2011年05月03日
・修理というか、こういう種類のは保守点検の部類だろうけど、動かなくなったので修理という側面も否定できず修理と言ってみる。最近導入したそこそこ古いコンパクトセット動噴のエンジンが始動不良に。直ガスで無理やり回したりしていたが、途中とめたらまた始動不良になり観念して修理した。本来なら冬場にそういう種類の仕事は終わらせておきたいんだけどねぇ。
・原因は直接はタンクに水が入ってガソリンに水が混じった事。水はガソリンより重いので、抜いてみるとゲル状になって分離している。当然タンクも錆びるはずだが、あんまり錆びては見えなかったが、後日確認するとやっぱりさびが浮いてはいる。混入経路も気になるが、とりあえずキャブをOH。もう、最近設計が悪い汎用エンジンには慣れっこになっているのだが、それでも酷い設計だ。キャブは知らないメーカーので、ミクニのMJNに似た仕組みが見られる。そいつがSJになっているのだが、動作原理はやや不可解。んでも中は大きな問題はなかった。むしろ外が問題。
・汎用エンジンのキャブというのは非常に汚れていることが多いのだが、こいつも本体は綺麗なのに、キャブは恐ろしく汚かった。ところがエアクリエレメントは綺麗。実はブローバイバックホースが割れていて、ブローバイオイルが全部キャブ周辺に飛散していたようだ。という事はブローバイも多いという事で、オイルを見たら真っ黒だったので、以前閉店セールで買い置きしていた普通のオイルに交換した。汎用エンジンのキャブが汚かったらブローバイを疑えという法則が出来た。
・では、なぜホースが割れたのか?汎用エンジンだとまだSVが現役である。再度バルブという事はターンフローであり、キャブ側にマフラーが出ていることがままある。こいつもキャブの真横がマフラーだった。そうすると、マフラーの熱でもってホースが加熱されることとなり、熱劣化が進んでだめになった物と思われる。そうじゃなくても、キャブの横がマフラーってのはあまり良くないと思うのだけれど、汎用エンジン作ってる会社は汎用エンジンには空き缶がお似合いと思っているのか、ロクなマフラーがついていないことが多い。特に2ストの刈り払い機は犯罪だと思うね、ほんと。もちろんコスト制約とかサイズ制約があるのは分かるけれど、ぶっちゃけ本体のグレードを下げてでもマフラーとキャブをまともな製品にしてくれた方がありがたいと思う。汎用エンジンなんて相当な流用が見込める機械だし、ライフサイクルは長いし、改良設計もあるのに、まっとうな製品をほとんど見ないのは、汎用エンジンの設計者ってのは余程会社のもてあまし者の行き着く先なんだろうかと思う。1人でもまともな人が居れば、こんな製品は出来ないと思うんだけどな。それとも、世間には名作と呼ばれるエンジンがあって、そのデッドコピーが安いというだけで売られているのだろうか?でもGX積んだ動力噴霧器とか聞いたことねぇ。
Posted at 2011/05/03 22:55:51 | |
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