2010年02月17日
・相変わらず愚痴っぽいネタなので、読んでも一文の得にもなりませんぜ、ダンナ。
・テーマは某農協でのお話。最近、農業を本格的に出荷できるようにしようかと、知り合いの農地も手入れ出来なくなったそうなので、就農相談に行っているのだが、これがもう杜撰というか人を馬鹿にしていると言うか、やっぱり農協はJAになってもノーキョーだわ、と思った。ぶっちゃけ日本の農業を魅力的でなくした張本人に相談しなければならないのが農業の保守的な所だが。
・まず基本的に「たらいまわし」、ほんと見事なほどのチームワークで責任者が「たらいまわし」にする。この制度はあっち、この制度はあっち、となってお安いRPGのようにお使いゲー状態になる。下手すると最初分かっていた事を伏せて、相手先に行って色々問題が分かる、って事もある。
・次に口先だけな点。連絡を回しておくと言っても連絡が行っていた試しがない。相手側にまったく同じ話を何度もさせられるのは愉快ではないし、誠意を疑う。一方でまったく関係ない話は流れてたり、この人達のネットワークは何で出来ているんだろうと思う。こっちがこの制度だと月何日の労働になるのか聞いても、書類をひっくりかえして挙句まったく分からないと言って、その舌の根もかわかないうちに「毎日やれないような自己都合の人はやらないで結構」とか、アホか。
・あと偉い人ほど現場に興味がない。興味があるのは新規就農者の財布だけだと言っていい。制度の名称とかハズカシー名前つけておきながら忘れて、受給額だけ覚えて、その金額についてのみ話していると言っていい。新規就農の方法について話しているのに、どうやってお金を貰うか(あるいは与えないか)だけ話している。これじゃ希望も何もないだろう。
・ついでに暇だ。自縄自縛的に会議やら研修と言って不在なのが多いが、こんなのがやってる会議なんて、どうせ下らない利権の争いだけだろう。実際、事務員は常に同じ人がすげー暇そうに電話に出る。ま、偉くて役に立たない人が存在価値を出すには会議はもってこいだろうけど。
・新規就農について農協が言う条件は3つ。やる気、金、労働力だ。ぶっちゃけると零細農家が増えても困るから、農協としては大規模化を進め農協のやる方針通りに生産してくれる農家がほしい。金に関してはどうやら1千万円が一つの目安らしいが、「どこにそんな裕福な家で農家やりたい人がおんねん!?」と突っ込みたい。ま、農協のローン地獄にはまってくれるために、それだけ金はあったほうがいいだろうが(実際、融資の話だけはすぐに出てくる)。そして労働力なんだが、結局嫁さんを労働力として連れて来い、という事らしい。
・農家の嫁を無償労働力みたいにカウントしている事は色々と腹立たしい。つまり、助成金の対象をハナから2人で一口ってすれば、そりゃ一人は半額って計算だ。また、ダンナの仕事の都合で嫁さんも強制的に農家に出来るのでなければダメって考え方も前時代的だろう。確かに二人の方が効率が良いという事があるのは認めるが、それを工夫ではなく昔同様のやり方で押し通すのは間違ってないか?なんか鼠講みたいな物を感じる。
・もっとも嫌なのは、そうは言っても農産物の独自流通なんてハードルが高いので、農協経由にする人が多い点だ。確かにメリットも大きいが、デメリットも大きく、その最たる物は農協というお荷物を背負わなければいけなくなる点だ。農業は保守的な制度が健在なので、農協を必ず祭り上げないと農業が出来ない仕組みになっている。もちろん、それによって守られている部分も多いだろうが、今農業をやっている人で農協のような間接部門を抜かすと、どいつもうなだれたような顔をしている。そういう意味で”農協に”就農ってのはお勧めできないという意見は正直な所かも知れない。正直、ガチ農協って人にいい人は居ない、というのは経験則からしてもそうだから。そして上役になればそれがもっと顕著だというのを確認しただけの話かも知れない。
Posted at 2010/02/17 20:59:41 | |
トラックバック(0) | 日記