2021年05月03日
・仕事、堆肥なりかかってる残渣をユンボでまき散らして、さらに少し人力で広げてからトラクターで鋤こみ、やっぱり硬くて爪に引っかかって泥を巻き込んでしまう。モアで切り崩せば理想だが、持ってくるの面倒なのでそのまま。入水したので、これで多少腐ってくれないかなと。ケイカルもまいたし、ベッチもまだ生きてる根っこが結構あって、今年の水田はかなり色々入ってる。冬眠していたカエルがあちこちから出てきて、それを狙ってモズも来ていた。
バラの剪定枝とか薪の小枝なんかも焼いた。割と上手いこと火がついてくれて綺麗に炭になってくれた。燃え残りは薪に、残りは適当な鋤込みだな。加工トマト園も隅が土寄せて盛り上がってるのをユンボでならしてからロータリーかける。培土板を下げて真っ平らにしていく。直近二回かけたのでアカザも大分かたづけられたが、出来れば晴天の午前中にやってひからびさせた方が良かった。明日はマルチなので、畝設計もしとかないと。ちゃんとやっとかないと畝マルチがカバーしきれないとか色々不具合が出る。
他の加工園もやったが、トラクター類を仕舞う場所があるのでどうしても畝に出来ない部分があるのが問題だな。短いマルチはこっちで使い切るか。結局、ここらへんの作業が結構大変で、棚線どころじゃなかった。
・アヒルは大きいのを第二弾で畑に連れ込んだが、プールに入れて1分、そこそこ沈みだしたかなという所で引っ張り出して小屋に入れたらみんなひっくり返って白目むきだしてる(嘘です、アヒルは白目ないです)。呼吸心拍も下がっていて慌てて車に入れてタオルで拭いて暖房全開で持ち直した。こいつら水に本当に弱いな!まあ、確かに、体温保持出来ないのは分かるし、体温奪われたら小さい体だから一瞬なのも分かるが、野生なんか小さい小さいヒナですら川とか泳いでるのに貧弱過ぎる。先に畑に持って来たアヒルは最初威嚇してきていたが、相手がひっくり返ってしまったので逆にびびってすぐ仲間になっていた。そっちのアヒルはもうプールには十分以上浮かんでいてもなんの障害もなくのんびりしてる。なんとなくだが、有色アヒルの方が強そう。親の方は大分元気になったが、休む時に二羽で折り重なるように倒れてたりしてギョッとする。なんかそれが気持ちいいらしいからいいんだけど。他のヒヨコは被圧が減ったのと副資材がなかなか良好だったようで、あれから虚弱になった子はいない。そしてガチョウの誕生予定があと2,3日のはずだ。今の所、なんの徴候もないのが不安ではあるが検卵する限りでは停止している感じはない。3倍ぐらい大きい卵からどんなヒナが生まれるのだろうか。
・ニワトリのヒナは毛がとても少ない個体がやっぱり亡くなってしまった。同じ症状のがすでに一羽亡くなっていたが、こっちは大きくなってきてはいたので、ここまで餌浪費してなんだよと思わないでもない。ヒナの時からの症状で他の個体に感染しないので遺伝的疾患だと思うが、調べると純粋に羽根がないだけなら遺伝子操作でそういうニワトリが作られたり品種選択されているらしい。羽根の成長を阻害する物質が過剰生産されると、首などから羽毛がなくなり、それが強くなると最初から丸裸のトリになる。
なんでも、この物質の感度は首の羽毛で強く出るそうで、同じ事がハゲタカやシチメンチョウでも見られる。生存上それらのメリットとして放熱が良くなるので熱帯での生存で有利になるのではないかとの事。そして、これを人為的に持たせると熱帯で卵生産が楽になったり、栄養分を無駄遣いしないので効率よく肥育生産出来る訳だが、当然やりすぎだとして環境保護団体などから批判もされている。まぁ、確かに見た目もグロいし、そのうちフライドチキンを養殖しだす事になりそうではある。
ただ、今回死んだのは。そこまで丸裸だった訳でもなく、いくら昨日冷えたと言っても冬場はもっとコンスタントに寒かったし、もっと根本的な不具合があったのではないかとも思う。あ、他のヒヨコからのイジメなどの痕跡は無かったし、成長不良という訳でもないので摂食障害などでもなかったと思う。
ところで卵の摂取量だが、厚労省がコレステロールの食事からの摂取量と血中濃度の相関関係が無かったとして食べる料を一日一個としていたのを改めたのだが、じゃあ何個までいいのかについて検索すると色々だった。卵黄のレシチンが血中コレステロールを下げるし、食事から取り込まれる訳でもないから、カロリー制限とか栄養バランス内なら10個でもいいという所から、特に根拠はないけど1個から2個と言う意見(というかこれ小並感想文か?ってのが多い)まで様々。ただ、過剰な脂質でコレステロールが出来るかどうかは個人差が多いという話も別の本で読んだ。明らかに病気って度合いの人もいるが、日本人の2割ぐらいに出る代謝不良みたいな「個人差」的な特性もあったりして、卵の摂取量もそういう個人差の影響があるみたい。なので健康な標準的な日本人ならまあ10個でも大丈夫だろうけど、割合いる潜在疾患持ちの事を考えると曖昧な表現になってしまうんだろうね。
実際、普通に暮らしてても外食してりゃ卵の3,4個ぐらい食べる可能性は高い(アイスに天津飯にオムレツになどなど)。またボディービルダーなんかでも卵を10個ぐらい常食している人もいるし、結局コレステロール値が正常かどうかで判断すべきなんだろうな。4個ぐらい食べないと卵があまってしょうがないんだが。
・明日 マルチ、枝運び、棚線張りに行きたい(荷台の都合上)、あと1本でとりあえずが終わる。
Posted at 2021/05/03 22:10:12 | |
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2021年05月02日
・仕事、薪運び終わり。まだ切ってないのも玉切り。小枝が残っているが、もう積めないので焼いてしまおうと思う。バラの枝とか桑の枝なんかも邪魔なので焼かないといけない。重さでパレットが歪むとは思わなかったが、乾燥すればすぐ軽くはなるはず。シュレッダーも稼働させて枝をまた片付けた。
午後はI園芽欠きして、E園の誘引と棚下線張り、やっぱり棚上線も張り直した。線の引っ張り出し方を間違えていたが、面倒なので切り飛ばしたのでちょうど棚上線も直せて好都合だった。間柱は長すぎるので切り飛ばして埋めないとダメっぽい。E園の今年の収穫量はどのぐらいになるか楽しみだ。棚下線の長さだけで言えば、F園と割と近い長さがあるはずで、トータル100kgは越えられそう。もっともF園が今年は芽吹きが悪いが(これは管理の問題)。そして傾斜園で仕事するとほんと疲れて帰宅するとすぐ寝てしまう。あれ登山だよ登山、登山と下山をこまめに繰り返しているようなもんで、最近は息切れは大丈夫になったけど、体力的にはまだダメ。
あとは知り合いのパン屋の近くでカモ飼ってたお宅に人がいたのではじめて話を聞けた。以前飼ってたのは地元周辺にアイガモ農法の農家がいて秋前に引き上げたら買い取って食肉処理して自家消費していたらしい。今も鶏ではやっているそうだが、アイガモ農法の農家も鶏農家も高齢化で廃業してるんで、肥育スペースでの飼育は減っているそうだ。ここに持ち込んで肥育してもらうなりなんなりもあるかもだが、本人も結構高齢だし、まあまた色々接点持ってから考えるか。
アヒルは第二弾の3羽もかなり大きくなったので畑送りしてもいいかも。先の4羽は畑に馴染んで親について歩いたりもするが、猛禽類が多くて怖いので基本小屋に閉じ込めている。小さいアヒルの方は成長はまちまち。
作業中にも強い雨が降って車で待機する事もあったし、明日も冷えるから警報が出ているし(雨が降ったので霜はあまり心配いらないと思うが)、今年はやけに低気圧がうろうろしてる年だ。
・ワイン新作を購入、買う気はなかったが、まあK君がいた最後のビンテージだったからいいかなと。味はこれまでよりかなりパワーをかけて樽も効かせた感じになって食事にも合わせやすく感じた。ああ、これをワイン会で飲みたいのに出来ないのがもどかしい。
ただ、全体的にワインというかお酒の将来ってどうなんだろうなぁと思う。日常的に飲む人は私含めどんどん減っててワインは研究用に買うんだけど飲みきらないか開栓しないでたまる一方だ。売り場見るとワインの面積がかなり大きいのを見るけど、そんな飲む人いるの?という感じ。まあ、チューハイなんかよりマシだと思うけど、チューハイとかもう100円とかへたなソフトドリンクより安いよね。最近のはソフトイメージで普通に美味しそうなので、ついお酒を知らず飲みそうで怖い。てか、ソフトドリンクがあまり新作でないというかペットボトルに行ってるよね。
ワインは真面目に作ればとんでもなく大変だけど、大規模で技巧的に高品質かつ低価格なのが作れるようになってて、付加価値をどう付けていくか。付加価値つけて高くなってじゃあ買う人がどれだけいるのか?って話にもなるし。
・明日 枝焼きながら水田にケイカルまいて堆肥(大分目方が減って腐ってきた)をユンボで散らかして耕転かける。小さい枝は馬入に敷く。棚下線張って、植えて、こっちも枝焼ければ焼く。あとは草刈り、間柱は切らないと入らない。ビーバーである程度刈る。
Posted at 2021/05/02 23:42:14 | |
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2021年05月01日
・仕事、薪のラックというかフェンスを組んで並べられるようにして積んでるが、割と大きかったらしく綺麗に積むと結構入る。そして薪自体もかなりあって、移動途中に雨が降ってきて終了。全然作業が進まない。薪は皮がすごいのと、虫も入ってる。皮は焼きたいな。てか最近毎日雨だな。
あとは針金の端材でE園の吊り下げをちょっと足した。小川さんの本でどうしても同意出来ないのは間柱の間引きで、まあ削れる分が全く無い訳ではないし通常よりはマシとしても、やっぱり落ち込んでるのを吊る必要がある。間柱は手持ちの使い切っててほとんど予備がないし。吊らなくても出来るっちゃ出来るが大きな目で見ると主枝が上下にうねってるは良く無いだろうし。E園は発芽があまり良く無い、悪いほどじゃないがA園がずば抜けて良いので見劣りする。
・シバウラの汎用エンジン、火花が飛んだのでなんか治るかと思いつつ組むと壊れてる。やっぱり死んでるのだが、テスターで調べるとコイル関係の断線ではなさそう。となると内部のイグナイターが死んでるっぽくて、ここはソリッド状態にされてるので分解不能。何やってるのか正直良く分かってない。まあ起電力を1次コイルに流すタイミングの調整なんだろうけど、普通に発電のタイミングで適当にながしてちゃダメなんだろうな、ポイント式だってそこはやってるわけだし。で、コイルの抵抗が正常ならこのイグナイターのパワトラがお亡くなりになってると判断するしかないみたいだ。意外と安い社外品もあるのだが、当然メジャーなホンダ用とかで、穴の位置が全然違うので使えない。コイル芯だから下手に加工出来ないし。
・アヒル、畑に移動したヒナはとても元気にしている。残りのはボチボチ。うちで使う用のアヒルの最後の孵化があったが、トータルの孵化数の2/3か下手したら半分ぐらいしか残ってないんじゃないかという感じ。小さいのの食いがともかく悪くて、ちょっと違う資材をテストしている。ガチョウもあと一週間以内に孵化の予定だが、どうなっているか。被害アヒルは大分調子が良くなってきて、クビもなんとか動くようになって動き回っていた。
・いくつか本を読んで、銭湯に行く、ガラガラ。ちょっとまえやった事にえらく感謝されて嬉しかったし、実際自分で使ってもかなり良くなってた。毎度、雨の日に行くのでなおさらって所あったし。
・明日 薪移動終わらせる、草刈り、シュレッド各種、棚線修理
Posted at 2021/05/01 22:11:39 | |
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2021年04月29日
・昨日は雨でゆっくり休んで部屋掃除、ゴミ捨てがはかどった。今日はなんかやる気がおきなかったのでA園の芽欠きから。今年はシャインの発芽が恐ろしく良く、昨年芽が出なくて飛んじゃった部分にすら発芽があって盛り返すなど素晴らしい。はさみ枝になる部分とか過剰な部分を大雑把に落として置いた。こうする事で残す芽の充実を図る訳だが、まあそんな急がないでいいかもなという感じ。少しヤブ部分をチェンソーで刈り払う。雨は40㎜ぐらい降ったのかな、ぬかるんではないが染みこんでちょうどいい感じだ。
午後は薪移動をさせようと荷台あけたり薪積んだりしたが、薪棚を作る途中で雨が降り出して作業終了、まあ5時すぎまで働けたからいいか。他も細々とした事は沢山やっていたはず。
エンジンは運搬車から外した奴のコイルを叩いたら火花がまた飛ぶようになっていた。どの程度これで使えるか分からないが、もう一度これを積み直す事になりそうだ。他のエンジンも使う事は終わったので仕舞わないと邪魔だ。
・ここん所吹いてなかった管楽器の練習、前の反省からユーフォではじめる。音域が分からん。どいつが基音のドなのかわかんなくなる。いや、ドじゃないんだよね、シのフラットをドって呼んでるんだよね。で、基音を間違えてソをドと思い込んでいても、指使い同じでそれっぽく音階吹けるからわかんないんだよね。頭の中だともっと低い音だったはずだけど・・・と思って吹いたら、本当にひっくいドがいきなり飛んで出たりしてびっくりする(教則本だとこの音域の説明はないので、多分使わない音なんだと思う)。やっとコイル・・・じゃなくて管が温まってきて高音、うーん割と高い音が出てる。唇の筋肉は大丈夫みたいだ。
ユーフォはそこそこでペットに入ると、低音が出ないでない、下の1オクターブまるまるがフニャフニャする。唇の緊張が抜けないらしい。その分、高い音が好調で、とうとうハイC(2オクターブ上のド)まで出た。これで教則本の音域はカバーしたな。その下の音もやたらピンピン良く鳴って、とても気持ちいい。中世ではトランペットが天使の楽器だと思われていたのも頷けるわ、突き抜けるサウンドの良さ。レスポンスもこの音域ならいいので早いパッセージも出せるし。時々こうやって唇使ってやって現状維持したい所。ギターやピアノ、チェロは名曲集やアニソン集があるんだけど、ペットってあるのかな?いくら音域が広がったと言ってもピアノなんか7オクターブ程度はあるし、音色が尖ってる分、あまりメジャーではない気はする。それともジブリのあの曲やるか。日本でトランペットと言えばあの曲ってのがあるのよね。
・明日 薪移動、モアで草刈り、オイル交換、誘引、小さい枝の処理、あちこちにあるんだよね。
Posted at 2021/04/30 20:53:55 | |
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2021年04月28日
・仕事、まだガチガチの繁忙期ではないけど、ちょっと疲れて10時までお休み。なんだかんだ休みない日々が続いてたし。日記の時間が多分長すぎる。さて、朝はトラクターをうごかして、まず加工トマト園おこして燃料満タンエア圧調整して委託水田の荒おこしに出かけた。移動時間は10分、耕転時間は1時間30分と言った所。秋おこしもしてなくて、大量のスズメノテッポウが生え散らかしてる畑で、耕転の抵抗が大きくて3速PTO1段でも回転が多少ドロップする。また、暗渠だと思うが、石が多い場所があってあまり気持ち良くない。ここは構造改善した新しい田だと思うが形も不整形でやりづらい。斜めにトラクターかけるとロータリーが土を寄せて均平を悪くしてしまうのだ。賃貸解消の件で向かいのおばあちゃんには迷惑かけたので連絡、みんなも呆れているらしい。
午後は加工トマト園に肥料類をまいてトラクターでおこした。明日から強い雨が降るらしいので、地面がぬかるむ前に耕転かけておきたいので、頑張って夜中7時すぎまで作業。化成肥料はこれまでまいても2袋とかだったのであまり大変ではなかったが、今回は複合肥料4、カリ系3,苦土系1、石灰系4と合計12袋(240kgだ)もまいたので時間がかかった。サンパー使えば良かったと後で思ったが、あれはあれで都合が悪い点もあるんだよねぇ。トラクターをヘッドライトつけて作業したのは久々だが、案外明るくて作業出来る。別に肉体労働ではないのでそんな大変でもないが、寒くなってきた。結局雨は降らずに一日のノルマを終わらせられてラッキーだった。この調子なら、マルチャーかける頃は水分量はちょうどになっているだろう。
課題としては加工トマトの残渣の堆肥化に失敗してほぼそのまま残ってる。軸が硬くてなかなか腐らなかったようだ。まあイネのカブと同じような感じだから、細かく分解ちらして水田に鋤込んで腐らせてしまう事ぐらいか、ガス沸きが心配ではあるけど、もう持ち出す先がないし。
・アヒルは水没したのは復活して元気にしていた。もう息も絶え絶えって感じだったのに、すごいなぁ。やっぱり特別な体質なんだろうか。不思議な事に産卵しているメスが痩せるのは分かるが、雄も春先は軽くなる。もしかしたら越冬が終わると貯蔵脂肪量とか渡りのためのエネルギー貯蓄が軽くなったりするのか?あちこちで野生のカモも見るようになったし、畑だとキジも見る。ケガの回復はこれはもう絶望的かも知れない。要介護みたいな状態だ。傷自体はふさがったが、神経や筋肉のダメージがきつい。
一方アヒルのヒナは成績が良くない。大きくなった子達はかなり強健だが、その手前の肥育につまづいた子がまた死んだ。水くれ水くれ、じゃあ水やるわ、30分目を離したら低体温でカチコチとかなんじゃこりゃ。ハウス内で30度近くあってコレってもう欠陥品だ。卵の時点でアヒルとしてはかなり軽い57g程度しかないので(普通は70~90gある)、未熟児なんだろうか。こんな餌食わないのは経験した事ない。アヒルの美点の初期肥育の良さ、強健さが全く無い。唯一いいのは人慣れのしやすさで、アイガモはすぐ警戒音出して泣き叫んでかわいくないが、アヒルでそこまで例外的なのはまだ一羽しかいないし、少し教育したら慣れた。ただ、野生で見ると外敵防御に不安は覚える。今年はメチャクチャタカがうちの畑の回りをうろちょろしてる。タカはキツネの子の天敵らしいから、そっち駆除してくれればいいのにな。
・昨日は寝オチしてしまった。それだけ暖かいのか疲れているのか。さて、農薬の話題を長く書いたのは、ネット見てると有機農法派と慣行農法派が排撃しあってる印象があったから。これはほぼ「新規就農者」と「既存農業グループ」と言う構図にもなっている。というか、両者が対立しているというより、新規就農者がアピールすると慣行農法派が技術が追いついてなくて基本がぬけてると批判する、という構図かな。そして大手ポータルサイトでは慣行農法に新人が入ってこないという愚痴が出てたりした。そりゃそうよ・・・
まず新規就農者目線で見ると、慣行農法は手間は掛からないが資材費や機材費がメチャクチャかかって借金漬けにされるので、初期投資的にも利益的にもスキル的にも参入しやすいのは有機農法の野菜など高付加価値商品だし、大規模栽培しないから病害虫リスクもそんな高くない。単純に生きてくだけなら一般会社組織で働いてもいいわけで、農業を選ぶ人は組織社会自体にあまりなじめないというのもあると思う。一方で最初から有機農法などを完全にマスターしている訳はないし、スキルが追いつかない分もあるし、他品目だから得意不得意もあるだろうよと。慣行農業はそもそも未だ日本では大半(ちょっと前だけど99.1%ぐらい)なので、有機農法側から危険だとか言われない限り相手にする必要もなかったのだが、最大のリソースである人が入ってこなかった。
だ北海道とかで農業やってる配信見ると、これ機械オペレーターだなって思う事はある。そういう場面しか配信出来ないってのもあるんだろうけど、大量生産してコストを下げるにはそうせざるを得ないし、農産物価格が多少高くても機材をどんどん大型にしていく投資競争になっていた。あっちは土地が広いからそういう競争になるが、こっちだと水田面積に限界があるので機材の大型化競争は物理限界があるけど、やっぱり似たような傾向はある(たとえば高速化とかね)。そういう投資は組織や行政の補助金ががっぽり入ってたりするので、なんだかなぁと思うし、大型化すると機械化に向かない圃場は取り残されるので、ちぐはぐな感じがある。今は水田一枚1反以上の整形なのが当たり前だが、私の子供の頃の水田はもっと畦がまがりくねって一枚5畝ぐらいなのがバラバラだったしな。慣行の営農組織からすると、体力が低下すると機械オペしか出来ないが、全部機械化は出来ないし、そういう高齢者が増えて回らなくなると新人が欲しい訳で有機腐しをする訳だが、奴隷になる事確定で新人はこない。ただ、他産業で雇われているだけの人材(工場労働者とか)を営農組織に入れる事は出来る。でも、営農組織は通年事業がある所はいいけど、普通季節性があって浮動労働力が欲しい訳で、そこがネックだった訳だ。
これまではそういう単純労働力を研修生という奴隷労働で補ってきたし、自民党は移民政策にも手を付けたのだけれど、日本の賃金がもはや後進国並になって悪行もばれて、逆に移民犯罪も増えてメリットがなくなっている。実際、この地区でも入れた所が農機具盗難にあってやっぱりなぁとなってみんな懲りた。つまり組織構成員は個々の経営者の集まりと、その家族労働程度という事に戻る。つまり土地条件自体が経営のスタイルも制限するという事だ。
・明日 確定で雨なのは久々で、ゆっくり休みたい。とは言え連休なんで外出して買い物とかは控えないとな。今年もコロナで観光業は悲惨だ。
Posted at 2021/04/28 21:52:28 | |
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