2009年05月02日
・ヘルシング10巻を見つけた、買った、終わってた。いや、知っては居たけれど、どんなエンドか期待していたのだ。・・・で、とても評価が高かっただけに、ちょっと期待しすぎたと言うか、最後ちょっと上手く落としすぎた気がする。
・名作の誉れ高い作品は実は完結している必要は無いと思っている。それは作者が単にまともに終わらせる才覚も持久力も読者の支持も得られなかったという部分もあるのだけれど、もう一つすっきり読めるエンドは残念ながらすっきり消費されて忘れられてしまう。ヘルシングは残念ながら、最後に来て消耗品になってしまった気がする。というか、アンデルセンあたりで頑張りすぎた気もするけれど。
・では、何が悪かったのか?まずキャラ皆殺しを頑張りすぎた。ドクなんかわざとらしい(まあ、ミナハーカーのネタばらしをやらねばならなかった事情はあるにせよ)。また狼男も折角のキャラが中途半端だった。作者のマイナー時代の作品は読めないので、読者はおいてけぼりだ。そしてシュレディンガーは確かに頭ではそーかもと思えるにせよ、あまりにも魅力が無い方法だった。見せ方も中途半端。
一方婦警と鉄の女は優遇されまくった気がする。極論すれば、この二人のために最後を持ってきたような感じ。実際、アフターストーリーとしては上手い切り口かも知れないが・・・となると、復活が蛇足なんだよなぁ。
・ついでに絵も最後の最後で狂気が感じられない気がする。ちょっと毒が続かなかったと言うか、やっぱり9巻のような元ネタが存在する絵に向かってのオマージュが出来ない弱みか。
Posted at 2009/05/02 21:00:22 | |
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