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イイね!
2021年04月27日

消毒のお話・

 ・仕事、昨日はD園とF園を消毒したが、今日はB園とE園とI園とA園を消毒。今回は石灰硫黄合剤を入れなかったのでベンレートか、部分的に食入害虫対策でモスピランを使ってみた。これは後の方の防除で入っているが、その時点では効果はないが、登録上は休眠期防除で一応効果はあるとある。が、本来の使い方は収穫後散布だと思われる。その時期にやれるかと言うとちょっと厳しい、そんな感じ。本来はモスピランはネオニコチノイドなので使いたくない。が、調べていて色々農薬でどーなんかなーって問題が出てきた。
  まずベンレートかパスポートか問題。有効成分で言うとベノミルかTP N(クロロタロニル)かって話なんだが、実は散布中に咳がかなり出た時があった。このご時世だしコロナっぽくて嫌だなぁと思ったが、まあ治ったのでいいんだが、どうもベノミルは気管への刺激が強く咳が出る事があるらしい。また、ベノミルは目にも刺激があり、アメリカでは訴訟騒ぎになり最終的にメーカーは生産をやめている。昔は日本はベノミルを輸入していたが、アメリカで製造中止になったので、日本の住友が今は作っている。正直、ベンレートはそこまで危険性を感じている農薬ではなかったので、そんな危険だったの?という感じである。
  じゃあTPNへ切り替えたらええのんか?TPNは以前はパスポート フロアブルという液剤だったが、メーカー生産中止で今は顆粒水和剤になっている。値段はベンレートのおおよそ半額ぐらい、そもそもTPNは安い部類の農薬で実績もあり、これメインでいいじゃんと思うぐらい。ただ、いくつかの病気には登録がないのと、「石灰硫黄合剤と混ぜられない」、ベノミルは浸透性がある程度あるんで選ぶのは分かる。それよりTPNは古来からあってアメリカでも未だ使われているから安全じゃないかと思ったら、発がん性については2Bというジャンルで一応あります(ただエタノールとかも含まれるっぽい)。それと水棲両生類に強い毒性があるそうです。昨年、別の水路でトノサマガエルがメチャクチャ死んでるのを役所が無視くれたんで、そんならカエル観察事業やめちまえと投書したんですが、まあああいうのも多分農薬の不正使用かなんかだったんでしょう。
  私は水路に余った農薬を捨てたりしませんし、取水も用水から直ではなく引き込んだ所から吸い上げるので用水に流れ出したりさせてません。ただ、水田用水の一番良く無い所は水田で農薬を使うと払い水は確実に用水に流れ出てしまう問題です。オーバーフローさせずに完全に入れるのみで管理するならいいですし、ぶっちゃけ稲で農薬使った事ないし、あまり聞かないですけどね。可能性としてはイモチ対策でオリブライトと言うメトミノストロビンを使う可能性ぐらいです。毒性はまあ記載の万倍近い濃度なら鯉に影響あるかも程度なんですけど。ただ、毒性評価は最近もまた変わっているんですが、長期のほ乳類毒性なんかはまだ分からないというのが本当だと思います。
  ともかく農薬一般が環境中に出来るだけ多く出したい物質ではないし、人間も触れたくはないけど、作物を作る上で避けられない部分もあります(本当に無理なのかと言うと試した事ないので私は分かりませんが、使わないで作っている人がいるのは事実です。余裕があればやってみたいですけどね)。出来る事は精密散布で散布量を減らす事で、今回で言えばSSだと一反150リットル、ホースで散布しても一反50リットルは使いますが、背負いで丁寧にやってけば一反で25リットル程度まで絞れる事は分かりました。この時期なら暑さも厳しくないし作業的にもまだ余裕があるので、コスト減らして病気も丁寧に散布した方が抑えられるとは思います。でも、高齢者や繁忙期は無理ですね、まあ繁忙期にSSでかける農薬はほんと毒性が低いいい薬なんで、食べる人は心配いらないです。今の薬はブドウのブの字もない時の話ですから。
  そうそう、こういう事なら石化硫黄合剤単剤でもいいんじゃない?とも思いますよね。実際、合剤だけ散布もした事もありますし、それで病気が増えたって感覚もありませんでした。長期放置してればベンレートなんかも分解して事実上合剤だけ効いててもおかしくない。しかし、合剤はブドウの病害には登録がありません。ハダニ類に登録があるので散布しても問題ないですし、他の果樹では病気への登録があるので、じゃあ同じ菌と言われるブドウの病気の登録がなんでとれねーの???って気はします。一つ考えられるのは、病気の登録をすると審査だの登録にお金が発生します。なので、実際には効果があっても、落葉果樹ひとまとめでダニ対策として散布出来ますという免許があれば充分という判断があるのかも知れません。実際、ぶどう黒とう病に石灰硫黄合剤の10倍液がとんでもない効果があるという研究が簡単にヒットしました。改めて言いますが、石灰硫黄合剤に黒とう病の登録はないのです。
  話戻して、精密散布は量は減らせるんですが、大きな問題は飛瀑(被爆じゃないです)です。自分にかかるんです。SSでファン回してぶちまけると自分にはそんなかからないし時間も10分たらずですが、背負いで丁寧に回ると自分にもかかるし30分とかそのぐらいかかります。防護器具は充分気を使っていますが、コロナウィルスでも分かるとおり、ちゃんと防護してても意外と触っちゃう物です。もっとも、これから消毒したブドウの木を触る方が問題っちゃ問題かも知れませんが。毎度手洗いして顔を触るとか徹底は・・・してないですね。

 ・あとはモアで焼き穴あった畑を刈り、ニワトリ用ホウレンソウを全部収穫し、トラクターをかけました。数日放置して草が腐ったあたりでもう少し肥料を入れてマルチ前にもう一度耕します。堆肥が水田契約の関係で別なのを入れられる予定で偏って散布したのが今になって悔やまれる。今あら2tで一度追加してすぐ来ればまあ・・・って感じだが、バタバタしすぎるかな。逆に堆肥の有無での果実品質の違いの知見が得られるかも。
  そうそうホウレンソウですが、以前炭やいた所は生育が良かったです。ホウレンソウは酸性を嫌うんで、炭でアルカリ性になったのが単純に良かったんだろうなと想像します。

 ・とある案件で役所の専門家に来てもらって話をしたが、なんかこう悪い点を見つけてどうしても本題にしたくないという感じだった。そりゃ採算性考えないでいい役所はそういう事も出来るだろうけどな、という所だが、言った所で何が変わるという訳でもない事案なので、有効な対処法だと思って聞いてきたし、そういう意味だと得るところはあったんだが。むしろ専門家の上司で「僕、専門外なんでわかんないですぅ」って人の方が、どうでもいい話を気さくに話せる立場で接しやすかった。

 ・ニワトリは産卵絶好調、3年目のコーチンもほぼ毎日産んでて、つぶさないで良かったと。ニワトリのヒナは丸丸と肥えていて、触ってもソノウがいつも目一杯、ホウレンソウがすぐ無くなる。これから先、どうしよう。小屋をこまめに移動させてちゃんと下草消費で済むのか。昨年は外に良く出していたが、回収が辛すぎた。産卵前の若鶏は帰巣もしないし飛び上がるし、あれ探すのはやりたくない。あんな苦労したのに残ってるの3羽だと思うと更にな。
  アヒルはヒナは大分泳ぐの上手になって浮かんでたが、ヒナだけ小屋に入れて親を出しておいたら親が溺れて死にかかってた。ケガしてよたよたしてたのが、やっと歩けるようになったと言うのに、なぜ無謀にもプールに飛び込むのか。そして上がれないのか。低体温でぐったりしていた。もう一羽の賢い方は飛び込まず、溺れた雄に寄り添うようにして待っていたのだが、仲むつまじい光景だと思ったら、小屋に入ったとたん、息も絶え絶えの雄の上に乗ってダンスはじめたぞ!?心臓はまだ動いてるから、胸の上でダンスすると呼吸出来なくて普通に死ぬと思うんですけど。「せめて苦しまずに池」というトキのような寛大な精神の現れであろうか。

 ・明日 薪を移動して積む、トラクターを委託水田にかける、E園I園H園をモアで草刈り。E園誘引と芽欠き、E,H、I園周辺は枝焼いてもいい頃合い
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Posted at 2021/04/27 22:46:45

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