2012年08月09日
結局、メールの文面の意味が実質的に分かったのでメールアップ。
回答させていただきます。
先ほどは突然のお電話ですいませんでした。農林水産省○○局××課のAと
申します。
早速ですが、B市に問い合わせいたしましたところ、再度面談に応じていただけ
るとのことでした。
また、農業委員会につきましても、今後は、委員会の動向に注視しつつ、不適切な
行為を行うことがあれば、改善するよう指導に努めると市からの回答をいただきま
した。
当方としましても、給付金の要件等について、不公平なことがないよう、情報共有
に努めていきたいと思いますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
B市の面談ははじまってなくて、提出書類について理解しがたい言葉の使い方が必用とされているので農水省に問い合わせていて、再びB市に差し戻したって事は、B市側から提出書類の変更の取り消しの連絡があるのかと思ったが、結局提出期限が来ても市からはなんの連絡も来なかった。あー、つまり、市役所の窓口だと農水省にいい顔する役人がいるし面談で落とせるから、全部窓口に投げたという理解でよろしいようだな。まあ、私の名前出すなと釘をさしておいたから、市役所が個別に連絡しなかったのかも知れないが、どのみち行政の怠慢かたらいまわし(この場合は下に回しているので、そういうか知らないが)だな。
農業委員会の不正は困窮の例として出してあるのだが、先日の日記の通り、これは私の案件とは直接関係はないし、とりあえずメリットが出る話でもない。ま、今後は、というのを好意的に読むなら、これまで怠けてましたということを認めたってことなんだろうね。
最後の一行はかなり注釈が必要だろう。役人言葉というか、無意味に挿入できる便利な回答だよね、国会から農水省まで。給付金の要件「等」の「等」というのは、前回の「など」同様、いくらでも追補が可能な言葉であり、それがかかるのは農水省が「努める」方じゃなくて「理解の程」の方である。たとえば、「原発の運転延長」と加えたってOK。もちろん、ここで直接的に言っていることは、クレームにあった要件の設定の不備は、後から周知訂正して、扱いの差異が生じないようにするから納得しろという事である。
まず早速指摘したいのは、不公平なのは情報共有で解決されることなんだろうか?確かに農水省がちゃんと制度を作ってあれば、どこかで線引きはされるはずであり、それが実情と外れていても、とりあえず不公平ではない。たとえば減税対象車がリッター10kmとリッター10,1kmだっとして、0.1の差で大きく違うのはおかしいとしても、ホンダの車とマツダの車が同じ基準でちゃんとやられているなら、それは不公平ではないということだ。しかし、この制度は、ホンダは量産車抜き取り検査でJC08で検査した値、マツダは自社のエコスペシャル使っての10・15モードの値で比較してんじゃないかというお話である、喩えとしては。だから、確実に検定可能な基準である就農の日でいいじゃんと言うと、今度は「就農したけど経営を開始していない人がいるので、その人のため」とか言ってた。
理論的には、そういう人がいる可能性はあるし、補助の対象として収入ゼロから補助すべきだろうと思って納得しかけた。就農してないけど経営を開始した人より理屈的に無理がない対象者だ。しかし、農水省の説明では経営開始日は「農地や主要機械の取得の日」となっている。就農というのは必ず農地の貸借や取得が必要となっているので、就農した人の経営開始日は農水省の定義によてはかならず就農した日になるので、就農したけど経営を開始してない人というのは存在できなくなる。つまり、改めて「想定外」の人を引っ張り出して、経営開始日の整理をその場で作り出したわけだ。これでまだ「経営開始日に関しては省内に整理がある」と言えるとしたら、農水省は整理を作った奴を二度と制度設計にかかわらせてはならないだろう。
ともかく追加でメールを頼んだのだが、ちゃんと公開できる文面でと頼んだら返信が滞った。あるいは、省庁メールシステム上バックアップが取られない窓口とかが必要なのかもな。
・まあ、もめていても、デッドラインを理由に一方的に申請をきられるので、とりあえず追加書類を最低限以下埋めて提出した。窓口の女性に封筒投げただけなので、結局担当者や課長がどう思っているかなんて聞かなかったけど(そもそも5時は農家はまだまだオンタイムだ)、改めて追加書類の要求に書かれた文面に腹が立つ。いわく「計画未達成だと打ち切りや返還要求をする」とか何様かと。それをやらないで補助金泥棒にあって荒廃した農地が何の補修もされず虫食い状態になっている現状をどう思ってんのか反省がないぞ、反省が。しかも、計画について農水省は農地を見て現状を査定するのが必要だと言っているが、椅子磨くのがお仕事のB市職員にそんな技能がないことは明白だし、最初の書類提出の時点で農地を見に来るのはたるいような事を言っていた。実際農地を見に来たのは県の農業改良普及センターの新米一人だけだぜ(この人は使えないけど2度来た)!開墾して有機栽培目指してやっているところと、構造改善したところで除草剤と大型機械でやっているところがこいつらにわかるとはとても思えないし、変化だってわかってないだろ。
・ちょっと救いののは、ボジョレの産地の話を見ていたら、うちに似た状況でがんばっている人たちが沢山いたこと。ヌーボーで有名なボジョレは村名AOCなどヌーボー以外のワインも作っている。ボジョレでは栽培方法について過去に様々な規定がなされて、時代遅れになっているのだが、それに縛られている。一方でワインの価格はヌーボーがあるおかげでかなり低い。大経営でヌーボーばっかり作るしかないが、栽培制限は効率的な栽培を妨げており、栽培者を安く雇って使い捨てる状況にある。そんな中でも高品質のボジョレをつくり、ビオを目指す農家が存在し、規制の中でも改良の余地を探しているのには頭が下がる。改めて思うのだが、どっかの時点で徳政令的に耕作農地の耕作者への譲渡を打ち出さないと駄目なんじゃないだろうか、日本もフランスも。それを最初から明文化すると賃貸が滞るから、ある日突然みたいな形でさ。耕作しない地主なんていらねえよ。
Posted at 2012/08/09 09:16:39 | |
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