2010年06月15日
・とある農具のコピーに成功した。ブドウのジベレリン処理につかう装置で、本体はほぼ市販品でアタッチメントだけが問題だった。メーカーも分かっているので、そのアタッチメント類が消耗品として取っても高いようになっていた。逆に言えば消耗品程度を自作すればいい訳だ。市販品だと本体が4000円の所、セットだと30000円ぐらいする。さらにアタッチメントが一種類なので使い勝手に問題があった。アタッチメントは1万円ぐらいで、こまごまとした違いがあるので、直で市販品にはくっつかない。その程度を自作するのでは能がないので、アタッチメントを作る。
・と言っても1万円のそのアタッチメント、ホース類を3種類全部で2mも使わないので100円ぐらいかな?T字分岐が120円、カップ本体はタダ(農協でくれる)。グルースティックもほんのわずかしか使わない。最大の問題はノズルの穴あけで、一応ミシン針を加熱して穴をあけるとちょうど良い所までは分かっていたが、フリーハンドであけると噴出先が結構ばらばらになってしまう。メーカーのはカップの中央で噴射がぶちああたる程度に精度は出ている。
いろいろ試したが、卓上ボール盤にミシン針をくわえさせて固定クランプをホースがなんとか引っ張って動かせる程度に固定。針は出すたびにバーナーであぶって穴を空けた。そのままだとホースが回る可能性があるので、T字分岐を刺してホースを引っ張る方向に台を置き、そこでねじれを確認してやる。何度か刺す深さを調整したり、バーナーを常時あぶりに出来ないかやったが、常時あぶると過加熱で針が曲がりやすくなる。もっと弱い熱源ならいいだろうけど、量産ってほどでもないので妥協。穴間隔はものすごい適当でも、それっぽく噴射します。
穴はグルーで補修。リターンもグルーで塞げました。加圧されている訳じゃないので余裕。また噴霧器は別のメーカーの薬液キャップがあるタイプにしたのでリターンは直でそこに戻せます。3万円相当が3000円ぐらいで出来てしまったのでウハウハ。まあ、アイデアが金になっている商売なのでアレですけど。今週は金曜日から二回目の処理なので、そこで大活躍してくれる事を祈ってます。
・あとジャンク屋で電動の高圧噴霧器ももらった。動力噴霧器の電気版で、乾電池で動かす上のタイプより上、エンジンより下と言った所。消費電力がそれぞれ5W程度、420W、2kW程度なので当然だが、エンジンタイプはかなり重くて大変なので、電動で済む場面では使ってみたい。ちょっとそういう場面が思いつかないけど。400Wだとインバーターでも厳しいしなぁ。構造的にはちゃんとリターンもある本格的なタイプだが、圧力調整は見当たらない。吐出量が毎分3リッターだから、小型の高圧洗浄機みたいな使い方なのかも知れない。
Posted at 2010/06/15 23:16:43 | |
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