2011年10月04日
・トラクターにディーゼルウェポンを入れている。今回ちょっと運転していたのだが、ディーゼルってオイルより燃料が重要なんだと思った次第。ディーゼルウェポンというのは簡単に言うならプレミアム軽油にしてくれる添加剤で、今もGSで売ってるのの濃縮版というふれこみ。セタン価が3あがり洗浄作用などもある。これ、50リッターに30mlとか言う超低濃度での添加らしいので、正確には出来なかった。多分濃く入れているはず。
・セタン価が上がると始動性が良くなるというが、これはバッテリーが弱っている事もあってか、あまり実感出来なかった。ただ、セルを回しているとこれまではブスブス言ってからちゃんと回り出すまで不安定な時間が長かったが、添加後は割と早く安定運転に入るし、黒煙の発生も少ない。マフラーエンド見ていてやっと見える程度。
・運転音はちょっと静かになり、歯切れが良くなった。ただギアあたりからのうなり音がうるさいので、全体的には結構賑やかなまま。音質も以前は爆発するバ行の音が多かったのだが、今はダ行の音が多いような感じ。ドドドドドとかそんな感じで。
・アクセルレスポンスはトラクターの場合あまり分かりません。一応アクセルペダルはあるのですが、基本的にはハンドアクセルと言う定常回転数を調整するガバナーを操作して作業するので、その回転を維持出来るか出来ないかがポイント。で、今回は秋起こしと言われる、収穫後の水田での作業でしたが、1500回転あたりで4速PTO1ぐらいでも、別にエンジンがうなるという事はありませんでした。つまり馬力には余裕がある。
・私はトラクターはまだ素人なので良く分かりませんが、実際問題これだけの作業をするのはかなり馬力が必要というのは分かります。だから作業を早くしたい人は馬力が大きいトラクターにします(あとロータリーも大きくはなるのですが)。今の兼業農家の標準は25馬力ぐらいで、大きいので46馬力ぐらい。作業請負の人はもっともっと大きいのも使っているはずですが、あんまり見ません。一般農家は25だと思っていい。
一方私のは16馬力で、標準的なトラクターのサイズの中ではもっとも小さい馬力です。13とかはサイズがもう小さくて汎用性が怪しいです。でも、20年前ぐらいはこれが標準だったように記憶しています。でも、その16馬力のでもこれだけの早さで作業出来るんだったら、何の不満があるんだろうと思います。ぶっちゃけ、トラクターは最大馬力付近で使う乗り物ではないので、中間馬力が非常に重要なのですが、そこらへんがどうなってたのかと。まあディーゼルですから、今の25馬力乗ればやっぱり良いと思うのかも知れませんけど、燃料添加剤は確実にその差を埋めてくれます。
・エンジンが好調な反面気になるのはギア・ミッションです。トラクターというのは上で書いたように定常運転で作業します。しかしエンジン出力の具合が良い所で出来るだけ早くやろうと思うと細かいギアで区切られている必要があります。エンジンがよっぽどフレキシブルなら多少の作業負荷の差はエンジンが吸収するんですけどね。なので5速プラスサブトランスファーの10速で、ものすごいクロスしています。ところが、その出来が良くなくて、ギアの入りが悪い時があります。トラクターは頻繁に前進と後退を切り替える必要があるので、そのたびにイライラします。そもそもシバウラの設計がまずいんだろうと思いますが。特定の位置だとギアが入らないのは車も同じですが、そういうデッドスポットが非常に多い。ギアの上が全部真っ平らのストレートカットじゃないかと思いますね。
・原因としてはギアの設計以外にエンジンの回転ムラとギアオイルの品質があります。エンジンの回転ムラがあるとギアが吸い込まれづらいのも車も同じですし、トラクターの場合アクセルは常に一定で回っているので、回転が高い場合は特に吸い込まれづらい。中回転でもビビリが発生していると駄目。少しでもエンジン回転がなめらかになると、切り替えは楽になりました。
・ギアオイルはこれは交換すると良くなるだろうと思いますし、添加剤も良いのがあります。ただトラクターのオイル量はハンパなくて、20リッターとか普通に使ってます。メンテフリーにするための他に、作動油として油圧系も共用しているからです。今のは流体クラッチもあるかも知れません。ホームセンターで5000円ぐらいのペール缶も売ってますが、あの品質も不安だし、かと言ってスノコ入れるほどの事もないだろうし、うーん。
Posted at 2011/10/04 22:23:23 | |
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