2018年07月29日
肩すかし台風・若者の死はいつも痛ましい
・仕事は午後から、H園の袋掛けをしていたが、台風が湿った空気をもたらしたため、曇っていて若干温度は低いにも関わらず不快で不快で気持ち悪い。降水量は分からないが、とりあえず準備してあったワラを敷いた。ここも着粒過多が目立ち小玉であまり良く無いのが多いし、防除が軽いので灰色カビ病と思われる病斑が軸に発生しているのを確認した。多い場所は結構出ているので怖いな、あれだけ乾燥していて出るのも疑問だけれども。また幹回りのコウモリガは防除出来ていたが、柱との間とか主枝の先には食入を確認。最近はロビンフッドを持ち歩いているので、こいつで吹くと気持ち悪い頭がでかいイモムシが這い出てくる。苗園で3匹、ここで2匹殺しているが、これは少ないと言える。ロビンフットは正直言うと殺傷能力はかなり低くい。登録取れているので、どう使っても有害ではないように調整されているのだろうが、かつて有効だったら有機リン系薬剤なんかは低濃度でも流し込めばガス成分にあぶり出された幼虫が一目さんに飛び出してきて、のたうち回って灰色になって死んで、そりゃあ爽快だった。ロビンフットの場合は「なーんか気持ち悪いのが入って来たなぁ。見て見るか?のそのそ」って感じで出てくる程度。逆に中でショック死している事はまずないし、外出ても息出来なくて激しくのたうち回る有機リン系と違い、入り口付近にずっといるので捕殺しやすい。また、中に居座られても接触毒か食入毒効果が長くあるので、テープ巻いておいたら灰色になって入り口付近でぐったりしていた事もある(でも多少食糞が出ていたので食べてはいる)。なので、苗とか出荷しないんなら有機リンの方が確実だと言えるけど、ロビンフットでも必要充分ではあるが、出て来ない時はテープ必須だし、待ち時間が1分2分かかる(有機リンなら五秒で飛び出してくる)。
結局袋掛けは全部は終わらず。また孫房が伸びていて邪魔なので落とす必要もある。防鳥ネットは今年は半分だけだな、房作り出来てないのは出荷に値しない。鳥の餌になるなら捨てるべきだ。また棚下線が下がっているので補正、やっぱり傾斜地は間柱を全部入れないと下がるな。
・結局台風はごく弱い風とみすぼらしいほどの降水量しかもたらさなかった。てっきり雨量計はち切れるぐらい降ってくれると期待していたのに、見たら25㎜ぐらいしか入っていなかった。アメダスだともっと少なくて14.5㎜とある。ただpFメーターは1.5を切っており、前日2.3だったのを大きく上回っている。一回の潅水量が15㎜目安とあるが、そうすると完全に危険水域まで水分量があがるというのはどうなんだこれ。
という事で、先日から気になっていた雨量計の目安の測定含めてやってみた。まあ、実測はしたが実は計算で簡単に出たのでアレだけど。まず雨量計容器は入り口が8cmの円であり、面積は4×4×3.14で50平方センチになる。すると10㎜の降水は50ccになるので、目盛りの50cc(は打ってないが)=10㎜、100cc=20㎜・・・という風に簡単に読み取れるようになる。容器は400ccなので80㎜まで計れる(かなり不正確にはなるが)。ここからうちの圃場の降水量は25㎜だったと分かる。それだと完全にpFメーターが飽和する事から、ここの保水力は25㎜より少ない事が分かる。前回が15㎜潅水相当で2.4が2.2ぐらいになったので、大雑把な把握だが15㎜で0,2、20㎜で0.4ぐらいは減りそう。
ところで、葡萄の方はどうなのか?もうね、今年のパープルは最高の出来映えですよ。玉が丸々として色も濃く美味しそうです。やっと本当の出来映えになったと確信を持って言えます(全部見て回った訳じゃないけど)。
・行きつけのジャンク屋に行ったらバインダーがあったので商談、うちはずっと一輪のバインダーで「あれ使いづらいんだよねぇ」と愚痴ったら、「一輪のはぬかるむ水田で、稲株を踏んで沈まないように走るためのモデルですよ」と教わった、今更ながら勉強になったわ。普通は二輪なので、株はまたいで走ります。割と程度が悪い二輪の話がまとまった。それでも高いとは思うけど、時々かっておかないとね。他にポット移植機とか畝立て機とか電動台車とか欲しい物もあったが、とりあえず今年の加工トマトの作業負荷と収入を見ないと来年以降は不明だもんな。電動台車はなんと12Vでモーターもスイッチのみのスピコン無し、ただの台車の電動化って感じだったが、それでも150kg対応で二人乗ってもラクラクだったよーとか言われる。うーん、自作しないでもこういうの買って、後後いらなきゃ売ってもいいんだよなぁ。
・最近、建築中のビルが炎上して5人が死亡、40人が怪我をした事故がおきた。その原因は断熱材のウレタンに火花が引火して燃え広がったという物で、改めて「そんな危険な断熱材が認められているっておかしくないか?」と思った。なんとなれば普通の火事でも同じ事が起こる訳でしょ?で、調べるとこの引火する危険なウレタンは現場発泡の二液型ウレタンであろうという話が出ていた。ウレタン自体が可燃性である上、発泡ガスが良く燃えるため派手に燃えるそうだ。そういえば発泡ウレタンから出るガスが環境破壊につながるから成分が変化して高くなったような気がする。
通常であれば簡単に燃える物は建物には使えない事になっている。外壁とか内装とか消防試験認定すらある。なのにウレタンが使われているのは何故か?一つは現場発泡ウレタンは施工性や気密性が良く耐湿性もあるので本体の設計が雑で他の断熱材を入れるのが手間な所でもバンバン使っていけるからだろう。例えば天井なんか他の難燃性の断熱材を入れようとすると二重構造にして気密処理してと非常に手間がかかる。スタイロみたいなのは直止め出来るだろうけど、隙間問題があるしコスト高、吹き込みグラスウールなども嵩減りとかあるしなぁ。とは言え発泡ウレタンが許されているのも異例だろう。
解決策としては超コストアップになっても難燃性現場発泡ウレタンのみを許可するのが一つだが、絶対抜け道で違反工事が出てくるから、発泡ウレタン自体を禁止するのが一番だとは思う。特にリサイクル性も悪いのが問題になっているし。ただ、それ言い出すと木造の家とかも禁止した方がいいとかなってしまうので、結局バランスなんかねぇ。今後も省エネのために断熱材の使用は増えるので、早急に見直しをしてほしい所だ。
・うちのとある圃場は離れた場所にあるのだが、数日前からガードレールが凹んで周囲に何か流れた跡があった。で、久々に地元の農家さんが通りかかったので近況の情報交換などして暑さと干魃を呪っていたら、「そういえば最近バイクで死んだらしいぞ」と言われて一瞬何の事か分からずびっくり。聞いたら、その目と鼻の先のガードレールに夜中にバイクが突っ込んで若者が亡くなったそうで、犬が吠えてたら救急車のサイレンが聞こえたと言っていた。あのカーブは日常的に走る分には気持ち良いカーブで、気持ちS字になっている。その前後は直線で、特に下る方向はスピードが乗る。ただカーブのRはかなり緩やか(バイクなら60kmまでは余裕、多分80kmぐらいでも後先考えなければ曲がれると思う)。ちょっと手をあわせに行ったら花束や缶コーヒーなどが備えてあった。最近は私は人が亡くなってもあまり思う事はないのだが、なんかこう生々しいのは重いな。
現場の状況からすると、やはり下り側から突っ込んだ感じだが、どでかい方向指示板やキャッツアイが並んでいるので、これを見過ごすというのは考えづらいし、一応曲がりつつ突っ込んでいる。また速度超過で曲がりきれない感じでもなく、ブレーキロックやタイヤロック、転倒の痕跡もない。軽く曲がりながら歩道に当たってからガードレール(というか3段パイプの奴)に当たって、バイクはそこでオイルを吹いて止まったのだろう。橋の手前に街灯はあるが、その先は真っ暗なので、曲率を読み違えてよほど巨大なカーブだと思って侵入した可能性もあるが、一番ありそうなのは居眠りかなぁ。塗装の色は濃い緑なのでカワサキだと思うが、カウル破片など無い。歩道の段差の傷からすでに色がついていたのでアンダーから緑なんだろう。車であれば自損事故でテヘペロで済む程度な感じなので、バイクというのがいかに危険で運が悪かった(か装備が軽装だった)だろうか。有意の若者がこういう事故で亡くなってしまって本人はもとよりご家族友人のやりきれなさを察するに余りある。今日は日曜だったためか、後で車が時々来ては知人友人らしき人達が集まっていた。
・明日、 加工サンプル提出、そろそろデラの日誌も提出しときたい、袋掛けを午前中にやって、ボルドー散布の準備もする。
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Posted at
2018/07/29 21:18:14
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