2020年09月12日
シャトーオーブリオン2013・出荷あれこれ
・眠い、久々に朝から雨でちょっと運動したのもあり眠くて仕事出来てない。ニワトリ共は放してある。アヒルは相変わらずヒヨコは少量の水でもビッシャビシャになってるから、これは自主的にやってるんだろうな。大きい奴らは結構水を弾いてるので大丈夫な感じ。ニワトリは産卵がすごい事になってて、若鶏がバンバンと卵を産むので産卵スペースがすぐ一杯になる。最近自炊出来てないので卵は溜まる一方だ・・・
出荷は自分のお世話になった人とかに出して、直売所にそこそこ出して。若い人が比較的買ってくれて、老人はダメだった。若い人は試食して良ければちゃんと買ってくれるから嬉しい。
・”一年で駅弁売り上げを5000万アップさせたパート主婦が明かす奇跡のサービス”
ダイヤモンド社のビジネス本で2009年頃の物。読みながら「面白いなー」と今読んでる他のビジネス書と比較しながら考えさせてもらった。先日も書いたが、いくつかの海外のビジネス書はとても面白い反面、日本だと実例ないよな?という文化的に違う側面を感じる。しかし、多方面でリサーチはされてないけど、日本の場合カリスマ○○みたいな人としての売り込みはある。ただ、カリスマ○○は全てを肯定するために何が良くて悪い点がないのかは触れられない。美化と言ってもいい。
この人の話が面白いのは、最初の成功体験の部分はパート主婦が地味なアイデアで成功していく所だったが、それが権限を与えられて管理職になっていくと、全く別の問題でつまづいたという事。そっちでも才能を発揮して最終的にはタイトル以上の会社の実績向上に繋がってるはずだ。もっとも、会社の内部が酷すぎて、ポテンシャルがイカされてなかったと思う部分も多い。主婦感覚を管理職でも持ち続けている点も、なかなか無い所だ。
成功のポイントを抽出すると多分この3つ。まず徹底した顧客目線である事。まずい製品もおいしい製品も均等購買して古くなっても出してたりしない。そして、販売員にも売ってる物を食べさせて自分の言葉で売り込む。次は人を育てたりネットワークで仕事をする事。一人で出来る事の限界があるので、どんどん自分のノウハウを伝授したり、不得意な事は人に頼んでいる。そして色々試す事である。限定弁当を作るとか、経済的なメリットは見えないけどやってみる事で他を巻き込んでイベントになるとか、失敗した店の改装でも色々やってみるとか。逆に会社がやってくれた事は比較的自由に出世させた事ぐらいかな。
問題としては、この人は現場型のカリスマ販売員な訳だが、そういう人を出世させて違うポストに就けても大抵は失敗するという事。現場向きの人もいれば裏方向きの人もいて、出世して後者になるとダメになる例が沢山ある。こういう名選手で名監督みたいな人は希だ。
・いきつけのパン屋でちょっと雑談、大手メーカーのどこがどうという話の後、先日閉店した地元の名店パン屋についての話になった。そこは愛着ある店で、まだ看板だけポールに残ってるのを見るとやるせない気持ちになる。幼稚園の送迎の帰りにそこでパンを買ってもらって食べるのが好きだったし、あかぬけた雰囲気も素敵だった。直前までシーズン毎に様々な限定パンやコラボ商品を出していて、あれだけ経営努力してた所が・・・って感じなのだ。
それに対して、個人商店のパン屋さんは「今はあの規模のパン屋さんが一番辛いかも知れない」と言っていた。人を雇って経営するパン屋の場合、かつては「将来的に独立してパン屋を持ちたい」という若者のやりがい搾取で、労働時間や賃金はブラックでも人材が集まっていた。しかし、昨今は働き方改革でそういう事は許されなくなり、正規雇用へのコストがどんどん上昇していった。それらを払えない、また任せられる人材がいなくて、職人だったパン屋が経営者もやらなくてはいけなくなって心が折れてるんじゃないか?という話。実際、そう思う事例も近所であったし・・・その点、家族経営のパン屋は固定費も安いし自分の労働だけだし、そこはレジまでワンオペな時間帯も長いからやれているのかなと。値段はそれなりに高いけど、顧客ついてるし。
つまり、以前のように大きいのがいい事だという事はなくなったし、事業で雇用に繋がらない。小さい事は美しいという世界である。それはそれでいい点もあるかも知れないが、中堅業者がどんどん潰れるようなのが健全とも言い難いなぁと思った。今度、他の聞かれた事の答えも準備して行きたい。
・電気柵のバッテリー確認に行ったら過放電になっていたので持ち帰り、出力が高い分、悪天候が続くとこうなるのね。10Wじゃ足りないわ。逆に多くのソーラーパネル付き電気柵のパワーは結構低いんだなと思った。漏電してるから高電圧かければいいってはならないのね。幸い、侵入は見られないので、学習効果はある程度発揮しているとは思うので、一晩ぐらい大丈夫だと思いたい。もううちは収穫して終わらせてしまえるから大丈夫っちゃ大丈夫だし。
・シャトー・オーブリオン2013年 たった30mlでも、開けたてでも、グラスから薫ってくる華やかな香水のような芳香がはるか遠くまで来て、飲みたいのにグラスから押し戻される感じすらする。色は明るい赤で紫でも臙脂でもない、一見すると軽そうなのに透過させるとあまり光は通さない。樽はあまり感じず。飲んでみると、タンニンをほとんど感じさせない。テクスチャーが細かいというより、あまり引っかかる所がないツルンとした感触。アルコールも丸い。良いか悪いか別として、普通のワインをどんどんそのままレベルアップさせていった感じで、中堅ワインのすごい版みたいな高級ワイン(例えばオーパスワン)とは何か違う。
ソムリエ曰く、華やかさでは世界一とも言われる明るいワインで、五大ワインのラフィットやラトゥールがシリアスに行くのと対照的、マルゴーのもっと華やか版だそうだが、マルゴー飲んだことないので分からない。まあ、マルゴー飲める機会なんて来ないだろうな。
一つ気になったのは、2013ビンテージでこれほど軽く飲めてタンニンもこんな感じなのでメルロー比率が高いと思ったのだが、ソムリエ曰くカベソー比率が高いのだそうだ。香りは確かにカベソーの良さなのだろうが、味や色はメルローっぽい。その理由は礫質というよりほとんど砂のような土壌の影響だそうで、そうであればカベソーにぴったりの土地知ってるからカベソー栽培してみたくなる。でも日本ではカベソーのすごいワインというのはまだ定番がないと思う。メルローで濃厚さは突き詰めているが、カベソーの香りの良さは曾我さんの所のが一番としても、味がね・・・今はきっともっと素晴らしいのだろうけど。
・明日 収穫して注文分作って渡す、トマト収穫とシール発注、そろそろ加工のブドウの自分の分の収穫の連絡。一人で取り切れるか。
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Posted at
2020/09/13 20:58:46
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