2021年09月28日
サンバー車検通過・よしなごと
・今日はサンバーの車検だった。昨晩は友達の相談というかなんかに付き合ってて寝不足。やっと車検場に行ったら納税証明書忘れてて往復して予約ラウンドに入れず。入ったら最初シートベルトスイッチの接点不良がまた出て焦ったけど、叩いたら治って通過。次が光軸調整でやっぱり落ちた。右がなんと16cmも下になってた。前の車検から何もいじってないのにそんな落ちるか?って感じだが、光軸調整ボルトがLE-TT2と違ってGD-TV2のはすっごい分かりやすい所のプラグカバーの下にある。近所の暗い駐車場にとめて調整、最初どっちのビスも光軸に反映しなかったけど、ある時点から動いて修正出来た。しかし、頭で考えたのと違う方向で動く。
光軸調整ボルトの回し方についてなんだけど、ほんとあれ感覚と反対なんだよなぁ、直で回して無くてスプリングで枠動かしてるし、作動ヒンジがどこにあるのかも良く分からない。という事で良く分からないのをいじる時は緩めすぎると外れてえらい事になるので、まず締めこんでみてどっちがわに動くのか見るのと、回した回転数は憶えて置いて万一変化しない時は元に戻す事だと思う。あと、検査場は普通は1回目で落ちてもどのぐらいズレてるのかは基本的には教えてくれなかった。いや、聞けば教えてくれるんだけど、普通は「落ちましたよ」という事実だけ。ところが今回は最初からどのぐらいずれてるか図で示した検査シートをプリントアウトして渡してくれた。親切だし現場が毎度手書きするよりよっぽどいい。
他には排ガスで落ちたが、これは触媒温度の問題でレーシングを30秒ぐらいラインでやらされてすぐパスした。こういう物だと考えるしかないが・・・他はナンバー灯のフリッカーでこれは接触不良ですぐ直せた。取り外しになったのはカナードでこれは前はパスしたんだけど今回はバンパーの外に出ている突起物はダメって事になった。まあ判断は判断だし、別にビス止めだから外すのは苦でもないからいいんだけどさ。
以上でサンバーバンの車検は通ったが、前書いたLLC吹き抜けがあるんで修理が必要。LLC抜いてヘッド増し締めやって清掃してLLC入れないと。あと、とりあえずブリーザーホースはトヨロンのまともなのに交換。
・車検では昼休みに引っかかって時間があいたので、ワインブドウ原料を提出。久々に醸造担当の人にあった。作業場はみんな若い人達がてきぱきと働いてたし女性が多かった気がする。自動草刈り機について伺ったら見て良いよって事だったが「自動であっち側を勝手に刈ってるので探す事になるかも」との事だった。幸い充電ステーションっぽい所で休んでいるのを見つけられたので見たが、3輪のルンバでロータリのモアが高い位置についていた。畑では乗用モアで刈ってる人もいて対照実験してるんだろうけど、ロボット側も草ボウボウではないけど乗用モアほどぴっちり綺麗になってる訳でもなく、微妙な感じ。ブドウ園みたいな比較的綺麗ではまる場所もないなら、やっとくだけメリットがあるようなもんだろうが、私だったら出せて10万かなぁ。しらべたら50万プラス色々って感じで、まだ一般的とまでは言えない商品に感じた。というか、多分一般的にはならないんじゃないかな。全部お任せで放置出来るような種類の機材じゃなさそう。というか、この手の機材は機材側じゃなくて環境側を整備して使えるかどうかだと思う。調べるとハスクバーナも出してるらしく、小さいのは17万円で6畝対応だった。うーん、24時間出せるんだったら、特定の圃場に放し飼いにしてみたいけど、見る限り切断力おもちゃだな。
・とある機材の補修部品について偶然代理店を見つけたので聞いて見たら返事が来たんだが、肝心の値段がぶっ飛んでた。てか、アフターサービスがこの商品の差別化のポイントなのに供給部品価格がすぐ把握出来ないというか曖昧な感じで、ふっかけてるのか?って価格なのは「補助金を使えば安くなりますよ」って感じだった。本来は一式導入したら補助金があるんだが、それを補修部品でもなんかして適用すると安くはなる。だから元から高い値段にしても客も損はしないし業者は高く売れるという構図が見える。しかし、補助金の元手は税金で、それを多く使った方が得だからと使う事に私は強い抵抗感がある。もらえる物はもらった方がいいんだろうが、そういうコモンズの悲劇みたいな事が嫌いなのと、そういう経営モデルの所はまともじゃないのを沢山見てきた。
・最近SNSで仕事動画を上げている方がいて、それが労災案件ではないがかなり体をこわしかねない内容だった。その方は被雇用者だったので「業界全体が安全確保して広い労働者を雇える労働方法に取り組まないといけないのではないか」みたいな事をやんわりと書いたら、人が足りなきゃこうやるしかないんだ、あんたも自分の仕事を誰でもできる仕事だと思われたら嫌だろ、みたいな返答をもらった。他の人のレス見てると、この人は自分の力自慢をしたくて「すごーい」ってレスが欲しかったみたいだから、そうじゃない書き込みしてSNSの自己顕示欲を邪魔してしまっていけなかったかなと思う。その上で、この考え方はなかなか深い意識差の提起なんだなとも気づかされた。
一番最初に思い出したのは改善活動のコンサルの人が書いていたある倉庫業者の話。そこを見に行った所、狭く障害だらけの通路をものすごいスピードでフォークリフトを運転している労働者がいて、案内してくれた上長が「彼すごいでしょ?曲がる時もスピード落とさないんですよ!」と自慢してくれたという話。物を運ぶ上でフォークリフトの運転が上手いという事は直接何も生んでないムダなのに気づいてない、という分析だった。まあフォーク本体の移動が運搬には必要なので間接的には役立ってるだろうし、下手よりはいいんだけど、倉庫を整理整頓して平準化して誰でも同じように、それでいて速く荷物を運べる方がもちろんいい。ただ、これは「経営者」の視点であって「労働者」にとっては拘束時間の中で労働している気になれる事、自分の技能が他人より優れていて属人的な名人芸でポジションを確保出来ている事の方がむしろ大切なのは分かる。だから、コンサルの人が驚いたのはそれを管理職側が言っていたという事なんだろう。
もっとも管理職はそれはそれで分かってたり、別の考えがあるかも知れない。例えば力自慢で安全対策が取られてない作業をやってくれる労働者は生産性が低かったとしても改善活動をしない老朽化した施設でも働いてくれるので、助かる存在なのは間違いない。だから気持ち良く働いてもらうために「あなたしかこれは出来ない」とかおだてるのもまた正解かも知れない。しかし、当然ながら経営するサイドの人は方向性としてそんなジャンルや職種は減らしたいと思っているだろう。また、職人的な労働者はえてして後継者を育てたがらない。属人的な作業を独占する事でその地位を安泰に出来るので、新人を焦らせたりもったいつけて成長させない。
では、そうやってムダが多く危険で体力勝負の仕事は「労働者側」にとって有益だろうか?「経営者」と「労働者」の利害や意識はよく相反する物だから、この場合も労働者にとってはいいのではないか?SNSの方のように「誰でも出来る仕事だと思われるのは嫌」だろうか?私は違うと思う。まず、そもそも危険で体力勝負の仕事なんかやらない方がいい。楽で安全、それでいいのだ。何歳でも女性でも男性でも出来る仕事にしていっていいのではないか。自分が独占しているジャンルが脅かされて多数との競合に巻き込まれると思うかも知れないが、まず非効率な作業が多いような企業がその先まで安泰かという部分がまずある。
例えば外食産業、私が子供の頃はチェーン店なんてマクドナルドぐらいしか無かった。フランチャイズ?何それ美味しいの?という世界。実際マクドは高級品だったので(ちなみに食べたのは中学ぐらいになって一度二度程度でファンという訳でもない)、感覚としてはブランドショップみたいだった。しかし今日、コロナ禍は個人商店の経営基盤の弱さを明らかにしてしまった。それ以前から外食なんて個人でひらいても5年後で8割が消える世界だったが、今はもっと厳しいだろう。もちろん、チェーン店も内部の過剰なノルマやブラック体質、非情な経営判断からの撤退など個人店に比べて格段に楽という気はないが、どんぶり勘定でムダが多かった店なんて生き残れてない。また経営者が改善活動しつつも危険な職場を残している場合、お世辞に安寧を感じていたら他の部署はさっさと改善されてて職人タイプの部門は使い捨てで、何かあったら閉鎖なんて事もある。そうでなくても労働者も体力はいずれ落ちる。プロ野球みたいに生涯年収をぱっと稼げて、それが保証されてるなら別だが、職場の改善に「経営者」も「労働者」もないだろう。
では「自分が誰にでも出来る仕事をしているのではないか」という不安や劣等感は間違ってるのだろうか?私はそこは「正しい」と思う。正確にはほぼ誰もが「誰でも出来る仕事をしている」もんである。他に類を見ない画家、音楽家、料理人、経営者、そんなのは本当にごく僅かである。つまり仕事自体で努力する事は必要だろうが、そこに個人の価値を過度に求めるのは厳しいよって事である。そうではなくて「誰でも出来る仕事の部分はフォーマット、平準化」して有り余るリソースを「誰にでもは出来ない事」に差し向けるべきだと思うのだ。それはより仕事を改善して洗練する事かも知れないし、あるいはオフでのプライベートかも知れないし、対人営業技能かも知れない。昔風に言うなら、単純労働は機械にやらせ、人間はより人間的になるべきとなる。改善しないで「こういう事は機械には出来ない」って思ってて無くなった職業、結構あるんじゃない?
そういえば、先日やり手の小売店の経営者の方にあったが、その人はバックヤードの整理整頓の仕事をしていた。「自分は表に出ないでまるで公務員のおじさんみたいだ」と謙遜していたが、経営者って労働者が気持ち良く働ける環境を作る仕事の方がよっぽど重要である。農業でも「経営者はトラクターに乗るな」って格言を言う強者もいる(私は100%同意する訳でもないが。農業やりたくてやってるのに自分がずっと影に回ったり現場感覚が全くなくなってデスクワークに縛られたいとは思えないので。もちろん、格言いった人もそこらへんはわかっての上でのキャッチーなセリフだと思う。まあ一人親方の私にとっては経営と労働は相反する物ではないんだけどね。
・唯一今年人を雇って作業したのは身障者さんの作業所だった。ここは利用者さん(身障者さん)によって個性的な障害をお持ちなんで基本的には介助員の人に作業内容を伝えて、それを利用者さんに合わせてアレンジするなり割り振るなりしてみんな仕事をして社会に関わってもらうというのが建前だ。私に障害の知識が足りないので、本当なら直接もっと提案したいと思ったりもするのだが、見ていて「うーん」って思う事も多い。
一番「うーん」なのは、障害者の中に勤労しない健康体の方がそこそこいるって問題だ。もうね、健常者と変わらないぐらい流ちょうにそれっぽい社会情勢の話とか言う訳ですよ、オリンピックがどうこうとか。んで車も運転してたりする。しかし仕事を全くしない。ずっと突っ立って他の人達に偉そうに話てるだけ。本当は介助員の人が介入して作業させるべきだと思うのだけど、その手の人は言い訳が得意だったり逆にくってかかったりして全く仕事しない。より障害が重い子が頑張ってるのを見ると、下手にボーダーラインケースの方が厄介だなぁと思ったりする。
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Posted at
2021/09/28 22:13:41
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