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暇人ぶぅのブログ一覧

2009年09月19日 イイね!

ディーゼル受難の時代

 ・中古トラクターの契約をしたのでオイルなどの準備をしているのだが、なかなかディーゼル受難の時代のようで、消耗品が少ない。特に疑問なのがオイル粘度。ガソリンはどんどん粘度が低いエコオイルが増えている。<という表現はやや疑問があって、確かに粘度が下がればフリクションの一部が減るので新車でクリアランス管理が良い時はそれでいいんだろうけど、クリアランスが増えないって事はないはずなので、いずれ高粘度オイルが必要になるんじゃなかろうか?まあ5W-20なら10W-30でも粘度増加できるとも言えるが。まあそれでもガソリン車は10万キロ程度は普通に平気なので、それでも十分マージンがあると言えるのだろうが問題はディーゼル機関。

 ・昔はガソリンオイルとディーゼルオイルは並存できる規格だったからかSL/CFぐらいまでは良くあった。しかし上のように5W-20とかが増えて、またAPIがSMになって兼用が難しくなると、最近のディーゼル離れもあってディーゼル兼用と言うオイルは減ってきた。SMはほとんどがガソリン専用だった(XF08ぐらいだったかな、兼用は)。
  ではディーゼル専用オイルはどうかと言うと芳しくない。メーカー純正が10W-30とかばかりなのだ(トヨタ・日産。ミツビシ)。またなぜか純正オイルはCDとかCE,下手するとCCなんてブツまで売られている!CCなんてガソリンで言えばSEとかSGの頃のじゃないのか?まあ、実際にはメーカー純正と言うよりブランドだけ貸した商品だとは思うけれど・・・またディーゼルオイルの進化には疑問もあって、某添加剤が6リッターに250ccでCCがCF-4相当に!なんて書いてあったりすると、その程度の差しかないのか?と思ってしまう。あと珍しくJASO規格のは増えているが、当然というか低粘度のばかりだ。

 ・ディーゼルは点火を圧縮に頼っているので密閉性は命だ。更にトラクターの場合アワーメーターの意味は結構過酷だった。私は単純に「10万キロを平均速度40km程度で走っている車の運転時間が2500時間だから、寿命も軽く2500~1万時間(実際はアワーメーターは万の桁はまだ無いのしか見たことない)と考えていたが、自動車の走行は定常走行だと出力の2割も使ってないような低負荷な時間が大半(ドライバーによるだろうけど)なのに対し、トラクターの場合負荷が掛かっている時間が大半なのだ。車で言うならサーキット専用に近い。ロードスターのB6なんか10万キロ余裕でもサーキット走ると3万キロでも同じぐらいと言うから負荷の高さが伺える。つまり、アワーメーターで1000時間が大体乗用車の10万キロだと考えていいのではなかろうか?だから多くのトラクターは過走行車でありそれ相応のオイルを要求してしかるべきなのだ(ついでに言うと、40馬力ぐらいのディーゼルはそれでも品質に余裕があるので安心できるが10馬力ちょいの奴は作った時からかなり不安定な代物なので、耐久性は多分上のクラスの半分以下だと思う)。

 ・解決策は3つあって、一つは少ないけれど高粘度のオイルを探す方法。上のXF-08は粘度もあるし安い。他にも輸入オイルは一般に高粘度のディーゼルがまだラインナップされている気がする。またデッドストックのSL/CFを探すのがもう一つ。実際サイアスブランドでペール缶で7000円であった。同じ値段で日産のCC買うよりよっぽどマシなはずだし、まあ他のエンジンにも使える(一時期はBPのエナゴールドとかエッソのとかの4リッターで同じようなのがあったが最近見ない)。最後は添加剤に頼る方法で粘度があがる種類の添加剤は結構あった。ただディーゼル対応と書いてない製品が多いのは不思議。そこまで性質が違う物ではないと思うのだが。

 ・ところで不思議なのはディーゼルエンジンのオイルは特殊なのかと言う物。ディーゼルの方が燃焼温度が高いのでオイル温度が高いと言う表記を見るが、ディーゼル機関の温度を測っている人がいないので本当の所が分からない。理屈から言っちゃうと同じ大きさのエンジンの場合ディーゼルの方が出力は小さく、熱効率は高いのだから、同じ冷却性能を持っているとすればディーゼルの方が温度は低いはずだ(もちろん熱効率に冷却損失を戻して考えるとそうとも言えないのだけど)。またガソリンの場合はノックせずかといって気化はする82度を狙って水温を調整するが、ディーゼルの場合は始動時こそグロープラグを使うが回ってしまえば常に空気は入れまくるので部分的には確かに高温になるだろうが(圧縮空気は300度ぐらいになるらしい)、爆発工程で取り戻されてトントンじゃないか?とも思う。

 ・もう一つ最近発見した面白い物はA/Fメーター。昔は10万ぐらいしてセンサーも高くて付けたりはずしたりのじゃないと正確には測れないと言われていた物だが、最近は4万円台でログ機能まで備えた高性能AFメーターが普通に売られている。はっきり言えば、いまさらAFメーターが発売されても最近の車の燃調はブラックボックスだし学習機能もあるので、エアフロコントローラーでは十分には調整しきれないと思う。ただ、いまだアナクロな調整が有効なキャブのバイクや農機具に関しては有効な手段には違いないのだ。とは言ってもディーゼルの定常運転のAF比は30~60と物凄い希薄燃焼なので、さすがに新型O2センサーでも守備範囲外だけど。
  
Posted at 2009/09/19 23:12:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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