2021年08月18日
・仕事、昨日の鶏小屋掃除でやっぱり腰を痛めてしまい、安静にしていてあまり作業出来なかった。午後はそれなりに動いてトマトも運んだけど、斜めにしゃがむのが辛い。今の時期はブドウが垂れ下がっているので、棚下線をくぐる時には気合いいれないときつい。クソバードは相変わらず、今年の冬はもう徹底的にムクドリ狙い撃つわ、ブドウの恨みを100倍にして返すわ。カイト鷹は売り切れで無駄足くらってカインズも嫌いになったが、あの商品自体がかなーりぼったくりなんだよなぁ、原理は分かってるんだが・・・
・それでも実質作業が進まなさすぎるのはいらん事にリソース食われているからで、そのリソースに体力も含まれて作業が進んでない。最大の原因はアヒルなのは残念ながら認めないといけない。かわいいのもあるんだけど、最初の頃は水田に放して放置してたら勝手に大きくなってたような物なんだが、どんどん厄介になって、今年のは水田放置出来ずに引き上げる羽目になってる。それなのに成長悪いというね。ニワトリもタマゴ、どこかに隠して産んでるから、もう30個ぐらいの山が出来てるんじゃないかな、見つけたらニワトリの前で踏みつけてやりたい(古いのが混じると危険なので見つけても基本食べられない)。トマトも正直、手伝いの組織のためにやってる事業っぽいので、そこが手一杯になったら逆に意味がないので、面積的に適正なのはせいぜい5畝ぐらいで1反は多すぎた。トマトやると貧乏するってのもホントだろうなぁ。じゃあ有効活用する作物があるのかって話だが。
あとニワトリの餌が値上がりしててヌカで水増ししているが、これも良く無い。今はトマトが大量に出るが、これとて長期間は取れないし鶏の栄養素として見ると水っぽい。鶏の除草効果も微妙で、確かにまあ一度トラクターかけるとそこはほじくり返すので綺麗になってるっぽいが、ずっと管理がいらないってほどではない。
・サンバーのシートベルトがまた締まらなくなってきたので清掃、正常な助手席側と比べてもスプリングの劣化はそれほど感じられない。ほとんどがベルトと肩のスライダーとの摩擦増加だと思われる。スライダーはだんだん摩耗してきて、その形状変化が影響はしているのだが、とりあえずベルト清掃。しかし思ったほど汚れが出てこない。表面の毛羽立ちやよれよれで形状が変化しやすい事などだろう。清掃出来るだけしてからパラフィンを塗って表面をバーナーで軽く炙ってケバを焼くと共にパラフィンを定着させ、何度か動かしてスライダーとも馴染ませる。
これでかなり締める力は出てきて乗車時に緩む事は無くなった。しかし降りた時にしっかり閉じるかと言うと無理。スライダーの摩耗で形状に段差があり、それがベルトの変形になるのでスプリングだと戻せないのかな?パラフィン染みこませると新品ベルト的なコシが出てくるので、それがいいのか悪いのか。スライダーだけ抜いて交換は出来ないし交換はアッシになるが、これが見積もったらかなり高くて諦めた憶えがある。安全装置だから安くしろとは言わないが、ベルトのメンテナンス性とか考えて欲しいものだ。
・日産が新型Zの詳細を発表した。販売が2021年冬という事で、もう生産タイプだと思う。6MT,3000ccターボ、400馬力、400万ちょいという噂。まずこの時代に6MTを残してくれた事、やっとNA大排気量の税金増加が嫌われる要素だと気づいてターボ3000にした事、400馬力というFR純正で出していいか微妙なハイパワー、戦略的低価格と歴代モデルモチーフのデザインとかなり頑張ったと思う。GTRが旧式化して日産の顔ではなくなりつつある反面、新型の噂が出てこないなかで、Zが顔になるのではないだろうかと。
正直、シルビアの方が心情的には日本では求められていると思うが、新車でそのクラスを買う若者はいないし、高齢者には合わないし、エントリースポーツはスイスポとかヤリスとかロードスターとかがあるので、妥当な判断かも知れない。その下は新型86とかあるし、スポーツカー自体はみんな出してくれてる。それを買えないだけだ。なんだかんだ言って出してもみんなケチつけて買わないなら、買ってくれる人向けの物を作るというのはメーカーとしてももうしょうがないんだろうね。
ちなみに、ぱっと見で分かる点としてキャビンはものすごく小さい。ほんと2シーターなんかな、エンジンフードは高いがこれは対人衝突と空力要素、リアへの絞り込みは33以降のグラマラスラインだが、あまりお尻が大きくならないようなデザインをしているように見える。メーターはグラスコックピットにアナログ表示、純粋なアナログメーターも一部残り、操作系もコンベンショナルに見える。ターボはツインターボだそうでV6だとまあ標準的、バンク間シングルターボってないんかな?
・明日 説明会・袋掛け、房落とし、トマト収穫
Posted at 2021/08/18 23:20:56 | |
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2021年08月17日
・昨日はエアクリ交換した。効果はどうなんだろうなぁ、電スロCVTだから分からないけど、どのみちミライースは便利な乗り物という感じだ。速度は出るし燃費はやたらいいし静かだし乗り心地もいい(サンバー比)。親が相当リクライニングかけてて、どうして運転下手になるとさらにポジション取れなくなるんだろうかなって。
・大雨で鳩の雛がどうなってるか心配だったので見て来たが謎な状況だった。巣の中にはべちゃっとした泥というか糞みたいなのが溢れている。ヒナが死んで腐ったとしても、こんなんならないだろうという量と形でほじっても羽根や骨などはなかった。成長の記録を検索してみると、大雨前後でちょうどギリギリ巣立ち出来るぐらいなので、雨で濡れる中どこかに移動したと思いたいのだが、巣の状況だけは理解出来ない。成長速度からすると糞も相当な量になるはずだが、普通そんな状況にはならないわけで、なんなんだろうね。
・あとはB園で半分ほど食われたけれど残りに袋掛け、ここのパープルは全然伸びない上に着色も悪い。もう樹勢が弱いという事はないし、なんなんだろう。その後、D園の房作りすらできなかったのを切り捨て、あとわずか。トマトの出荷、目一杯積めて走り出したら妙に重い。考えたらこれ22.5kg×28ケースだから600kg超えてるわ。
・戻って鳥小屋の中が汚いので掃除して移動、アヒルはヒナが一羽弱いのでガチョウと一緒に戻してきた。はぁ、こいつらは人にあんまり慣れてない感じだなぁ。生意気なアヒルだ。かなり重作業で帰宅して横になったらすぐ寝てしまって、さらに腰に痛みが出ている。まあ当然だな。
・明日 房落とし残り、袋掛け、
Posted at 2021/08/17 22:27:44 | |
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2021年08月14日
・昨日は大雨続きで家で休んでいた。幸い畑は冠水する事は現状まだ無く、小屋も侵水はしていなかったが、モグラが何故か出てきていた。水を嫌って逃げ回っているのだろうか?その穴が結局水抜き穴になるので都合は悪くないが、モグラがこんな射る事は嬉しくはない。
今日も午前中は雨が降っていたが、午後はやんだので袋掛け、害獣対策、カメラしかけたりなんか一日中なんかった。シャインマスカットが大きくなりすぎて木の負担が心配で、普通なら十分売れる房も切り捨ててる。パープルの被害が酷くて心折れてる。順番から言えばこっちの方が当然害を受けるのだが、近年パープルの価格や作りづらさでがんばれなくなってる。どうせこの大雨でまた裂果とか出てるんだろうしな。アヒルは小さいの一羽消えた、調子が悪そうだったし成長不良だったから、なんかったのかも。
・3Dプリンター安くなったかなーと動画を見ていたが、やっぱりイマイチのままな印象。試作の用事はまず無いし、直接製品出力とか治具とかダイレクト出力もいらないもんなぁ、業務用は余程の大企業が自前でやるんでなければ結局既存の金型製造の流れの代替として受注している感じだし。地元企業が良く出てきていたが、そこはイノベーションコンペで出ているのでアイデアがあればいいんだけど。一つびっくりしたのは今のドリンクのペットボトルは全部違う物をデザインしているらしい。私からすると「そんな無駄なコストかける必要ある??」って感じなんだけど、まあパッケージデザインは重要なんだろう。中身より容器の方が原価高いだろうし、もっと高いであろうプロモーション費用に容器は含めて考えられるからもっと高くていいのかも。
・あとは3DスキャニングをiPhoneでやってる人がいて、それは特殊なデバイスが入ってるiPhoneでしか出来ない訳だが、従来なら3Dスキャナーを使ってやっていた事(多関節のステーがついたスプレーみたいなレーザースキャナーでやってる)を簡易的ながらiPhoneとターンテーブルとかで出来てしまうという恐ろしい物だった。実際、3Dを扱う時にはCADソフトなんか多くの人には使えないし、むしろ現物とのフィットを求めてそこを3D出力したいはずだ。例えば義肢の類のフィッティングは個人で違うのを作る必要がある。それを簡易スキャナーで取り込んで出力出来たらかなり便利にはなるだろう。もっとも生体はソリッドじゃないから、厳密にその形を出せてもずっとそのままついてる訳でもないから、どの程度のメリットがあるのかは分からない。
・改善活動の動画も面白いが、農業に直で生かせる感じのが無いねぇ。からくりとか手軽な部分から小さく真似るのはいいんだけど、前のイーロンマスクの話じゃないが、改善活動も目標と現状把握をしないと失敗するのだそうだ。何のための改善なのかは事業自体の見直しからだが、今からやれる事は少ない。いやまあやるんだけどさ。
2Sの部屋の片付けすらちゃんとやれてないのだが、まあ改めて見るとかなりの無駄があって反省。服も捨ててスペース作らないと。なんでこんなあるんだ?
・蚊が多くて刺されてつらい。空調服のおかげで上半身はいいんだが、下半身を中心にかなり食われた。がっつりじゃなくてつまみ食いでそれがまたかゆい。
・苗の注文どうしようか。植える場所はあると言えばあるんだろうけど・・・
Posted at 2021/08/15 23:45:28 | |
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2021年08月13日
・昨日も疲れて寝て、雨だからと寝てたら10時超えてた。肉体的に疲れてるというか精神的にも疲れてる。トマト収穫が予想外に遅くて、そこは受託作業者さんとも話をして手本でやったら2倍ぐらい速かったりしたのだが、消毒で回ったら大変な問題にがっくりしてしまい、ハチにも刺されて戻ってきたら、受託してやってくれてるだけでもありがたいなぁ!涙でるなぁ!って感じで、やっぱり人間は辛い事があった方が人に優しく出来るんだなと感じた。
・昨日の作業は他にはSSにリンゴ酢を入れて水田に散布した。これ、ずっと昔にやって、その時は米の味がとても良くなった。特に病気対策とかではなくて、恐らく酢によって出来る誘導物質が植物ホルモンになってデンプンの果実流転を助けるのだと思う。時期に関しては出る穂時期なのだが、要は秋落ちさせたいのを人工的にやるような感じ。農薬ではないので防護服もいらないし、SSのホースでほぼ全部出来たので、これは来年以降もやりたい。SSはジェットポンプが壊れていたのがなかなか直せなかったので本腰入れて針金できっちり縛って直した。まあこれでほぼ大丈夫だろうと思うが、ポンプ部だけ外すのは無理なんで結構面倒なのね。あとは消毒、雨の前にやって意味があるかほんと微妙だよ・・・
・改善活動は地味ながら劇的に作業能率を上げている。工具が整理しておいてあると目的の工具がすぐ出てきて作業に取りかかれるし、何が不足しているのかも分かる。ゴミも捨ててスペースが広くなった。ソケットの整理整頓では追加ホルダー買ってもなお刺さりきらないソケットがあったのだが、良く見ていくとものすごい数の重複があったり(3/8の14㎜のコマなんか5個もあった)、逆に滅多に使わないT40のトルクスがあったり、変換コネクターだったりする。そこで重複分は最大2個(両手で使うケースもあるから)にして余剰分は整理した。そして良く使う物はワンタッチホルダーに刺してそれごと持ち出せるようにして、大きいのは使いづらいホルダーへ。当然サイズ順で刺す。最初は入れ間違えて全部移動させるのにイライラしたが、ちゃんと入って見れば「どのサイズがどこにある」のが見えるのは当然として「どのサイズがないのか」「どこに戻すのか」も一発で分かる。見える化が自動的に達成出来る仕組みだったのだ。見える化と言うとどうしてもIT化になりがちだが、改善活動と同じで最初から機械化を探すのではなく要件を煮詰めてからIT化しないといけない。
最近テスラのイーロンマスクが物作り哲学についての動画をアップしたのの翻訳要約を見たのだが、彼はポイントと流れを5つの段階で分析していた。「要件定義を作る」「プロセスを出来るだけ削る」「最適化」「高速化」「自動化」だそうだ。これの順序の失敗例としてリポ電池に使っていたカーボンシートのコーティングの話が出ていたのだが、とても手間がかかるカーボンのシートを自動で作れるようにして、それをさらに高速化してみた。その後で「ところでこのシートって必要なの?」って聞いたら、それぞれの部門で必要性について言っている事が違う。なので、それぞれテストしてみたが、遮音性も耐久性もシートの有無で何の違いもなかったのだそうだ。つまり、プロセスを削る段階で削れば無駄な手間もコストも発生しなかったし、仮にある程度有意差があったとしても、要件定義で許容範囲かどうかが決まっていれば、削るのも簡単に判断出来ただろう。
翻って農業のIT化ってのは、もうIT化そのものが目的になっている。手段として何をやりたいのかではないのだ。それはもうIT企業そのものがビジネスとしてそれをやってるので効率とか現場は二の次な所がある、補助金もあるしね。しかしIT企業でもこのような事例の話を読んだことがある。あるIT企業がとある企業の商品受注システムの製作を受託した。しかし予定だと予算6000万、三ヶ月ぐらいのはずだったのが半年たっても終わらない。PLが見ると、このシステムは社内の人間の管理システムとか発注システムとか全部と宇インテグレートされてて、全社システムを組んでるような物だった。本来なら要件が違うからとはねつけられたのだが、曖昧な要件定義のままハンコを押してあって今更投げ出すことはまかりならないと上層部からも言われてしまった。結局1年半を3倍以上のコストを支払って有能な人材を擂りつぶしてシステムは納品されたらしいが、PLの最大の教訓は「要件定義をしっかり決めないうちにはハンコを絶対押さない」だそうだ。逆に言うとハンコ押さない業者との取引はやってはいけないって事でもある(自戒)。
とは言えスマホとかITは自動化とか高速化のツールであるので、どうしてもその末端部分だけ効率化したくはなるのね。ツール部分は他に実用化されていて慣れているってのもあるし。ただ、末端部分が感性されていても使うべきではないと思ったのが先日の富嶽のシュミュレーション事件。もうコロナ分析マッスィーンと化している富嶽君だが、やっぱりアホが使えば御用学者と同じで政府に阿った結果しか出さない。オリンピック会場でみんな座ったまま移動もせず会場の外も考慮せず「観客入れても感染者は出ない」とか言う結論を出してしまった。どういうシュミュレーションやったか知らないが、きっと会場モデルとか作って膨大な人員それぞれで計算したんだろうなぁ、アホな事だ(そうしないと感染者が出ないって言えないが)。
私は適正技術という言葉が好きで、要は宇宙で文字を書くのにボールペンが無重力で使えないのなら「加圧式ボールペンを作る」ではなく「鉛筆を使う」でいいじゃないの、って事である。今のIT化は適正技術ではない物を使っているから出ている問題が沢山あると思う。予約システムとかもうね・・・LINEとかなんで使うんだよアホか。PAYPAYとかなんで政府が手助けしんだよアホか。つまりIT化を仕掛けてるのは別に便利にしようとなんて思ってないし、短期的な金銭に吊られるとバカを見るのである。
・動画で岡田さんのガンダム完全講座でマクベをべた褒めしていたが、ガンダムってそこまで考えてモブキャラが座ってるかどうかまでやっていたのか!?とびっくりした。ガンダムの設定は割と「後付け」があるのだが、確かにこれは最初から設定されてたんだろうなぁと説得力がある。
そしてもう一つ感心したのは動画でフリップを使う事である。やろうと思えばキャプション入れる事は簡単だろうし、動画の方が資料としては一次資料でいい(権利とかあるだろうけど)。でも、そういうパワポいじりみたいな事よりフリップでいいから連続性がある説明を分かりやすくするという事にリソースを割いているのはさすがだなと思った。
Posted at 2021/08/14 21:25:11 | |
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2021年08月11日
・仕事、おかしい、一日それなりに作業していたはずなのにやりたかった事がなにも進んでない。トマトだけ消毒と施肥はやれたけど収穫がかなり遅い。でも作業してる人の都合や天気考えると強くも言えない。彼らは最善は尽くしてくれているのだ、私の読みが甘かったし防除が悪くてロスが多いのも感じる。あと硫安は強アルカリに混ぜるとアンモニアガスが出るので危険なんだった、Zボルドーだったのでセーフだが普通のボルドーだったらアウトだった。ここらへんも容器とか考え直さないとアンモニアのせいか腐蝕がある。
トマトで感じるのは葉っぱもたない問題で、雑草が健全なのと酷い対象だ。果実部に養分吸われているんだろうけど、そんな窒素やるのもなんだかなぁと言う感じ。あれだけ元肥で入れてあるのに窒素不足もちょっと考えづらいような。病気だとしても弱すぎる。あとは日焼け問題、これも根が悪いのか葉っぱが落ちてしまうからなのか、高温すごいもんな。混植で多少日影になる共生作物って無いだろうか。豆系を一緒に撒いてみるとか?バジルは今年も失敗したけど・・・あとコナジラミ対策にAG剤(ベミデタッチ)とか言うのが効くらしい。しかし有効期間が1週間というのは「殺虫剤に比べれば長く効く(ニコチノイドとかは抜かす)」「そもそも来るのを阻害出来る薬はないので貴重」な反面「一週間ごとに散布するのはかなりきつい」「しかも価格が高くてこれを頻繁に使うのは無理」って所。食品添加剤らしいし、食品にそういう阻害剤があると分かっただけでも収穫か。てか酢で同じ事やってる情報があったんだけど・・・
アヒルのヒナも小さいスペースが手狭で昼だけ鶏小屋にいれといたら逆に似出てこないので鶏と混ぜたがこれでトラブルあってもお前らのせいだからな。水田の鶏はトマト入れたらコンテナ一個が一日で消えるのはすごい。20kgを10羽で食べてると2キロも食べてる事になる。そのせいか、最近随分ふっくらしてきた。稲はやっと出穂、豪快なのが出ていてこれがちゃんと稔るなら収量は多そうだが、肥料分が効きすぎてる気もする。
・もらいものを届けてちょっと老人喫茶で古い話を聞いてきた。知らない事が沢山あるな。その後、懸案だった事業の委託先候補に電話をかけてみた。メールがどうも届かないようなので直接電話したら電話番じゃなくて結構偉い人が直で受けてたらしくて(後で知った)、部門責任者さんとも連絡とれて直接面談しましょうという話になった(近所です)。来年以降の話にはなるだろうが、これ以上ない委託先だし販売ルートもついているので期待出来る。反面、品質面での要求レベルは相当高いのでそこが大変だろう。まあ、それに見合う物を作るのは目標ではあるが。
・昨日は接ぎ木をやっていたら指をカッターで切ってしまった。接ぎ木は普通は柔らかい枝でやるので現場で加工にそんな力を込めることはないのだけれど、この時期に大きく切り戻して基部からやろうとしたら硬かった。カッターでなんとか切り込んでいたら枝を割ってしまってザクッとな。この方法、絶対怪我するなーとは思ってるんだけど、物理的に刃の先に指を置かざるを得ないのでもっと慎重にやるしかないな。血がドクドク出ても絆創膏など持ち歩いている訳はないので、手元にあった接ぎ木テープを巻いて止血したが、ブドウの木の気持ちになって作業する事の大切さを多分かなり間違った意味で実感したよ。これで俺もエリート農家だな!
ちなみに、この時期の接ぎ木は付くはずないじゃんとは思うんだが、それでもやったのは作業進行上の問題とともに「本当にダメと言われている事がダメか分からない」というのがある。これ以上のタブーというかつかない作業方法として「黒木に黒木を継ぐ」という方法がある。私がやってるのは緑枝継ぎという方法で、今年出た緑の枝同士を継ぐ方法で成功率は高い。黒木というのは昨年度以前に出た木質化した枝を継ぐ方法で、市販の苗の生産での接ぎ木では行われるが、圃場に植わっている台木の黒い部分に黒い枝を継ぐ事は出来ないとされている。台木の緑枝に黒木を継ぐ方法は「チップバット継ぎ」として出来るし、これを推奨する農家さんもいるが、台が黒木だとダメ。
それはブドウの発芽では樹液流動が先に来るので黒木に継いでも水分だけ流れて癒合してくれないとされているからだ。苗生産の場合、台木に根がないので樹液流動が起こらないから付くとされている。やると発芽しないでホギが浮いちゃう感じでダメになるか、発芽してもついてないのでいずれ枯れるかのパターンだと思うが(これは苗生産や緑枝でもあるパターンで、ただの生け花状態で成長して癒合しないで死ぬ)、冗談で黒木継ぎを圃場でやったら付いちゃったって人を間近で見たので「本で言われている事が100%真実でもないかもなぁ」と思ったから。もちろん、最適な答えとして出してくれているのにケチつける気はない。
その上で、ブドウ接ぎ木のコツについて。接ぎ木の成功条件は形成層の癒合である。師管や導管の接続は最初期にはそこまで重要じゃないみたいだ。なんなら癒合した後で分化してくっつくから気にしないでいい。でも形成層同士が物理的にくっついてても癒合が進まないから失敗するのだ。水分とかが来ていても癒合してないと枯れる。導管、師管はそれぞれ一方通行だと思われているが、実は樹体内で養分が転流する事から分かるように養分はあちこち移動出来る。だから切り口見てるとまずはゲル状の物質が出てきてそれが培養培地みたいになって、そこで細胞が融合してくれていると見ている。これは食害にあった木でもヤニを出してるので観察出来る。
で、台木への接ぎ木があまり上手く行かないのは、穂木への養分より自前の芽への養分の流れの方が強いので、他の芽があるとそっちが伸びて負けてしまう事。だから大きく切り戻して他の選択肢を無くしてやれば嫌でも集中するけど、先端についでも今回のようにダメになるのだろうと思ってる。実際は結構上手く行くはずなんだけどね。活着すると自前のホルモンで養分引っ張るはず。穂がついたかつかないかの判断は非常に難しく、ダラダラと死んでもない生きてもないという状態が続くと見切りが出来なくてやり直しが遅くなってしまう。一応、葉柄を付けておくとそれが脱落したら接ぎ木成功という目安もあるそうだが、私はイマイチその現象を見てないのでなんとも。
そうそう、黒木継ぎで黒木そのまま使うとダメなはずなのに付いたのは、恐らく木が十分に弱くて水分が急激にはあがらず、その間に癒合が進んだからだろうと見ている。あまり太くない枝でやってるのと密着が良いからだろうか。
・YouTubeにGRヤリスの生産ラインの動画があったので見て見た。もう今の時代、とんでもないもんが公開されてるもんだなと。逆に見られてもいいという判断もあるんだろうけど寛容すぎて心配になる。すごかったのはラインがベルトコンベアでもクレーンでもなくAGVという自動運転の台車ロボだった事で、これでラインが流れていた。タクトタイムは540で、大物の合体には2柱ジャッキ使っているので、完全に完結してる訳でもないしロボじゃなくてもいい気もするが(ボディーだけなので重量はせいぜい400kg程度だし、最後合体したら当然車で動かせる。)
1工程で技能者が1つの台車にのる部材をくっつけていくとか、ドアを最後につける事で作業性を上げてあるとか、保護材をあちこちにつけてたりとか面白い。そして、「従来はそうじゃないのか?」となったのは部品精度、組み付け精度とアライメントの話。ボディーは組まれると三次元測定されて組み付けるパーツの位置調整がなされてラインアウト時点でアライメントが完璧なんだそうだ。つまり、公差ゼロのパーツを公差無しで組んでるとかそんな感じ。恐らく一般の人が思う以上に普通の車は精度が高くないのだと思う。だから組んでみて最後にサイドスリップテスターかなんか通して最終結果で精度を確認している。しかし、高剛性ボディーを高精度部品できっちり組んでいくと最初から設計通りになる。とは言え、出口ではブッシュのよじれ取ってアライメント計測はしていたが。どっちが楽なのかはなんとも言えないけど、ボディーを高剛性にするって事は精度の要求も高くなって、後から辻褄を合わせるのは嫌うんだと思う。なんか試乗してみたくなった。
・明日 消毒 ミライースの部品届くはず
Posted at 2021/08/11 23:23:41 | |
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