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暇人ぶぅのブログ一覧

2010年06月18日 イイね!

日本の物作りはいつ終わったか?

 ・最近空調服を自作しようといろんな部品(ガラクタ)を集めているのだが、日本製品が少ない&設計がひどいのが気になる。例えば電池ボックスに使おうと思ったナショナルの自転車ライトなんか、絶対壊れるようなマウント(で、実際壊してお蔵入りしていた)なのに、無駄に強力なボルトで止めてあって分解に苦労したし、中身はチャチだった。防水も中途半端で錆錆だし。農機具でも70年代の耕運機が使えて、90年代のはすごいチャチだ。

 ・思うに日本の物作りは80年代のプラスチッキーな軽薄さを経て90年代初頭には完全にダメになっているような気がする。もちろん分野で違うだろうけど。ちょうど戦争世代が設計の一線から退いて、良い物の基準が分からなくなった(あるいは利ざやの大きさにすりかわった)のとリンクしているのではないだろうか。昔の物が全て良かったとはとても言えない。水道の蛇口とかサッシとかテレビとか時代的に良くなった物の方が多いだろう。でも、すでに完成されたプロダクツに見る作り手の精神みたいな物はどんどん低劣になっている気がする。まあ、斜陽産業に一線級の人材を配置は出来ないかも知れないけど。

 ・かつて日本は欧米に輸出し、そこの製品にとってかわる事で成長してきた。それは、戦勝国の製造業が地位に胡坐をかいてアホな製品を作っていた所を、的確な目で見て真面目な物作りをしてきたからだろう。バイクや自動車、オーディオやカメラ、日本の成長の原動力はほとんどそこらへんのはず。別の言い方をすれば、欧米で失われたクラフトマンシップが日本に移動していた訳だ。今はそれが中国や東南アジアに出て行ってしまっている、とも見える。結局技術に国境はないので、より良い場所に企業は動いていってしまう。では日本で何がダメになっているのか?政治、経済、教育、市場の爛熟という腐敗・・・
  松下というのは、電球と乾電池で始まった会社だ。つまり自転車ライトは「定番」が無ければならない。なのに、電池交換にドライバーがいるとか、暗いとか、壊れるとか、修理できないとか。あ、ついでに、定番になってるキャッツアイも、製品はほめられた物じゃないと思う。

 ・はやぶさが日本に帰還した。それはとてもすばらしい事だと思うし、日本の宇宙関係予算の少なさからすると、さらに大変な事かも知れない。が、ニコ動の説明を見た感じだと「壊れすぎじゃね?」というのがある。確かにフェイルセイフが充実しているのは認めるし、絶対壊れない物などないのだけれど、そういう10徳ナイフ的設計コンセプトなんて普通はないだろうし、製造技術のつたなさが露呈したんじゃないかなー、と思ってしまう。国威高揚策としての宇宙開発も結構だが、日本人が好きな感動物語に流されて冷静な分析力を失ってはいけないと思う。
Posted at 2010/06/18 15:59:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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