどうするかです。百舌の親は生まれたのがカッコウだと分かってすぐに育児放棄して消えてしまいました(実際、カッコウの個体数は百舌が見破るようになって繁殖が失敗して減っているみたいです。というか、その前はオオヨシキリに託卵していましたが、そっちは完全に卵の産み分けで卵時点で見分けられるようになったので百舌を新しい託卵先に選んだみたい。つまり、この時点で百舌の卵もカッコウの雛も死にます)。
ここからは諸事情でアレしてあーしたって話ですが、百舌は自分の卵が戻ったら抱卵しに戻って来ました。あまり期待していなかったのですが、かなり驚きです。正直、1度温度が下がった百舌の卵がちゃんと孵るのか不安ですが、応援したいと思います。また、もう一つの百舌の巣も親が出かけている隙に撮影しましたが、こっちは三羽の雛を確認しました。嘴が黄色く頭でっかちですがかわいい雛です。卵はもう1個残っているので、そっちも百舌の卵である事を祈りましょう。またこっちの巣は枝の隙間に作ってあるので、もしかしたらカッコウが入り込めないためなのも理由かも知れません。うーん、今後は抱卵の間に卵で見分けてやった方がいいかもなぁ、カッコウざまぁ。
・先日行ったホームセンターにボリスブラウンが売られていて、それが売約済みになっていて、しかも発注出来ないとか気のない返事でいろいろへこむ。ペット部門だけはやじまいしていて見えなかったのに、そこに限って欲しいサイズの欲しい品種がいるとかいじわるすぎるわ。それに発注云々はそりゃインコとかペット系の鳥は分かるんだけど、家禽はそうじゃないだろうと。まあ、流通在庫を調べる気もない(チェーン店なので)だから、そういう扱いなんだろうな。
・暑さ問題、昨晩はエアコンを回しながら放射温度計で室温を測っていたが、びっくりするほど温度は下がってない事が分かった。室温30度だったのが29.6度ぐらいに下がった程度で、エアコンが直で当たっている所でやっと2度か3度下がったかな?程度。当然止めるとすぐに暑さを感じるし、室外に出ても温度差はほとんど無いのだが、一方で30度でもそこまで息苦しくはない。そのうち外気温度も下がってきたので猫を隔離して窓あけて外気を入れて気がついたのだが、外気は22度とエアコンの吹き出し温度とほぼ一緒なのに、そこまで冷たく感じない。当然外気導入はファン全開でどんどん冷える訳だが、この体感の違いはなんだろうなと思って気がついた。湿度だ。
うちのエアコンは古い機種なので温度センサーはコアの上についているだけで、放射温度計はなく、温度設定が26度でも室温は30度ぐらいにしかならない。ま、もっと下げてもそんな下がらない。外気温度差で見れば冬の20度とかに比べれば夏の3度程度どうという事はないと聞いたが、やっぱりエアコンでそこまで下がる訳じゃなかった。しかし、ドライ運転じゃなくても原理的に除湿はしてしまうし、その度合いが半端無くて、室外機の回りは池である。よくまあこんな水分があるもんだわとうんざりするが、それが無くなれば体への負荷は激減するわけだ。
・明日の予定 A園、G園、D園、Z園防除、やっとタンク目盛りに浮き入れた。加工トマト園防除、まだ生きてればH園I園防除。
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Posted at
2018/07/02 22:48:59
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